少し遅れてきたSは、やっぱり男性でも女性でもなく、メイクはしているけれど、髪の毛は短く胸もなく、中性スタイルだった。
映画を観て泣いていたことが、とても意外だった。
その後でカフェに行き、色んなマイノリティにまつわる話を聞いた。
なぜかSは「戻れるなら戻った方がいい」と言った。それは「バイかもしれないなら男に行った方がいい」という意味だった。
私はだけど、先日のあのバーの非日常な雰囲気が忘れられなくて、「できればこっち側にいたい」と言った。ただ聞けば聞くほど、Sがとんでもない遊び人だと分かり混乱した。
いきなりカフェで「乳首触る?」と聞かれてビックリした。
でもセクマイの友達がほしかった。
その日は、それでサヨナラして帰った。
世の中色んな人がいるんだなって思った。
そして、もうすぐあると聞いた夏のレズビアンのクラブイベントが楽しみになっていた。
私の知らなかった世界、どうしても経験したかった。