評価:★★★★☆
愛する者を亡くしたとき、人はどのような行動をとるのだろうか。
また、どんな気持ちになるのだろうか。
その愛する者が我が子だった場合はどうだろうか。
まず、自分が代わりに死ねばよかった、代われるものなら代わりたいと思うだろう。
帰省先からのUターン中、仕事用の原稿を送るため、里見は、運転中の妻・綾香に電話ボックスへ車を停めるようにたのむ。後部座席には娘の奈々がいる。
ところが、この原稿がなかなか送れない。ふと里見が目を落とした先には、電話帳にはさまった新聞記事が・・・。
記事の内容は、自動車にトラックが衝突・乗用車は炎上し女の子が犠牲になったというもの。亡くなった女の子の名前は「里見奈々」。
時間がかかるのを不審に思った綾香が車を降りて、奈々のシートベルトをはずそうとするが、食い込んで外れない。「お父さんに外してもらおうね」と言い残し、車を離れたそのとき、奈々を乗せた車に大型トラックが激突。両親の目の前で、我が子を乗せた車は炎上する。
3年後、里見のもとに、再び未来を予言する新聞が届く。
つのだじろう原作「恐怖新聞」を下敷きに、オリジナルと言ってもいいストーリーで、時折タイムスリップを織り交ぜながら、里見が「救われる」ために悪戦苦闘するさまを、丁寧に描いてゆく。
傷心の里見夫婦を三上博史と酒井法子が好演。
我が子を救えなかったトラウマを抱えながらも、他人を救うことで自らを救おうとする里見と、事故の直後、夫が見たと言う予言の書かれた新聞のことを疑いながらも、どこかで夫を信じたいという気持ちから予言について研究を続ける綾香の対比は、なかなかに興味深い。
本作は決してホラーではない。
ラストは、父親である限り、涙なくしては観られないであろう。
邦画としては、誰にでもオススメできる1本。
まことに申し訳ないが、これと時を同じくしてリリースされた
は、残念ながら・・・。

