今まで、普通のクラブには何度も行っていた私なのですが、「レズビアンのイベント」は初めてだった。
ビアンバーに何度か通ったおかげでビアンの友達も増え、ビアンバーでの話題はそのクラブイベントのことばかりだった。
当日、近くで友達と待ち合わせ、怪しげなビルの下で何度もここで間違いないかフライヤーと照らし合わせた。
一緒に行った友達は大学院に通っていて勉強ばかりで、クラブそのものが初めてだと言っていた。
身分証明書が必要だと書いてあったので、免許証を握りしめていたのですが、知り合いが受付だったので、出さずとも入れてしまった。
そして、中はお客さんが女性しかいないことを除けば普通のクラブと同じだった。
ビアンバーで良く会う友達にも挨拶をしたり、乾杯をした。私はこの時初めて「こちら側に来た」という実感がした。それは普通のクラブより100倍くらい楽しかったからだ。
もしかしたら、来てはいけないところに来てしまった感じなのかもしれない。
一緒に来た友達は終電で帰ったけれど、私は楽しくて他の友達と一緒に踊っていた。
「J Soul Brothers」がながれて「男の人の曲もながれるんだなぁ」と、ぼんやり思っていた。
よく知らないボイに絡まれながらも楽しく過ごし、この場所にSがいることも気づかないふりをしていた。
なぜかSとは、少し気まずくなっていた。
何かがあった訳ではないけど、何となく避けられているような気がしたので、そのままにしていた。
その時のSの気持ちは今でも分からない。
一年後に「あの時いたっけ?」って聞かれたので単に存在が薄かっただけかもしれない。
でも、私は確実に「避けられている」と思った。
今さらだけど、この件から先、Sに「?」な行動をよくとられたため、本人にいつか問いただしたい。
そんな風に私の「レズビアンクラブイベント」は終わったのでした。