Marc のぷーたろー日記 -933ページ目

「プロポーズ」('97)

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放送当時 ('97) の韓国で 10代から 20代のファッションリーダとして超人気アイドルだったキム・ヒソンさんとリュ・シウォン君が共演した、ユン・ソクホ監督による絵に描いたような「トレンディドラマ」です。また、今をときめくウォンビンさんのデビュー作としても有名です。

ちょうど同時期に、シウォン君とヒソンさんの 2人は、人気音楽番組の司会をコンビで担当していたこともあり、息のあったセリフのやり取りが、演技とは思えないくらい自然でした。ユン監督も 2人に対しては細かく演技を付けるというよりも 2人の素の魅力を活かすことを優先していたようですね。

このドラマ、今観るとやはり古さと言うか「時代」を感じさせます。なので単純に今のドラマと比較して観てしまうと決して面白い訳ではないのですが、同じ '97年に製作された他の韓国ドラマと比較すると、その洗練された画面構成、登場人物のキャラクターやファッション、ストーリー展開、音楽、どれをとっても当時の韓国の最先端だったことがよく分かります。日本でいうとちょうど '80年代後半のイメージに近いので、その '80年代後半に「青春時代」を過ごしていた僕としては、この「'97年の韓国」の最先端サブカルチャーを描いている「プロポーズ」にはどこか懐かしさを感じました。

ストーリーは「友達以上恋人未満」の関係にある幼なじみの 2人が、紆余曲折の末、本当の愛に気付くという「トレンディドラマ」の王道を行く内容で、それを当時の韓国の最先端のファッションと音楽で綺麗にデコレーションした「ヒソンさんとシウォン君のプロモーションビデオ」といった感じの作品になっています。日本でも '80年代によく放送されていた「アイドルドラマ」をもう少しシャレた映像にしたという感じでしょうか。

僕がこのドラマで好きなのは、ユン監督らしい映像表現です。セリフなしで映像と音楽だけで見せる、ヒソンさんとシウォン君のはじけるような若さと煌めくように爽やかな姿。このスター 2人の最も輝いている姿を映像に鮮明に記録した、それだけでこのドラマには価値があるように思えます。もちろんウォンビンさんの少女漫画から飛び出したような美少年ぶりを記録したという点でも重要ですね。

とにかく映像とその時代の「空気」を味わうドラマだと思います。ストーリーの内容自体は、ユラ (ヒソンさん) が好きになるミンソク (イ・チャンフンさん) の魅力が分かりづらいためにユラの言動を理解することが難しく、またスビン (シウォン君) のユンジュ (チョ・ウンスクさん) への態度があまりにヒドいなど、いろいろ「至らない点」がありましたからね。ただ、そうは言いつつも、スビンのユラに対する気持ちには共感するものがありました。単なる「男女の愛」とは違う、「父性愛」に近い感覚が良かったと思います。このスビンの「想い」が最終回で語られるシーンでは不覚にも目頭を熱くしてしまいました (^^;;;

エンディングも僕好みでしたし、全体としてはなかなかの「佳作」だと思います。ただ、若干、冗長と言うか間延びしていた感じは否めません。聞くところによると、そもそも全7話程度全8話の予定だったのが視聴率が良かったので全14話に延長されたそうですから、仕方ないと言えば仕方ないかも知れませんね。僕としては、極端に言えば、第1話と最終回だけで充分満足できたと思います (^^) 第1話と最終回の出来が特に良かったんで (^^)v

「12月の熱帯夜」('04)

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歌手兼女優として活躍しているオム・ジョンファさんとモデル出身のキム・ナムジンさん主演の「主婦の不倫」を描いたドラマです。あらすじだけ読むと、同居している姑や小姑の仕打ちに耐えかねた世間知らずの主婦が年下の男との不倫の愛に溺れて行く昼メロ調のドラマと思われてしまうかも知れませんが、これが全然違うんですね。主人公の細やかな心のひだを丁寧に描き、妻の不倫に動揺する夫、母の不倫に傷つく子供の姿など、ヒロインを取り巻く人々の心情をも丁寧に描くことで、単なる「不倫ドラマ」ではなく、奥深い「人間ドラマ」として、そしてまた夫以外の世界を全く知らなかった世間知らずのヒロインの「成長の物語」として、非常によくできた「佳作」だと思います。特にヒロインと同じ主婦層からは「未だかつてドラマを観てこんなに泣いたことがない」「泣き過ぎて観終わった後、廃人になった」など、大変な反響と高評価を得ている作品です。

非常に高い評価を得ているということで、僕も観てみましたが、確かにその評価は正しかったです。一歩間違えば、下世話なドラマになりそうなところを、非常に抑制の利いた演出と絶妙の音楽で、必要以上に登場人物の心理に入り込まない、一歩引いた客観的な見せ方が秀逸で、それが故に一層、登場人物の心情が視聴者に響いたのではないかと思います。
強いて難点を挙げるとすると、ヒロイン・ヨンシム (オム・ジョンファさん) があまりに世間知らずで、最初のうちはその「アホ?」さ加減にちょっと引いてしまったことでしょうか (^^;;; それからジョンウ役のキム・ナムジンさんの容姿が僕の生理的許容範囲から外れていたこととか (^^;;; 演技は素晴らしかったので、観終わる頃には慣れましたけど (^^)v
ただ、主婦の皆さんとは違い、僕は男として、妻に不倫される夫ジファン (シン・ソンウさん) の視点で、このドラマを観ていました。そのせいか「廃人」になるほどの号泣には至りませんでしたが、違うポイントで泣きました。

ジファンは、深く愛し合っていた婚約者がいながら、子供ができてしまったことでヒロインと結婚。妻からの一方的且つ一途な愛を鬱陶しく感じながら、かつての婚約者とは「ソウルメイト」の名の下に頻繁に逢う。もちろん一線は越えずにあくまでプラトニックな関係ではあるが、心は常に「ソウルメイト」の下にあり、何ごとにも妻よりを「ソウルメイト」を優先する。妻にとってそんなにも冷酷な夫であるにもかかわらず、10年間変わらぬ愛を夫に注いでいるヒロイン。ところがふとしたことから妻が自分以外の男に心惹かれていることを知った夫の動揺、そして妻の心が後戻りができない状態になって初めて気付いた妻への想い… このあたりの夫の細かい心理描写が絶妙なんです。ドラマ前半でひたすら「冷酷」だった男が、徐々に人間らしい反応を示すようになる様を、シン・ソンウさんが抑えた自然な演技で表現していました。そして最後に夫が取った選択は… 僕はここで泣きました。全てが遅過ぎた、何故もっと早く自分の気持ちに気付かなかったのか。そう自問自答したであろうジファンのもどかしさやそれでも自分の気持ちは変わらないという強い信念…

正直なことを言うと、ヒロインの選択は僕としては納得いかないんです。子供たちのことを考えていないのかと。ただ、ドラマ自体は唐突にブツっと切れるような終わり方で、結局ヒロインがその後どうなったのかについては明確になっていないんですね。もしかすると、これは「視聴者が自分にとって納得のいく展開、結末を自分で考えろ」という作り手側のメッセージなのかも知れません。そのせいか、観終わってからもしばらくの間はこの物語のその後について随分といろいろなことを考えてしまいました。これも一種の「廃人」状態かも知れませんね。

このドラマは観る側の立場によって様々な捉え方ができると思います。ですので必ずしもヒロインに共感はしなくても (むしろ共感しない人の方が多いかも知れない) 何かを感じて、そして何かを考えると思います。このドラマについてもご覧になった皆さんの意見をいろいろと伺いたいと思っています。

「星を射る」('02)

メディアファクトリー
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チョン・ドヨンさん、チョ・インソンさん主演の、芸能界を舞台にしたサクセスストーリーです。イ・ジャンス監督&ユン・ソンヒ作家という「美しき日々」('01) コンビの作品ですが、このドラマは「美しき日々」に見られたようなイ・ジャンス監督「臭さ」は比較的抑えめで、ユン・ソンヒ作家本来の持ち味である爽やかな作品に仕上がっています。

物語は、識字障害だが驚異的な記憶力と天性の演技力を兼ね備えた美青年ソンテ (チョ・インソンさん) と彼のマネージャとなった何の取り柄もない 30歳の女性ソラ (チョン・ドヨンさん) が、様々な失敗や障害に逢いながらも成功を目指して助け合う中で、お互いに愛し合うようになっていくというストーリーです。

実はこのドラマ、最初のうちはヒロイン・ソラのキャラクターがどうしても好きになれなくて挫折しかかったのですが、ソラがドフン (イ・ソジンさん) に捨てられて、心機一転たくましく生きて行くようになってからは、ソラを素直に応援したくなりましたし、物語にぐいぐい引き込まれて行きました。恐らく物語序盤のソラのキャラは嫌悪感を感じる方も多いと思いますが、そこで挫折せずに、少しだけ我慢して視聴し続けてみてください (^^)

このドラマの魅力は何をさておいてもチョ・インソン君でしょう。識字障害のために常に誰かに助けてもらわなくては生きて行けない、そんな弱々しい雰囲気、そして思わず助けてあげたくなる (女性なら母性本能、男性なら保護本能をくすぐる) 雰囲気の出し方が素晴らしく、僕もすっかりソラの兄パダ (パク・サンミョンさん) の心境になって観ていました。「あんな健気で可愛げのある子なら、オジさん、いくらでも助けてあげちゃうよ」という心境です (^^)
以前、あるところで目にしたのですが、このドラマへのインソン君の起用には、ちょっとした裏話があるそうです。イ・ジャンス監督の前作「美しき日々」('01) に、実はインソン君も出演することになっていて撮影まで済んでいたそうなのです。役柄はミンチョルの妹ミンジ (シン・ミナさん) のボーイフレンド役です。ところが尺の問題で全てカットされてしまい、監督がずっとインソン君に対して「申し訳ない、いつかまた使いたい」と思っていたんだそうです。
そしてこのドラマの見どころの 1つは、イ・ソジンさんの悪役ぶりです。このドラマの直後、「茶母 (チェオクの剣)」('03) で大ブレイクして今に至りますが、昔はこんな役もやっていたんだと感慨深いものがあります。ただ、悪役とは言っても気の小さい男で悪に徹しきれない「小者」、その割にとんでもなく「姑息」、と全くいいところのない情けない悪党です。そのせいで逆にちょっと同情というか「哀れみ」を感じたりしました (^^;;;

ところで、このドラマでの一番の悪役は誰が何と言おうとイェリン (ホン・ウニさん) でしょう。今まで数多くの韓国ドラマの悪女を見てきましたが、イェリンが最悪の悪女だと思います。「真実」('00) のシニ (パク・ソニョンさん)、「秘密」('00) のジウン (ハ・ジウォンさん)、「天国の階段」('03) のユリ (キム・テヒさん) も極悪でしたが、彼女たちには愛する男 (または母親) への気持ちに純粋さが残っていただけだいぶましです。それに比べると、イェリンは誰も愛していない上に、自分を心から愛してくれているパダの純粋な気持ちを自分の保身のために利用するという点で、悪どさに同情の余地がありません。ということで僕の中では韓ドラ悪女 No.1 は、このドラマの「イェリン」です (^^)v

「星を射る」はいつものイ・ジャンス監督らしさがあまり前面に出ていない作品ですが、それでも 1つだけ、「あぁ、やっぱりイ・ジャンス監督作品だ」と思わせるシーンが何度か出てきます。それはソラとソンテが街中を走るシーン! やはりイ・ジャンス監督作品は主人公が走らないと! (^^)v 他のイ・ジャンス監督作品で主人公が走り回るシーンを観ると「おい、またかいっ!」と突っ込みたくなりますが、この作品の場合は、ドヨンさんとインソン君のキャラクターイメージのせいか、あまり違和感がなくて、むしろ爽やかに見えました。不思議なもんです (^^)

僕自身は、ソラとソンテの年の差カップルのラブストーリー部分にはあまり興味はなく、ソンテとソラのサクセスストーリーとして楽しみましたが、どちらの見方でも充分に楽しめる作品だと思います。とにかくインソン君のファンならば必見のドラマですし、そうでない方もこのドラマを観ればきっとインソン君のファンになることでしょう。それくらいインソン君の魅力全開のドラマです (^^)v

「君に出会ってから」('02)

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韓国版「渡る世間は鬼ばかり」といった雰囲気のホームドラマです。全48話と長いので、出演者のファンの方以外はなかなか手が伸びないかも知れませんが、僕は「渡る世間は鬼ばかり」よりは遥かに気持ちよく、また気軽に楽しめるドラマだと思いますので、機会があれば、是非是非ご覧頂きたいお勧めのドラマです。

韓国では週末に約半年間放送された「連続ドラマ」(全20話程度のドラマは、韓国では「ミニシリーズ」と呼ばれる) なので、とにかく登場人物が多いのですが、簡単に言ってしまうと、女手一つで男の子と女の子の双子を育てたナムドクおばさん (キム・ヘジャさん) とその弟たちの家族を描いた明るいホームドラマです。

ストーリーは 2つの恋物語から始まります。1つは、ナムドクのすぐ下の弟・長男ナモクの長男ギウォン (リュ・シウォン君) と、ふとしたことからナムドクの家に居候することになった朝鮮族の女性オクファ (チェ・ジンシルさん) とのドタバタ恋愛喜劇。もう 1つは、大財閥の御曹司ミンソク (イ・ソジンさん) を巡る、ナムドクの娘 (双子の 1人) ミジン (パク・チニさん) とギウォンの妹ヘウォン (パク・イェジンさん) の三角関係を描いたちょっぴり切ない恋物語。そして他にも、意外な人たちの恋物語も描かれ、文字通り「君に出会ってから」大きく変わって行く家族の物語です。

このドラマの最大の見どころ。それはリュ・シウォン君演じるギウォンのだめだめマザコンおぼっちゃまぶりでしょう (^^)v いつも絵に描いたような「王子様」的優等生役ばかりだったシウォン君の救いようのないダメ男ぶりや、でも憎めないお茶目なキャラクターはかなり新鮮ですし、意外なほどぴったりなんです。演技しているとは思えないくらい自然なので、このドラマで初めてシウォン君を観た人はシウォン君そのものと思ってしまうのではないかと思います (^^;;; でもシウォン君の素は実はギウォンそのものなのではないかと僕は密かに信じていますけど (^^)v

他のドラマでは決して見られない、シウォン君のコミカルな表情や動きは、「あのリュ・シウォンがよくここまでやった!」と思わせるくらいのはじけっぷり! (^O^) また甘えん坊のおぼっちゃま君ぶりは血統証付き大型犬の子犬といった雰囲気で、同性である僕から見ても、かなぁ~りかわゆい♪ ← 僕は犬好きなんで (^^;;;
当時のシウォン君は「美しき日々」('01) のころほどではないですが、ほどよくコロコロ太っていたので、本当に「大型犬の子犬」に見えるんです (^^) それに他のドラマと違って表情も目がぱっちりしていて、しかも黒目がちなんで一段と「ワンコ度」が高い (^^)v 犬好きにはたまらんです ← おいおい (^^;;;

そんなダメダメ君のギウォンが年上のしっかり者のオクファと出会い、恋をし、そして少しずつ成長して行く様をドタバタコメディとして描いていて、かなり面白おかしかったです (^^)v

まだこのドラマをご覧になっていない方には、シウォン君のはじけた「おばかぶり」を是非ご堪能いただきたいですし、僕はシウォン君にはまたこういった「ダメダメおぼっちゃま君」の役をやってもらいたいです (^^)

そしてもう一つの見どころ。それはイ・ソジンさんの御曹司ぶり。実際にも銀行系財閥の御曹司であるイ・ソジンさんが本人そのものと思わせる役を演じている姿は (当然のことながら) かなりハマっています。あの穏やかな落ち着きぶりと物腰の上品さは、なかなか演技で出せるものではないですね。そしてそんな穏やかで上品な御曹司ミンソクがミジンとの「身分違いの恋」に熱く激しくなっていく様は王道のラブストーリーといった雰囲気で、これも見どころだと思います。

ちょっと観てみたくなったでしょ? (^^)
僕はこのドラマのその後も観てみたいんですよ♪ 続編作ってくれないかなぁ。

全48話と、確かに長いことは長いのですが、実際に観終わった印象としては、「えっ? もう終わり?」というくらい、さらっと観られてしまうんです。 レンタルでも出ているようですので、機会があれば是非♪

「天国の階段」('03)

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クォン・サンウ君とチェ・ジウさん主演、イ・ジャンス監督の正統派「韓国メロドラマ」の大ヒット作です。実はこのドラマ、僕にとっては非常に評価が難しい作品なんです (^^;;; 好きか嫌いかと聞かれれば、好きな方に入るのですが、ドラマそのものの出来は? と聞かれると「う~む…」としか言いようがないんです (^^;;; 良くも悪くもイ・ジャンス監督らしい「けれん味」たっぷりのドラマで、リアリティは完全無視で突っ込みどころ満載、登場人物の言動は理解不能、とにかく勢いだけでつっぱしってしまう強引なストーリー展開は、ある意味すがすがしい (^^;;;

そんな作品を何故僕が好きかと言うと、「2点だけ」とても好きなところがあるんです。

(1) 音楽の良さ
日本で放送されたバージョンは音楽が差し替えられていましたが、それでも音楽の使い方はかなり良かったと思います。音楽の良さで強引に視聴者を泣かせてしまう演出は、反則ではありますが、エンタテイメントとしては素晴らしいと思います。そして何よりも主題歌「ボゴシプタ」の良さです。この曲は元々このドラマのために作られた曲ではなくて、このドラマの 1年前に韓国でヒットした曲で、その曲調と歌詞が「天国の階段」にピッタリという理由で主題歌として採用されたそうです。とにかく「ここぞ!」というシーンでは必ずかかり、「くどい」とは思いつつも、何度も観ているうちに、この曲のイントロがかかるだけで条件反射的に涙腺が刺激されて号泣という、作り手側の思惑にまんまとハマってしまっていました (^^;;; 何だかんだ言っても、この曲と、その使い方は抜群に良かったと思います。
(2) クォン・サンウ君の涙の演技
サンウ君が演じる主人公の御曹司ソンジュは、はっきり言って「ヘンタイ」です (^^;;; 言動が無茶苦茶で「頭おかしいんじゃないの?」と言いたくなるシーンが満載 (^^;;; でも何がいいかって、静かにさめざめと涙を流すシーンがいいんですよ。特に主題歌「ボゴシプタ」との連携が素晴らしく、サンウ君のアップをずっと映しながら、目がだんだんと充血していき、目に涙が溢れ、最後には「ボゴシプタ」のサビに合わせて、流れ落ちる、といったシーンが多いんですが、この涙の演技は初めて観たときうなりましたね。ソンジュの「ヘンタイぶり」もこの演技でかき消されます (^^;;;

このドラマでサンウ君は日本ですっかり有名になりましたが、サンウ君にはこういうメロドラマよりも、本当はラブコメディの方がずっと似合っていると思うんです。涙の演技は確かに上手いですが、彼の魅力はそれだけでなく、やんちゃな感じ、ひょうきんな感じといった「明るさ」も魅力だと思うんですね。なので、韓国ラブコメディの王道である「笑って笑って、そしてラスト近くでほろっと泣かせて、でも爽やかに終わる」という内容の方がサンウ君の陰と陽の対照的な魅力を活かすことができると思っています。

ということでこの夏日本で公開の「青春漫画」に期待しています (^^)v

「パリの恋人」('04)

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'04年夏、韓国で最高視聴率 57.4%を獲得し、社会現象まで起こした超人気ドラマです。御曹司と貧しい庶民の女性のラブコメディという、絵に描いたようなシンデレラストーリーでありながら、御曹司役ギジュ役のパク・シニャンさんとヒロイン・テヨン役のキム・ジョンウンさんの魅力が存分に活かされ大成功したドラマです。また「出生の秘密」「交通事故」「記憶喪失」「横恋慕する意地悪なお嬢様」といった「韓国ドラマ」王道の要素も盛り込みつつ、軽快なストーリー展開で最後まで飽きさせない内容でした。

実はこのドラマ、僕にとってはちょっと不思議なドラマなんです。とても好きなドラマで韓国ドラマに興味のない人にも勧めたいくらいなのに、何故かどの登場人物にも共感や感情移入できなかったんです。いつもなら登場人物の誰にも感情移入できないドラマや映画は好きになれないはずなんですが、何故か「パリの恋人」だけは純粋に物語として楽しめたんです。

ギジュに対しては特に好きでも嫌いでもありませんでしたが、正直に言うと、ヒロイン・テヨンのキャラクターが苦手だったんです。あまりにもがさつ過ぎて。なので最初の 1, 2話を観ている時は「うわっ、こりゃだめだ… 最後まで観られるだろうか…」というくらいだったんです。(中盤以降は、だいぶその嫌悪感は薄れましたが…) それにイ・ドンゴンさん扮するスヒョクに至っては (生い立ちに同情するところはありましたが) あのキザで強引な感じが生理的に全く受け付けなかったんです。基本的に「キザな男」はダメなんですが、スヒョクの場合は「キザ」に加えて、「強引」というか「何様のつもり?モード」なので、同じ男としては見るに耐えないものがありました (^^;;; もう少し、母親との葛藤部分をしっかり描いてくれれば、逆に僕の「ツボ」にはまったんですけどねぇ… イ・ドンゴンさん自体は特に嫌いではないので。(でも何故か彼は、こういう僕の苦手な役をやることが多いんですよねぇ…)

とにかく、メインの登場人物 3人のうち、2人に対して「良い感覚」を持っていなかったにもかかわらず、物語としての面白さで結局最後までかなり楽しめたんです。これは僕にとって初めての経験 (^^)v

このドラマに対しては、最終回のラスト直前までは傑作だったのにラストで一気にシラケた、という意見をよく聞きます。確かにあの終わり方は賛否両論出るだろうなと思います。もっと素直な終わり方をして、視聴者に夢を与えても良かったかも知れません。でも僕はあのエンディングは好きなんですねぇ。元々こういう終わり方の物語が好きというのもありますが、僕にとってはとても余韻があって、その後を想像する楽しみがありました。

とにかく観て損はないドラマだと思います。特に韓国ドラマ未経験の方にお勧めしたい作品です。

「純粋」('98)

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リュ・シウォン君が '98年に主演したドラマです。相手役は、当時デビュー間もなかったミョン・セビンさんで、ドラマ初出演だったそうです。また、ユン・ソクホ監督の大ヒットドラマであり、後にユン・ソクホ監督自らの手で「秋の童話」や「冬のソナタ」としてリメイクに近い形で再映像化されたドラマです。確かにこのドラマを観れば、登場人物の設定や細かいエピソードなどが「秋の童話」や「冬のソナタ」にほとんどそのまま使われていることが分かります。そんなこともあり、日本の韓国ドラマファンの間では、ストーリーに新鮮さがないということで評価がイマイチ。本当は「純粋」の方がオリジナルなんですが、「純粋」はストーリー展開が極めて遅いのと、映像の美しさという点で四季シリーズに劣っているために、「今の」韓国ドラマファンにはただ単に古めかしいと思われてしまうのは仕方ないかも知れません。

ただ僕は「秋の童話」や「冬のソナタ」より「純粋」の方が遥かに好きです。このドラマには「あり得ない交通事故、記憶喪失、難病」などの要素は全くなく、比較的現実的なストーリーで、しかも主人公 2人の性格がとても地味で控えめ。今まで観た韓国ドラマの中でも、ここまで地味で大人しい主人公たちというのは他にないのではないかというくらい。でも日本人にとってはむしろこちらの方がリアルで共感しやすいと思うんですね。そして僕は、こんな大人しい主人公たちが韓国で受け入れられたということに若干の驚きがありました。韓国ドラマの観過ぎで、韓国人というのは皆あぁいう激しい性格の人たちばかりだと思い込んでいたんです (^^;;;

シウォン君演じるジヌは、ちょっとぼぉ~っとはしていますが、もの静かで心優しい青年。セビンさん演じるヘジンは不幸の陰を背負いつつも、ジヌと同じようにもの静かな女性。そんな大人しい 2人を取り囲む心優しい友人たち。自然と惹かれ合い、ゆっくりとじっくりと愛を育んでいたジヌとヘジンの間には本人たちの知らない秘密があった… という、言ってしまえばありきたりなストーリーなのですが、ジヌを演じるシウォン君の演技が素晴らしく、というよりも演技をしているとは全く見えないくらいに、繊細な青年役を自然に演じていて、彼の得意とする「優しい青年役」の集大成とも言えるのではないかと思います。ただ、物語としては、全ての秘密が明らかになった後のジヌとヘジンの行動があまりにももどかしくてイライラすることが多かったことは確かですね。特にジヌに対しては「もっとしゃきっとせんかいっ!」と言いたくなりました (^^;;;

四季シリーズに比べて映像の美しさが劣るとは言いましたが、そこはさすがにユン・ソクホ監督作品。それなりに印象的な映像はいくつもあります。代表的なところとしては、ジヌと友人たちが毎朝ジョギングをするシーン。草木の緑が鮮やかで美しい。またジヌとヘジンが秘密を知って、恋人としての最後のデートを楽しむ切ないシーンでは海の景色が本当に美しかった。

ということで、現在の日本での一般的な評価はイマイチですが、韓国で '98年に放送された当時は、地味な内容にも関わらず、裏番組を圧倒しての大ヒット。これが後の「四季シリーズ」に繋がった訳ですね。

またシウォン君とセビンさんのコンビが大変な人気を集めたために、「純粋」の放送後、1ヶ月もしないうちに 再び同じ KBS のドラマ「折鶴」で共演することになったのだそうです。これは、同じ相手役との共演回数が (日本と比べて) 比較的多い韓国ドラマ界でも極めて異例のこと。それだけ人気があったということですね。また、当時はドラマだけでなく、CM でも共演していたようです。確かにシウォン君とセビンさんは雰囲気が似ていて、本当に「お似合い」ですよね。この 2人の最高にお似合いの雰囲気を味わうだけでも、このドラマは観る価値があるのではないかと思います。
実はヘジン役は当初、チェ・ジウさんの予定だったのだそうです。ところが、結局は「よりフレッシュなキャスティングに」ということで新人のミョン・セビンさんが抜擢されたそうです。もしチェ・ジウさんになっていたら、全然イメージが違っていたでしょうね。もちろんシウォン君とジウさんのコンビも共演回数が多いだけあって悪くはないですが…
因みにシウォン君がこのドラマに出演するにあたっての有名なエピソードがあります。このドラマのオファーがあったとき、実はある映画への出演がほぼ決まっていて、契約書にサインする直前だったそうです。ところが恩師のユン・ソクホ監督のたっての希望ということで、映画の方を断ったのだそうです。その映画は、シム・ウナさん主演の「美術館の隣の動物園」。自分のキャリアよりも恩師への義理を大事にするのはシウォン君らしいとも言えますが、彼の俳優としてキャリアを考えると、「純粋」よりは「美術館の隣の動物園」を選んだ方が良かったと思います。結局その後、今に至るまで映画出演の夢は叶えられていませんからね…

でも、もし「純粋」にシウォン君が出演していなかったら、ここまでヒットすることはなかったでしょうし、後の四季シリーズにも繋がらなかったと思います。とにかくユン・ソクホ監督は、シウォン君ありきで「純粋」というドラマを企画したようですし、後年、四季シリーズを作るにあたり、「秋の童話」のテソク役 (当初、ウォンビンさんはジュンソ役だったそうです) や「冬のソナタ」のチュンサン役など、メインキャストに当初シウォン君を想定していたことも、この「純粋」を観れば納得できます。ユン・ソクホ監督作品の雰囲気とシウォン君の雰囲気はとても合っているんですね。できればまたユン・ソクホ監督の作品でシウォン君の演技を観てみたいです。

ところでこのドラマは音楽も印象的です。ラジオ局が舞台になっていることもあり、ドラマ内のラジオ番組で様々な名曲がかかり、これがドラマを盛り上げるのに一役買っています。またオリジナルの曲も素晴らしい。特にキム・ボムスさんによる主題歌「純粋」は爽やかで明るい曲ながらどこか切なく胸が「きゅん」とします (^^) それから「12月の熱帯夜」('04) で有名なオム・ジョンファさんとシウォン君のデュエットもなかなかです (^^)v

TVサントラ, キム・ボムス, リュ・シウォン, オム・ジョンファ, キム・テヒョン
純粋 オリジナル・サウンドトラック(DVD付)

またこのドラマはノベライズもなかなかの出来です。感想を書いてみたのでご参考までに。

上原 尚子, ホン ヨンヒ, チェ ホヨン
純粋〈上〉
上原 尚子, ホン ヨンヒ, チェ ホヨン
純粋〈下〉

「新貴公子」('00)

ポニーキャニオン
新貴公子 DVD-BOX

キム・スンウさんとチェ・ジウさん共演のラブコメディです。大金持ちの世間知らずのお嬢様と貧しい庶民の男の身分違いのラブストーリーという昔からさんざん使い古されたネタであり、しかも実際のストーリーにもこれといったひねりもなにもないので、そこに古めかしさや物足りなさを感じる人もいるようです。でも僕はストレートに安心して観られるところが逆に良かったと思いますし、キム・スンウさんとチェ・ジウさんの魅力で充分に楽しませてもらいました。また「韓国ラブコメ」の定石通りの「笑いの中に涙あり」の展開にも、すっかり作り手側の思うツボにハマって、泣き所では思う存分に泣かせていただきました (^^;;; とにかく僕の大好きな作品の 1つです (^^)v

このドラマ、何が良かったかと言えば、まずチェ・ジウさんには珍しいお嬢様役でしょう。いつも貧しい中でも健気に生きているしっかりもののお嬢さん役が多いですが、実際のチェ・ジウさんはかなり「天然ボケ」系らしく、そんな彼女の素の魅力が活かされていたように思います。もともと背が高くスタイルのいい彼女にはこういったお嬢様役の方が似合うような気がしました。

そして何よりも「庶民の男ヨンナム」を演じるキム・スンウさんの魅力に尽きるのではないでしょうか? 僕が勝手に「韓国ラブコメの帝王」と命名しているキム・スンウさんの持ち味が存分に活かされていて、しかも貧しい庶民の男でありながら、きちっとドレスアップするとサマになるという二重性は、なかなか普通の役者さんには出せない雰囲気だと思います。そしてにじみ出てくる温かくて優しい雰囲気。

一番のお気に入りは、第13話で、勢いで駆け落ちしてしまったスジン (チェ・ジウさん) を思って決意した別れのシーンです。「寒い時 どうすればいいか 覚えてる?」のヨンナムのセリフから始まる一連のシーンは、絶妙のタイミングで流れる音楽もバッチリでしたが、何よりもキム・スンウさんの演技が光っていました。頑張って優しい笑顔を作りながらも目は涙でいっぱい。スジンが心配でたまらないという気持ちが全身から溢れ出ていました。このシーンは今思い出しても泣けます (ToT) 結末が分かり切っているストーリーなのにこんなに切なく泣けるなんてと自分にビックリ (^^;;;

そして最終回、もう会えないと思ったスジンが目の前に表れた瞬間のヨンナムの表情の変化が凄いんです。落胆した表情から、一瞬にして目に涙を浮かべた笑顔に! この間、カメラはずっとキム・スンウさんの顔を映していて、途中でカメラの切替はありません。本当に一瞬にして目が涙で潤むんです。この涙の演技には、かなりうなりました。

とにかくこのドラマは、ストーリーそのものを楽しむというよりは、キム・スンウさんとチェ・ジウさんの魅力を堪能するというつもりで気楽に楽しむのが良い作品だと思います。それにしてもキム・スンウさんは本当に上手いっ!

因みに第1話でスジンのお見合い相手として、アン・ジェウクさんとチョン・ジュノさんがゲスト出演されていたことに皆さん、お気付きになられましたか? (^^)

「その陽射が私に…」('02)

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
その陽射が私に…

リュ・シウォン君が '02年の初頭に主演したドラマです。それまで学生役や業界人役 (つまり私服姿がメインの役) が多かったシウォン君が弁護士という「スーツを着た大人」役を (ほとんど) 初めて演じています。まぁ、スーツとは言っても、シャツもネクタイもエラく派手でしたが (^^;;; そして相手役として、「イブのすべて」の悪女ヨンミ役で有名なキム・ソヨンさんが、イメージを一新して爽やかで明るく前向きに健気に生きる女の子ヨヌ役を好演しています。

このドラマは僕が韓国ドラマにはまり始めて間もない頃 ('05初頭) に観たドラマですが、今時の日本ではありえない「超」がつくほどの「メロメロ」な「メロドラマ」なところや音楽の良さに惹かれたドラマです。「出生の秘密」「腹違いの姉妹」「ドロドロの三角関係」「執拗ないじめ」など、韓国ドラマのエッセンスが満載で、韓国ドラマに見慣れた今観ると、「お腹いっぱいで、もう結構!」と感じるのかも知れませんが、当時は熱心に観ていました。

「その陽射が私に…」は昨年いろいろな地方で放送されたので、既にご覧になった方も多いと思いますが、オリジナル (にほぼ近い形) をご覧になった方は少ないのではないかと思います。テレビ放送されたものはかなりカットが多く、またテレビ局によっては最終回の途中で終わらせてしまって、結末が全く違うように観えてしまうというトンでもないカットをした局もあったようです。また発売・レンタルされている DVD も著作権の問題でカットされたり、BGM が差し替えられているシーンがあります。代表的なところでは、第1話でヨヌがのど自慢大会で歌うシーンや第2話でドンソク (シウォン君) が先輩の店のバンドでドラムをたたくシーンやそのバンドをバックにヨヌが歌うシーンなどがまるごとカットされています。物語の大筋には関係ないのですが、ここで使われている曲が、第8話でセリフに出てくるので、やはりカットは残念です。またもっと残念なのは BGM、特にドンソクの先輩の店のシーンで店内にかかっている曲がほとんど差し替えられていることです。特に第8話の先輩の店でドンソクとヨヌが切なく見つめ合うシーンに、第2話でカットされたヨヌがドンソクのドラムをバックに歌った歌のオリジナルが店内にかかり、思いっきりムードを盛り上げているのですが、それがまったくイメージの違うすっとこどっこいな曲がかかり、

ムードぶちこわし!

何とかならなかったんですかねぇ… 僕はネット配信で最初にオリジナルを観ていて、このシーンではかなり泣いたのに、後で DVD で観て愕然としました (@_@)

もし可能であれば、できるだけオリジナルを観ていただきたいです。BGM の違いだけで、受ける印象というのがいかに変わってしまうのかがよく分かります。

ドラマそのものに対する評価ですが、韓国ドラマファン、特に女性の間ではあまり評価は高くないようです。評価が低いのはストーリーそのものに対してというのもありますが、それ以上にシウォン君演じるドンソクが女性視聴者から相当に反感を買ったみたいです。前半は、ヒロインを優しく見守り、ヒロインの窮地にはいつも颯爽と現れて助けてくれる、まさに「白馬に乗った王子様」だったドンソクが、中盤以降ヨヌへの愛を自覚するようになってからは、婚約者とヨヌの 2人の女性に対して「優しすぎて優柔不断」な態度を取るようになってしまい、結果的にその曖昧な態度が女 2人を不幸のどん底に追い込んでしまうという展開に、女性視聴者の反感がドラマ上の悪役ではなく、ドンソクに集中してしまったようです。これは当然と言えば当然かも知れません。男の僕から見てもドンソクがもっと自分の気持ちに素直になって、さっさと婚約者と別れてヨヌを守ってやっていれば、ここまで不幸にはならなかったと思いますから。それに悪役たちは、言動はトンでもなくヒドいんですが、心情的には同情できるところが多かったので、余計に「ドンソクが一番悪い」となってしまったのでしょう。韓国ドラマ好きの女性たちは、「韓ドラ男」に「(完璧な) 白馬に乗った王子様」を求める傾向がありますからね。

でも同じ男として、ドンソクの「優柔不断さ」は理解できるんです。これまでさんざん世話になって来た婚約者を切れない気持ち。元々愛していた訳ではなかったとは言え、優し過ぎるドンソクには一途に自分を愛してくれる婚約者を一方的に捨てるなんてことは、簡単にできるものではないと思うんですね。こういった「優しすぎて優柔不断」という役はシウォン君、上手いですねぇ。本当にそういう人に見えちゃいますから (^^;;;

結局のところ、このドラマを好きになれるか否かは、すべてドンソクに同情できるか否かで分かれてくるのだと思います。シウォン君ファンの女性には結構、ドンソクは人気があるみたいですけどね。

こういった「メロメロのメロドラマ」も僕は面白かったのですが、それよりも何よりも僕にとってこのドラマで最もはまったのは、チョン・ジュペさんによる挿入歌「どうしてなの?」です。主題歌も同じチョン・ジュペさんですが、こちらが明るく爽やかでまさにヨヌのイメージそのものの曲なのに対して、「どうしてなの?」はヨヌの切ない女心を歌った曲で、中盤以降は、「ここぞ!」というシーンで必ずかかるんですね。とにかくこの曲が僕のツボにばっちりはまってしまって、何てこともないシーンでも、この曲がかかるたびに「号泣」していましたから (^^;;;

TVサントラ, チョン・ジュベ, リュ・シウォン
その陽射しが私に・・・オリジナルサウンドトラック(CCCD)

最終回はバタバタと話をまとめてしまって、「あれっ? もうおしまい?」みたいな感じで、ドラマの内容自体には若干の不満がありますが、韓国ドラマとしては比較的後味もよく、僕は結構好きなドラマです。

 
佐野 晶, キム イニョン
その陽射が私に…〈上〉
佐野 晶, キム イニョン
その陽射が私に…〈下〉

「ローズマリー」('03)

ビデオメーカー
ローズマリーDVD-BOX 1

キム・スンウさんの温かくて明るい雰囲気が好きで、出演しているドラマや映画は、(さほど数は多くありませんが) 何本か観ています。特に彼のラブコメディが好きなのですが、今回は敢えてラブコメディではなく、シリアスなドラマ「ローズマリー」(2003年 KBS) を紹介します。

このドラマは多くの地上波ローカル局で放送されたので、視聴済みの方も多いと思います。また、ある幸せな家族の専業主婦が突然ガンを宣告されることから始まるドラマで、その身近でリアルなストーリーから、ヒロインと同じ主婦を中心に高い評価を得ているドラマです。

いわゆる「難病もの」ではあるのですが、「泣かせよう」とか「感動させよう」という大仰なセリフや演出、演技は全くなく、淡々と主人公の家族とその周りの人々の生活を追って行く作りになっているのが、逆に感動を呼ぶ、そんなドラマです。

主人公ジョンヨン (ユ・ホジョンさん) が残される家族を想って取る様々な言動に、若干「?」と感じることもありましたが、それはむしろ「では、あなたならどうしますか?」という問いかけでもあったように思われます。

また、並行して描かれる夫ヨンド (キム・スンウさん) の部下ギョンス (ペ・ドゥナさん) のエピソードも心にしみました。幼い頃からアル中の父親に暴力を受けて来たために、家族の温かさを知らず、男性に対しても強い不信感を抱いているギョンスが、妻と子供を心から愛するヨンドの姿を見て心が揺さぶられる様子が丁寧に描かれ、特にギョンスが初めて「家族の温かさ」を知るエピソードは今思い出しても涙が出ます。

更にギョンスの幼なじみの「チャラ男」でありながら、実は一途にギョンスを愛するジュノ (ヨン・ジョンフンさん) の優しさも印象的でした。

重いテーマを扱ったドラマですが、前向きに生きて行こうと思わせる明るく爽やかな終わり方に救いがあったことがとても良かったと思います。夫婦愛、家族愛そして人の優しさを改めて深く感じさせるドラマでした。

実は今でも主題歌がかかると条件反射的に涙が出ます (^^;;; 曲調はとても爽やかなのですが、歌詞があまりにドラマの内容にぴったりなので (ToT)