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急性期病棟で生きてきた看護師が特養へ

看護師を辞めて、新地に引っ越し。
連れ以外誰も知らない土地で、私が就いたのはイタリアンレストランのアルバイト。
でも、おじいちゃんやおばあちゃんの笑顔が忘れられない日々…
まだ見ぬ看護の現場、特養にまだまだ新人の私が潜入します。

今日で看護師復帰3日目。
こんばんわ、忙しくもないのに何故か目の下のクマがこんにちわしている、にこです(´Д` )

ゆっくりしたいと思っていたくせに、わずか2ヶ月ブランク(笑)
看護師復帰しました。
場所は、大手外科病院の傘下にある特別養護老人ホーム。
母体がしっかりしているので安心。
超急性期病棟から特養へ。
果たしてどんな日々が待ち受けているのか……。






6月1日
「初めまして。風間と申します。」
こればっかり言っていた。
いや、逆にこれ以外言えなかった。
フリー兼リーダーの人についてシャドーウィングだったから、受け持ちもなにも無く、ただただユニットをまわる。
そして健康状態をチェック。
ここはユニット型の施設で、部屋は全部個室。
お食事の時間は集まれる人が集まって、ケアワーカーさんと一緒にお食事をするんだって。
中には朝起きなくて、お昼時に朝ごはんを食べる人もいるとか。
でも、それでいいんだって。
その人らしい生活を尊重して、生活しやすい環境を整えて、ゆくゆくは最期を迎える……。
そんな場所だって。
初日からなんだかギャップを感じる。
前は、朝になったら起こして、ご飯、歯磨き、整容……生活リズムを整えるのがいいって思ってた。
でも、ここはそうじゃない。
何が正解なのだろうか……。
午後になってからは、何もする事がなくてうつらうつら…。
そんなんで初日を終えました。

6月2日
ターミナルが少なめで、状態が軽めなフロアの受け持ちの見学。
50代のベテランナース、新道さんにつきながらウロチョロ…。
かなり面白くてヘビースモーカーな方。
勤務中にもかかわらず、平気で一服しに行く。
ヤニ切れ早い。
ま、それは置いといて。
看護師の仕事は主に
①排便コントロール
②バイタルチェック(気になる人のみ。測定はケアワーカーさんがやってくれて異常時は連絡が来る)
③創部の処置
ってところ。
正直、やることはほぼ無いに等しい。
ユニットをグループで見てるケアワーカーさんが連絡してくれたら適宜見に行くって感じ。
全ての利用者さんを見に行くことも無いし。
だから、誰が誰だか分からない。
ショートステイなんかだと、もっと分からないんだろうなぁ。
この日はお通じがずっと出てない人が多過ぎてレシカルの嵐だった。
あと、何故かリンデロンVGの嵐。
リンデロンVG多用し過ぎてた(笑)
どんだけー。
そこ、アズノールでいいだろーってトコもリンデロン登場。
ベテランを前にしては何も言えない。
多弁のヘビースモーカーはお喋り大好きだからね。
それだけで10分はかかる。
でも、新道さん面白くて好きだな。
記録もほとんど業務内に終わって帰宅。
所々変に休憩挟んでタバコ吸ってラウンドして…を繰り返すここのナース。
大丈夫かよおい。と、思う。
だけども、利用者さんからは絶大なる支持を得ているこの施設。
なんなんだ?

6月3日
今日です。
ほぼほぼメインで受け持ち。
総勢80人。
誰が誰かも分からない。
顔も覚えてない。
何が問題になる可能性があるのかも分からない…。
それを今日のフォロー的存在の岩木さんに伝える。
「大丈夫!大学病院からここで慣れるのは大変かもしれないけど、後ろでコッソリ見てるから、なんかあったら聞いてね!」
と。
ほぼほぼやらせる気まんまんじゃんか(´Д` )
てか3日目でひとり立ちまがいなことさせるところがヤバい。
でも、同じ勤務にいた他の病院で管理職とかやってたキャリアバリバリのナース、宮城さんから言わせると「看護師やってたからできるよね?じゃあ大丈夫。今日は1人で行ってきてね」って入職2日目から1人でまわらされたこともあったらしく、
「あの対応は死にたくなった」
って言ってた。
そりゃ無理だ。
てゆーか急性期病棟で、しかもたった4年しか働いてないこんな若造がホイホイラウンドしていたらおかしいだろ。
判断だって未だに自信ないよ。
ピッチ鳴らすのが仕事になりそうだな…。
そんな緊急のことがないように願うばかりだけど……もし、てんかん発作とか起こしたら、救急カートしか思い付かないもんなぁ…。
頭悪いから、そーゆーのテンパって臨機応変に出来ないし怖いよ。
やだな……。
これが特養の怖いところだよね。
常勤の医者はたまにいるけれど80歳だし…。
お前も入所の対象だよって話。
まじでドクター自身、入所リスクあるからね。
歩くのやたら遅いし、足引っ掛けたもんならすぐ転倒して骨折してシーネ巻かれるだろ。
もっと若手の医者欲しい…。
ま、そんな感じで今日はユニット回って排便確認して浣腸したりグル音聴いたり、お話したりしてた。
で、記録入れよーと思ってパソコン立ち上げて、処置とかの記録入れようとしてたその時。
ケアワーカーの記録に”著変なし”の文字。
10時に15時の記録入れちゃうからね。
未来予測の力持っているのかかお前。
是非ともわたしの未来も予測して下さい。
てか著変なくはなかったけどね!!!
変わりないかもしんないけど、ユニットたった10人の記録なんぞ後でも出来んだろ!
しょーもない…ってゆー記録ばっか。
看護師もケアワーカー任せで、ケアワーカーも看護師任せ。
こんな職場変えてやりたいってイラついた。
たった3日しか経験していないけれど、ケアワーカーもヒマそうにしてて覇気のない現場と言っても過言ではない悲しい所だと思った。

でもそんな事漏らすと
「ここはそういう所だからね…」
とか、
処置(爪切りとか)しようとすると、
「ダメダメ!ワーカーさんが、看護師がやってくれるって甘えるから」
って言われる。
カッチリしたTHE☆業務分担。

ユニットはワーカーさんが担当してくれてて、看護師のインシデントなんて薬のセット間違えくらい。
今まで病棟でやってきたインシデントの9割はワーカーさんの責任になる。
確かに、ずっとその場に居るわけじゃないからワーカーさんの責任になるのも仕方ないけどさ。
なんだかなぁ…って思うけど、これが特養の看護師ってもんなんだろうなぁ。
「ここの看護師は、自宅にいる方の健康状態を確認する、訪問看護師ってところだから」
って今日岩木さんが言ってた。
そうだよね。
そもそもここの施設のモットーが「その人らしい人生を送るために」とか「やりたい事をやる」だもんね。


「ギャップに驚くと思うし、今まで病院でやってきた常識っていうのも全く通用しないから、慣れるまでは本当にやりづらいし、悶々とすると思う」
って初日に5歳の息子がいる一番年の近い先輩(多分40近そう)、夏田さんが言ってくれた。
経歴は聞かなかったけど、きっと夏田さんもギャップを感じていたんだと思う。
その夏田さんなんだけど、プリセプターさんに声も雰囲気も似てて、なんだか懐かしいような嬉しいような、親近感が湧くような人なんだよね。

プリセプターさんは、わたしがまた看護師やってるって聞いてどう思うんだろう。
連絡してみようかなぁ……。






そんな感じで始まった看護師人生セカンド。
気持ちを強く持って頑張って行きたいと思います!