日時が前後しますが、先週の木曜日に、仲良しの友達と一緒に上野の森美術館に「怖い絵展」を見に行ってきました。
ネットで調べたら、入場までに一時間以上待つと書かれていたので、開場時間より少し早く行って並んで待とうと、開場30分前に到着するも、すでに長蛇の列。
友人がチケットを前もって購入しておいてくれたおかげで、急いで列に並ぶことができました。
平日の午前中だというのにこんなにたくさんの人が見に来るなんて、すごい人気なんだなぁ、と友人と驚愕しました。
でも、なんとか45分くらいの待ち時間で入場できたので、早めに並んだのは正解だったかもしれません。
開館30分前でこの列。どんどん長くなっていきます。
大きな看板が出ていました。
吉田羊さんの朗読による音声ガイドを借りて、絵画に関する説明を聞きながら鑑賞するうちに、人間が何に怖さを感じるのかや、怖さに身を委ねることの陶酔などが伝わってきて、何とも言えない気持ちに。
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」を見たくて足を運びましたが、他にもたくさんの見ごたえある絵画が展示されていました。館内はかなり混んでいましたが、絵画にかなり近い位置でじっくり鑑賞できるようになっています。あっという間に3時間近く経ってしまいました。
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、さすがに胸を打つ作品で、彼女の凛として無垢な様子、若い女性が処刑されることの悲劇性、効果的に施されたさまざまな絵画の手法などを鑑賞することができ、絵画の前で、思わず涙。
友人も涙を禁じえない様子で、二人してなかなか絵画の前を離れがたく、何度も振り返りながらその場を後にしました。
友人が、「レディ・ジェーンが処刑されたのは、私の娘と同じ年だよ。彼女の柔らかそうな白い腕や手とか、首から胸のラインのふくよかさなんかが、娘とそっくりで、もう、泣けて泣けて…。」と話してくれ、友人の優しさと感受性の豊かさに、私はまたまた感動してしまったのでした。
12月17日までやっています。激混みは必至ですが、感動すること間違いなし。お薦めです。
気に入った絵画のポストカードをいくつか購入しました。
鑑賞のあとは、上野公園内の「PARK SIDE CAFE」で、遅いランチ。
雰囲気のいい公園内のカフェで、友人も私もお気に入りのお店です。
「怖い絵展」の感想はもちろん、家族のこと、仕事のことなど、たくさんおしゃべりを楽しみました。
すばらしい芸術に触れた秋の日の一日。
心揺さぶる感動を得られた一日でした。
追記
産経新聞に掲載された中野京子先生の記事を読んだり(我が家の購読紙は産経新聞)、テレビ東京の「美の巨人たち」の特集などを見てから「怖い絵展」を鑑賞したため、絵画についてより深く理解することができました。
「絵画についての知識を得た上で鑑賞することは大事」という中野先生の言葉に、心から納得です。
産経新聞の記事(H29.11.6~11.10掲載)をお借りしました。