「怒り」('16) | Marc のぷーたろー日記

「怒り」('16)

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夫婦惨殺事件の逃亡犯によく似た3人の男たちのそれぞれの周囲で同時並行で進行する人間ドラマを描いた吉田修一さんの同名小説を実写映画化したサスペンス映画です。出演は渡辺謙さん、妻夫木聡さん、宮崎あおいさん、森山未來さん、松山ケンイチさん、綾野剛さん、広瀬すずさん他。

 

Wikipedia「怒り (小説)」

 

原作は未読ですが、吉田修一さんの作品らしい、人間の弱さや醜さをえぐる内容は強く胸に迫りました。

 

真犯人は誰かという謎解きのミステリとしては意外性の全くないオチなのですが、それは物語全体の中では一要素に過ぎず、はっきり言ってしまえばどうでもいい。それよりも、3人の男に関わった「善良な人々」それぞれの心の中にある様々な負の側面を鋭く描いているわけです。

 

観ていて辛い内容ですし、悲劇的に終わるエピソードもありましたが、その一方で、一筋の光を感じさせるエンディングを迎えたエピソードがあったことには観ているこちらも救われた気持ちになりました。

 

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