病院で働き始めて1ヶ月。 | Shiori

Shiori

ひびのこともの。

病院で働き始めて早1ヶ月が経った。


あの独特の雰囲気。
暗さ。
そこで働く人達の忙しさ。
薬品?なのかアルコール?なのかの独特なにおい。
無機質な廊下や機材。
場が出す空気になれなくてげんなりした。



今までこども達と関わることが多く、生命力を感じることが多かったのだけど、


関わる方は一気に年配の方になり、
容態が急変し、お亡くなりになる患者さんもいる中で
命の終わりや死を感じる事が多くなった。



こどもたちはこれからの未来を作っていく。
そんなこどもたちに関わることに喜びや希望を持っていたけど、
 


終わっていく命に関わること。に意味を見出せなくて。そこに生産性はあるの?なんてことを思った。だって死んだらもう会えないじゃない。




だけど、患者さんと何気ないお話しをして



その方の好きなこと、もの。
今までされて来た事。
大切な家族のお話し、大好きなお孫さんの事を話してくれるときのお顔は


嬉しそうで、幸せそうで、可愛くって、
私まで幸せな気持ちになった。



今まで出来たことができなくって、家族も養なってたのにできなくなって、イライラしたり焦りばかりでてくるんだ。

手術が怖くて不安で。

一人部屋だと寂しいね。



そんな気持ちも言葉にして伝えてくださったこと。


慰めも、元気づけもしないし、とても出来ないけど。
ただその方のその言葉と一緒にいれること。
その気持ちにはなれないけど、共にいること。



そんな瞬間に心から豊かさを感じた。



それが痛みでも、苦しみでも、不安や苛立ちでも、喜びでも その人の生きた感情に触れて共にいられることに喜びを感じたんだ。



うちにあるものを表現することで、
少しでもその方の心が柔らかくなったり、楽になったら嬉しい。




私は、医療の治療はなにもできない。
痛がる患者さんに何もしてあげることができなくて
ただ手をあてた。
あなたの手は暖かいねと目を閉じて穏やかな表情になられた。こと


そんな患者さんとの関わりの中で
私の心の方があったかくなったんだ。



生産性。生産性。
これからの世の中が良くなるために、
こどもの事っておもってたけど。。



なんも残らなくっても、
終わっていく命でも、



人が最後まで幸せに生きること。
暖かさを感じて生きること。
そこに関われたら、お役に立つことができたら幸せだなと思った。



これから看護の事、医療の事、勉強したい!!って気持ちがより強くなった🌼✨


そんな1ヶ月でした。


Shiori