「ゴールデンスランバー」('10)
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首相暗殺犯の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇を描いた伊坂幸太郎さんの同名小説を映画化した作品です。主演は堺雅人さん、共演は竹内結子さん、吉岡秀隆さん、劇団ひとりさん、濱田岳さん、香川照之さん他。
→ 映画「ゴールデンスランバー」公式サイト
→ Wikipedia「ゴールデンスランバー」
→ 原作「ゴールデンスランバー」感想
原作を上手く「映像化」してるなぁ
という印象だけ。
キャストはほぼ原作のイメージ通り。特に伊坂さんが濱田岳くんをイメージして書いただけあって、キルオのハマりぶりは
![グッド!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
濱田くんには、いつもの気弱な青年役よりも、こういうクセのある役をもっとやって欲しいです (^^)
また、ストーリーも原作を上手にコンパクトにまとめているし、原作が好きな人には充分に満足のできる「映像化」なんだと思います。
でも、そもそも原作に対して「ご都合主義で現実味がない」という印象しか抱けなかった僕にとっては、その「欠点」もそのまま映像化されているために、特に面白いと思えず。むしろ映像化したことで一段と「現実感のない絵空事」に見えてしまうのです。
例えば、徹底しているようで間抜けな警察は、文字で読む分には「まぁ、フィクションとしてはありえなくもないかな…」と思えたのですが、映像化しちゃうと「ありえねー」としか思えないんです。「そこまでやっておきながら、何故それを見逃す!!」という突っ込みどころが満載過ぎて、そのたびにざざぁーっと潮が引くように冷めてしまうのです。
そんなわけで、「小説の映像化」としては上手くできていますが、そもそも面白いと思えなかった原作を「そのまま」映像化しただけの、この映画も特に面白いとは思えませんでした。「なら観なきゃ良かったじゃん」と言われそうですが、出演者の充実ぶりに惹かれて観ただけなのです (^^;;;
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