50 アンコールワット・10(朝日のリベンジ) | シニアのマレーシア滞在記

シニアのマレーシア滞在記

73歳のシニアによるマレーシア珍道中の記録。2024年5月から6月の43日間滞在記です。

 アンコールワット観光の3日目。そして3日連続のアンコールワットとなります。今日の目当てはただ日の出を見ることだけです。日の出の成否は天候しだいです。雲がないことを願うばかりです。今は雨季。観光客も少ないとトゥクトゥクの運転手は言います。初日と2日目は雨が降らないでいいなと思っていたら、2日目の夕方からは雨です。夜も降り続いていました。3日目の天気予報は曇りです。
 
 午前4時に起きました。まずはカーテンを少し開けて外を見ます。幸いにも雨があがっています。スマホの天気予報は曇りのまま。
 でも行くことにしました。顔を洗ってgrabでトゥクトゥクを呼びます。こんな時間なのにすぐにつかまりました。しかも近い。2分で来るとのこと。あわてて服を着て準備します。準備といっても水筒に冷たい水を入れるだけです。ロビーを通ってホテルの前に出ると、すでにトゥクトゥクが待機しています。スマホのGrabアプリの車体番号と一致するか、確認します。
 時刻は午前4時20分です。あたりは真っ暗です。運転手は開口一番「チケットは持っているか」と言います。3日券を買ってあり、今日がその3日目となります。トゥクトゥクは順調にアンコールワットを目指します。
 と、途中で止まるではありませんか。チケットの確認かと思ってチケットを出そうとすると、運転手は「この後、他のテンプルに行くのか、ホテルに戻るのか」と問います。どうもここがアンコールワットの参道の入り口のようです。すでにここには2回も来ているので明るければすぐに場所が特定できますが、なにしろまだ4時30分前。チケット売り場を経由しないと、15分もあればホテルからアンコールワットの入り口まで来ることができました。こんなに近いとは。過去2回はチケットセンターを経由していました。
 日の出までまだ1時間もあります。早く来過ぎたということです。そのことをいうと運転手は笑いながら「イエス」とのこと。そこには1組の先客がいました。彼らも時間待ちをしているようです。
 帰りもこのトクトクをお願いすることにしました。運転手は後ろを指差しながら「あそこで待っている」と言います。時間は決めませんでした。


 午前4時30分にホテルに来てくれたトゥクトゥク。これは良い方。だけど3人しか乗れない。お世話になりました。なお写真はホテルに戻ったときに撮りました。

 

 バイクで中に入る人が何人かいました。バイクがこの参道を通れるのかなと思いました。あとで思ったことは、彼らはチケットを確認するアンコールワットのスタッフだったかもしれません。真っ暗い中、1人で参道を歩き始めました。途中、懐中電灯を持った人とすれ違います。「ガイド?」と英語で呼びかけられます。当然断ります。
 まだ真っ暗です。足元にはあちらこちらにみずたまりがあります。舗装された道路ではありますが。さらに進むと明かりが見えます。アンコールワットへの西入り口のところです。そこでは係員が10人近く待機しています。横一列に並んで写真を撮る様子も見られました。午前5時前です。仕事とはいえ、ご苦労なことです。私たち観光客は数人。徐々にふえてきます。

午前5時前からスタッフが準備中。ライトがあるのでここだけは明るい

懐中電灯でチケットの確認をするスタッフ

 

 午前5時ごろ、まだ周囲は暗いです。係員が手元のライトで入場券を確認します。表だけではなく、裏も見ます。そしてパンチ穴を空けます。アンコールワットの遺跡群の入場券管理は厳格です。

 左右に環濠という堀があります。落ちないように中央を歩きます。光っているのは水たまり。それにしても、素晴らしい祠堂のシルエット