秋に採れた栗は、皮をむいて生のまま冷凍庫で保管。
春先のこの季節に、解凍した栗で栗ご飯を炊いて、食卓に供する。
「え~、なんで今頃栗ご飯~~~?」なんて、娘たちの驚く声が快感。
春先に貰ったタケノコを水煮して、水を張ったジップロックに入れて冷凍。
秋口に解凍して、タケノコご飯とワカタケ汁などを作る。
主人が何か言いたそうな顔で食事をしているのを見るのも、面白い。
季節外れの季節もの。
原点は、やはり実家の母。
結婚する何年か前の大晦日、深夜にのんびりと「ゆく年くる年」などを見ていたら、炬燵のテーブルに唐突に、瑞々しさをたたえた梨が現れた。
「へっ? なんで梨?」
目を点にした私に母は、新高という種類の梨を野菜室で保存しておいたのだと、得意そうに告げる。
「最近の冷蔵庫は進化してるからね。
大抵のものは冷凍とかチルドとか野菜室で保存できるよ。」
大晦日に食べる梨の甘さは、母の言葉とともに私の中に深く刻まれた(大げさっ)。
母の教えを受け継いで、私は今日もせっせと食材を冷凍保存し、季節外れの季節ものを作っては、家族の驚く顔を楽しんでいます(^^)。
注:母は冷蔵庫メーカーの回し者ではありません(笑)。