このブログは当時の日記をたどりながら

ダウン症をもった希(マレ)を妊娠、出産、現在までを

詩と物語で綴っています



【25話】夫への説明


夫に電話をした


『声を聞いた途端、涙があふれた』

『声にならなかった、言葉にできなかった』


帰宅途中だった夫は
今すぐ行くからそこで待っていてと
しっかりとした声で言った



私は病院を出ると
すぐそこにあったベンチに腰掛けて

夜空を見上げた



そこにはキラキラと輝く星空があって

今ここにある自分の気持と

あまりにも正反対で

なんとも言えない気持ちになった



しばらくすると
遠くから夫が走ってくるのが見えて
私の隣に座った



医師が描いた心臓の絵を見ながら説明した




また、涙が出た
 



つづく



あの夜もこんな月だったのかな

冬の寒さと澄んだ夜空


どんな想いで超えたのか


思い出すと少し


胸がきゅっとする





THE NORTH FACE

冬生まれの赤ちゃんに

あったかスーツ

ほんわか

もこもこ可愛い





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