全優石の「2012年版 お墓購入者アンケート調査」結果・・2 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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「お墓」の建立費用、調査開始以降で最低の162万円--「洋型お墓」増が影響
「全国優良石材店の会」(略称・全優石)は12日、同会に加盟する石材店で実際にお墓を購入した人を対象に..........≪続きを読む≫
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全優石の「2012年版 お墓購入者アンケート調査」結果

アンケートの結果に対しての私見


googleで、2012年 お墓購入者アンケート調査 と検索してください。全優石の「2012年版 お墓購入者アンケート調査」結果をまとめたページが一番上に出ますので、そちらをご覧ください。
見てみるとアンケートのグラフの前に調査方法や結果を簡単にまとめたものが11個ありました。
その中でちょっと気になる項目について私見を述べさせていただきます。

建てられるお墓の推移について


■建てたお墓の形を全国でみてみると、「伝統的な和型」は一昨年初めて半数を割り49.5%、昨年は47.4%であったが、今年はさらに6.2%減少し41.2%となり、和型の減少傾向が進んでいる。いっぽう「シンプルな洋型」は昨年の34.3%から大幅増加して40.9%に、「デザイン墓」は横ばいで12.0 %という結果。


集計結果のまとめたページの中ほどに各地で建てられたお墓の形の割合を記したグラフがあります。

関西では「伝統的な和墓」がかなり多く今でも主流なのですが、関東や東北などは洋型やデザイン墓が建てられる割合が多いのが分かると思います。

日本全国、その地域でお墓の建て方がずいぶん違うものなのですが、この記述は平均値を出しています。なぜその必要があるんでしょうか?
その地域に多く建てられるお墓を建てればいいのではないでしょうか?
平均値など関係ありませんん。

地震に強いのは和墓より洋墓なのか?


■ 洋型の伸長は、相次ぐ地震被害でお墓の倒壊が起こっていることが要因としてあげられる。和型に比べ倒壊のリスクがより少ない洋型を選択しようという意識を反映。また、公園墓地などの普及で立地に合った洋型が選ばれていると見られる。デザイン墓の増加は、より自分らしいお墓、想いを込めたお墓づくり意識を反映している。今後もこの傾向にますます拍車がかかると予測される。


間違いではないと思いますが、もっと具体的な表現がいいのでは?
富山県のような笠墓でも和墓と洋墓があります。地上カロートでも地下カロートでも和墓と洋墓があります。

洋型の伸長というのは公営墓地で開発される「公園墓地」が多いのと民営墓地でも芝生墓地とよばれる区画が多いからではありませんか?
比較という意味では外柵の上に建てられた和墓と芝生墓地の洋型のお墓とでは条件が全く違います。
地震が起きた時にはお墓の形ではなくて、ボンド工法なのかセメント工法なのかという施工の方法のほうが大きな影響を持つのです。

実際にエポキシ系のボンドとシリコンコーキングを併用して建てたお墓は真っ逆さまにしても竿石や角台が離れるどころか、まったくビクともしないのですから。

地震に影響されるのはお墓の形よりも施工方法やお墓の構造です。

お墓の購入価格が年々下がってきている


■こうしたお墓の平均購入価格を計算してみると、全国平均で162万円となった。2004年の調査開始以降、過去最低の平均単価でダウン率は7%になる。これは墓石タイプ別で最も安く、しかも価格ダウン率の高いのが洋型お墓(149.78万円)であり、その洋型お墓の建立が大きく増えていることと相関している。(「シンプルな洋型」は石材加工が比較的容易なため和型、デザイン墓よりももともと建立費用が安い)


これも新しく墓地を購入する人たちの影響を考える必要があります。
実際に1坪(3.3㎡)以上の大きさの墓地でお墓を建てる場合は外柵も必要ですし、竿石の形も個性的なものであったり、インドの綺麗な石を選ばれる場合もあります。

それに対して公営墓地が墓地公園として芝生墓地を売り出してる場合が多いのですが、このような墓地でお墓を建てる人の多くが「できるだけ安くお墓を建てたい」と考えて人です。
とうぜんお墓の石にもこだわりも少なくG623かG614あたりの中国の石で十分だと思っています。

価格がダウンしてきてるのは、これが理由ではないでしょうか。
また昔ほど民営墓地で費用がかからなくなりつつあるのも理由の一つだと思います。
ボッタくってたら噂が広がって墓地が売れなくなります。

地域別のお墓の価格について


■地域別にみてみると、建立費用で最も高いのは九州で195.3万円と突出し、最も安いのは北海道の130.6万円で、両者には実に65万円弱の開きがある。


平均値を出してくださるのはありがたいのですが、もっと詳細な情報を知りたいのです。

お墓を建てる時にかかる費用ですが、
富山県東部・・・250万円~
富山市・・・150万円~
富山県西部・・・130万円~

金沢市・・・80万円
石川県能登地区・・・100万円~
小松市・・・50万円~
加賀市・・・100万円~

これが北陸(富山県と石川県)のお墓のだいたいの価格なんですが、大きな開きがありませんか?
小松市の人は165万円が北陸の平均価格だと聞いたらビックリするでしょう。
小松市と魚津市のお墓をそもそも比べて平均価格を出すというのは、、、、
もっと考えて欲しいもんです。

また九州がお墓にかける費用が突出してると記されていますが、まさか「沖縄県」のお墓も一緒にしてるんじゃないでしょうね。
沖縄のお墓は一族が入るお墓で、石垣島に行った時に現地の人にお墓の価格を聞きました。
「コンクリートでつくって200万円くらい」と言われました。
そのくらい大きなお墓なんです。
でもって、石で作ったらいったいいくらになるんでしょうか。

九州地区のお墓の価格はどうやって平均値をだしたのですか?

墓石選びで重視したことは&参考にした情報


墓石選びで重視したことは
  • 1.石の色(44.1%)
  • 2.石の材質(41.9%)
  • 3.価格の手頃さ(35.8%)
  • 4.アフターサービスがしっかりしていること(29.1%)
  • 5.石のデザイン(22.6%)
  • 6.耐久性(21.8%)
  • 7.品質保証があること(21.7%)
  • 8.見栄えの良さ(19.2%)
  • 9.手入れのしやすさ(17.5%)
  • 10.シンプルなデザインであること(17.3%)

答えのベスト10をならべてみました。
この順位についての私見は参考にした情報を記してからにします。

参考にした情報
  • 1.石座店のアドバイス(57.9%)
  • 2.墓地に行って他の墓石を参考にした(39.5%)
  • 3.石材店のショールーム
  • 4.石材店のチラシ(19.0%)
  • 5.家族や親戚の話を参考にした(15.4%)
  • 6.友人・知人の話を参考にした(10.4%)
  • 7.インターネットで調べた(8.1%)
  • 8.お寺のアドバイス(7.4%)
  • 9.新聞広告(4.5%)
  • 10.お墓関連の書籍を読んだ(2.5%)

さてみなさんはこのアンケート結果を見てどう思いますか?

まずこのアンケートに答えてくれたのは「全優石に加盟する全国の石材店で実際にお墓を購入した人」なのです。
アンケートに答えてくれたのは4人中3人が男性(73.5%)ですが、残念なことに年代が書いて有りません。なぜ2012年度は年代別の分別が記してないのかわかりません。
なので2011年度のアンケート結果の中に年代別の回答者の比率はないのか見てみたら、ありました。

2011年度の年代別回答者の比率

回答者で40代以下は15.2%しかいらっしゃいません。
ということは回答者の多くは男性の年配者であると言うことです。
おそらく2012年度も前年とさほど変わらないでしょう。

なので「インターネットで調べた」と答えた人が僅か8.1%しかいないということが理解できます。

もしインターネットで調べたという回答が一番だったとしたら、回答数が一番多くなるのは「お墓の価格」です。
間違いないでしょう。
アンケートの結果でも「価格の手頃さ」が3位に入っています、インターネットで調べたという人が8.1%しかいないのに。
これで年配者が当たり前のようにインターネットでお墓の事を調べるようになったら、間違いなく検索項目の1位は「お墓の価格」だろうしその比率も高くなるとおもわれます。

実際に全優石のアンケートで「インターネットで調べた」と答えた人は、
2010年度・・・6.9%
2011年度・・・7.8%
2012年度・・・8.1%
と僅かながらも増えているのです。
来年辺りは10%を超えるかもしれないし、20%を超えるのも時間の問題でしょう。

これから喪主になる私の年代以降は、お墓を建てようと思ったらまずインターネットで調べてからと考える人が多くなるでしょう。

しないほうが良いと思われること
参考にした情報という質問の答えの中に、
5.家族や親戚の話を参考にした
6.友人・知人の話を参考にした
8.お寺のアドバイス
という答えがありましたが、お墓を建てた時に参考にした情報がこの3つだった場合は「石材店と競合なしに契約した」という可能性があります。
契約するにあたっていちばん推奨できない項目です。

理由は今まで何回も書きましたが、
「断れない」
です。
また「値切れない」のです。

他人任せもいいんですが、それは後からでもできるので先ずは自分の力で調べる事をおすすめします。
インターネットで調べる、墓地へ行ってお墓を見学する、これだけしただけでもイキナリ石材店に行って担当営業の言う事を信じこむよりはいいと思います。
もちろん石材店も数社まわって各石材店がどのようなお墓を建てるのかを聞く必要があることを覚えておいてください。