雨の日にお墓を建てて欲しいと思ってる人は一人もいないでしょう!
沖縄はそろそろ梅雨入りするそうです。
もう一か月ちょっとで富山も梅雨入りの時期になります。
石材店泣かせの時期です。
雨の日にお墓を建ててはならない、これって常識中の常識なんですが実際に雨の日にお墓を建ててる石材店は、、残念ながらあります。
なぜ量販石材店(墓石の販売絶対数が多い石材店の事、地元で有名な石材店や全国的にも有名な石材店の事)のHPを見ても「お墓は雨の日には建てません」と書いてないのでしょうか?
みなさん不思議に思いませんか?
実はお墓を建てる人はみなさん晴れの日にお墓が建つもんだと思っています。
そう思ってる人に雨の日に(明日とか明後日とか)お墓を建てると伝えるとみなさん驚かれます。
「なんで雨の日にお墓を建てるんですか?」
「契約してから時間もあったのに何でわざわざ雨の日にお墓を建てるんですか?」
と嫌な顔をされます。
当たり前ですよね。
なぜ量販石材店のHPに「お墓は雨の日には建てません」と書いていないのかは後から説明しますので、その前になぜ雨の日にお墓を建ててはいけないかを説明したいと思います。
(雨の日の建墓に関してはいくつも書きましたが記事が埋もれていくので時々同じ内容で記事を書いています)
石材店さんも雨の日にお墓を建てるのは良くないと言われてます、その理由は?
「雨の日にお墓を建てる」と検索してみてください。
どこかで見たブログとか出てきますよね、笑。
雨の日にお墓を建ててはいけないと書いてる石材店さんはいくつかありますよ。
横浜日野公園墓地の米陀石材店さんのブログです。
雨天時はお墓の施工は【やっちゃダメ!!】アナタの石屋は大丈夫ですか?
おおきた石材店さんのHPです。
③ とにかく雨の日のお墓の施工は避けた方がいいです。、、という記述が。
富山県の立山石材さんも出てきました。
羽黒工業株式会社さんのブログで中野さんが書かれてます。
お墓の【不良施工】の元!雨の日に墓所工事をしない方が良い4つの理由!!
検索して雨の日にお墓を建てるのは良くないと言われて上位に表示されてる石材店です。(私以外で)
なんと、4社中3社がわたしと交流のある石材店さんです。
驚きました。
本当に無いですね、雨の日にお墓を建てるのは良くないと書かれてる石材店さんは。(理由は後から分かります)
実は検索では出てきませんでしたが神戸の第一石材の能島社長も↓の記事で言われてます。
お墓には当たり外れがある?(4)短納期による当たり外れ(神戸・兵庫の墓石編)
ただ言われてる事は納期的な事だったので上位に表示されないのかと思います。
「雨の日にお墓を建てるのは良くないと書かれた4社の特徴は、、、量販石材店ではありません。
量販石材店がなぜ書けないと言う理由は後にして、3社が統一して言われてる事があります。(おおきた石材さんのHPではどこに書かれてるのかわかりませんでした)
それは何でしょうか?
追記
おおきた石材さんもよくないと言われてます。
雨の日の施工時のセメントとボンドです!
セメントについて(セメント工法というよりモルタルを使用すると考えた方がいいです)
米陀石材さん
セメントは水と化学反応を起こして強度を発揮するが作業前に濡らしてしますとセメントが弱体化して強度が出ない。
雨水がかかってしまうとセメントの成分が流れ出す。
エフロレッセンス(白華現象)と呼ばれる、白いシミが出てきてしまいます。
立山石材さん
セメントは水を加えることで硬化していくのですが、必要以上の水分を加えると余った水がひび割れの原因となります。それがコンクリートの破損や白華現象を引き起こす原因となります。
羽黒工業株式会社さん
生コンの水セメント比が崩れる。
3社はこのように書かれています。
ボンドについて
米陀石材さん
こちらは【水分が大敵】で、石材が濡れていようものならアウトです。
接着面が乾いていないと、十分な強度が出せないのです。
最近はこちらの施工法の方が、耐震性能も多く、作業数も多いので、特に雨は大敵な訳でございます。
立山石材さん
接着剤も空気中の水分を吸収して硬化していくのですが、水気を含み過ぎた面に対しては著しく接着能力を落としてしまいます。
上記2つの不具合は雨天の施工時に非常に起こりやすく、また一度起こってしまうとどうしようもありません
羽黒工業株式会社さん
ボンドがちゃんとくっ付かない。
また、昨今ではボンドによる施工が多くなっていますが、石と石との接着面はほこりや汚れを取り、水分を含んでいないことが条件になります。
雨が降ると、著しく品質が落ちる可能性があります。
3社はこのように書かれています。
みなさんもお気づきでしょうが米陀石材さんが書かれてる箇所に大きなピンク色の文字があります。
「石材が濡れていようものならアウト」
という記述が。
中国から仕入れた墓石はどこに置いてありますか?
米陀石材さんは雨の日の施工時には石の表面が濡れてボンドの効果が十分でないということを言われていらっしゃると思いますが実はもう一つ問題があります。
石材店が仕入れた中国で加工された墓石、または国内加工の墓石はどこに置いてあるのでしょうか?
みなさん見たことありますか?
というか仕入れて建てるまではどこに保管してあるのでしょうか?
倉庫か野外、このどちらかです。
今日は明け方に雨が上がって見事な晴天になりました。
さあお墓を建てに行きましょう、、、って言ってられるんでしょうか?
倉庫が狭かったり、建て込むお墓が複数あったりして何らかの理由で野外に保管してあったら昨晩の雨で石は濡れています。
そんなわずかな時間では完全に乾きません。
ボンドの効果は望めません。
多くの石材店が使ってるボンドは乾いた石で使用するのが条件で、さらにゆっくりと乾きながら効果を発揮するんです。
雨の日に施工するときは石の表面をガスバーナーであぶって乾かしボンドを使用しますが乾くまでに水に濡れてしまいます。
例え晴れてても石が濡れてりゃ同じです。
こんなこと、一般消費者は知る由もないでしょう。
雨の日にお墓を建てないと書いてる石材店は雨の日には絶対にお墓は建てません。
仕事するとしたら古墓解体など雨の日に作業しても影響のない事だけです。
量販石材店が雨の日にはお墓を建てませんとHPに書けない理由とは?
あなたが有名な石材店、それが多くのお墓を建ててると思われるのであれば年間に何基のお墓を建てるか聞いてみてください。
ある関東の石材店のHPに年間で800基以上のお墓を建てますと書いてあったのを見たことがあります。(個人石材店と比べたら量販石材店でしょね)
みなさん、何か感じませんか?
800ものお墓を全て晴れた日に建てるなんて物理的に不可能ではないか?、と直感的に思いました。
もし建てるるなら何人の職人が必要なんでしょう?
建てる前の墓石は室内保管なのか?
などなど色んな疑問が湧いてくるんですよね。
基礎工事だって間に合うように手配するのは大変だと思います。
もっと詳しく説明すると仕事量が多すぎて雨の日にもお墓を建てないと間に合わないからです。
雨の日にもお墓を建てないとこなせないから「お墓は絶対に雨の日には建てません」という表記はHPには載せられないのです。
私を含め雨の日にはお墓を建てませんと言う石材店は仕事を取り過ぎてはいません。
一人一人のお客様を大事に思っており、お客様の希望を出来る限り聞いてあげてお墓を建てようと思っています。
日本の経済がどんどん一人勝ちの方向に進んでいますが石材業界も同じです。
TVCMやネットでの宣伝など広告費にお金をかけてる量販石材店にばかりお客さんが集まる傾向にあります。
アメンバー記事にも書きましたがトンデモナイ業者のCMをテレビ局は流しています。
TV局だって石材店が雨の日にお墓を建てるとかボッタクリだとか知らないです。
宣伝費さえ払ってくれれば悪徳業者だってかまわないんです。
そしてどんどん量販石材店に仕事がまわってくるのです。
これ以外の理由なんてないでしょうね。
そしてそれは本当にお客様の身になって考えてあげてる事なんでしょうか?
数多くの石材店のHPやブログがネット上にありますが、「お墓は雨の日には建てません」と書かれてるケースがあまりにも少なくありませんか?
少なすぎると思います。
ちなみに量販石材店と契約するときに「絶対に雨の日には建てないでください。そうでないと契約しません」と言ってみてください。
いう事は聞いてくれます。
しかし全てのお客様が雨の日にお墓を建てないでくださいという約束をし一筆書かせたら量販石材店はパンク状態になるでしょう。
せっかく私のブログを見ることになった読者の方々は石材店には堂々と、
「絶対に雨の日にはお墓を建てないでください。そうしないと契約しません」と言って一筆書いてもらいましょう。
それであなたのお墓は晴れた日に施工されます。
ちなみに
「私のお墓は建てるまで室内で保管してください。見に行きますから」
というのも良いでしょうね。(爆)