このブログは当時の日記をたどりながら

ダウン症をもった希(マレ)を妊娠、出産、現在までを

詩と物語で綴っています



【34話】わたしの姉


あっという間にお正月が過ぎて
出産になるのだろう


予定日の2月1日を過ぎてしまったら
一週目には産ませるようにすると医師が言った


自然分娩で大丈夫なようだった


マレの顔をエコー写真で撮ってもらい家族に送った
するとすぐに姉から返事がきた


『かわいー♡と喜んでくれた』


私の妊娠が分かった時も
誰よりも喜んでくれた


マレの病気が分かった時も
もしかしたら私以上に心配していたのではないか


会うたびに私のお腹に手を当てて

「大丈夫だよ」

と話しかけてくれる


それはきっと私に向けてのものなのだと思う


姉は私にとって目印みたいな存在で
いつも少し先を歩き光をあててくれる


私がつまずかないように
転ばないように
道を作り整えてくれた


良いことも悪いことも
自らが示して教えてくれる


姉の深い優しさは本当の強さだと思う


「もし姉妹じゃなかったら
まきちゃんとは絶対に友達にはなれない」


性格も雰囲気も真逆な私に
姉はいつも笑いながら話をする


だから私たちは姉妹として
ここにいるんだと思う


私は来世だって無理矢理にでも
姉妹になってやる!
と思うほど姉が大好きだ


七つ歳の離れた妹もまた同じように想っている


“優しさと愛情”“真ん中”
私はいつも生きている



つづく



マレアート

ニコニコ



おくるみ

色々ありますね〜

ニコニコ

とにかく可愛い

マールマール






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