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400円
未亡人と婚期を迎えた娘の心の機微を描いた、小津安二郎監督によるドラマ映画です。主演は原節子さん、司葉子さん、共演は佐分利信さん、岡田茉莉子さん、佐田啓二さん他。
父娘を描いた「晩春」('49) の母娘版とも言うべき本作ですが、テイストはかなり違います。
とにかく、観ている間は結構イライラ。
悪気はないとは言え、当人に何も話していない状態で勝手に主人公の再婚話を進めちゃう中年男3人組のおせっかいぶりにしろ、母親の再婚話に露骨に嫌悪感を示しちゃう娘の幼稚さにしろ、不快感しかありません。
が、そこで娘の親友(岡田茉莉子さん)がこちらの気持ちを代弁するかのようにズバッと言ってくれるのが痛快。そして、そんな若い女性にすっかりやり込められちゃう中年男3人組がユーモラスだし、可愛げすらあるのがいい (^^)
正直なことを言えば、「晩春」と比べてしまうとどうしても物足りなさは感じてしまいますが、「晩春」から11年が経ち、日本の社会も大きく変わった、その変化はしっかり描かれていると感じました。
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