罪と罰 (字幕版)
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アキ・カウリスマキ監督の長編劇映画初監督作品で、ドストエフスキーの「罪と罰」を、現代(映画公開当時)のフィンランドを舞台に翻案したドラマ映画です。主演はマルック・トイッカ、共演はアイノ・セッポ、エスコ・ニッカリ、マッティ・ペロンパー、オッリ・トゥオミネン他。
ドストエフスキーの「罪と罰」は、文学史における価値はあると思いますが、現代の感覚からすると、あまりに厨二病臭とナルシスト臭がきつくて読むに耐えない、ただの「ライトノベル」に過ぎないので、本作に対しても全く期待はありませんでした。
が、思いの外「普通に」観られました。
原作をそのまま映像化して、主人公が内面をぐだぐだと語るような観るに耐えないシーンはなく、演出も演技も抑えめ。原作とは異なる設定や展開も多く、「罪と罰」を原作としているというよりも、あくまで「原案」としているだけの別作品のような印象を受けました。
これを当時まだ20代半ばだったアキ・カウリスマキ監督が撮ったというのは確かに驚き。
ただ、そもそも原作の「罪と罰」自体が退屈でつまらないので、この映画も、原作よりはだいぶマシですが、大して面白くはなかったですけどね (^^)
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