11 マレーシア国立博物館(日本語ガイドを聞く) | シニアのマレーシア滞在記

シニアのマレーシア滞在記

73歳のシニアによるマレーシア珍道中の記録。2024年5月から6月の43日間滞在記です。まだ更新中です。続きます。

 マレーシア国立博物館へ行きました。週3回ボランティアによる日本語ガイドがあります。無料です。
  集合時刻よりも数分遅れて行ったところ、お一人だけの参加でした。そこに私たち5人。さらに途中でお二人の参加がありました。
 女性の日本人ガイドはとても分かりやすかったです。時代をいくつかに分け、大きな流れの中でのマレーシアを説明してくれました。石器時代から説明が始まりました。
 新興国はよほど有名な遺跡ではないと発掘作業はしないということを聞いたことがありますが、説明してくれた方の話ではマレーシアでは発掘にも熱心だとか。
 私が興味深かったのは、ヨーロッパの列強がアジアに進出してくる話です。ポルトガル、オランダ、イギリスなど。さらに日本の占領もありました。まさにかつて世界史で勉強したことがそのままリアルに聞くことができました。
 マレーシアのペナンには千八百年代の東インド会社の時に設立されたホテルが今も稼働しています。近くペナンに行くので、そのホテルも見てくる予定です。ペナンのジョージタウンという町にはイギリス統治時代の街並みがそのまま残っています。町全体が世界遺産にも登録されています。私的にはリゾート地よりも、世界的な遺産を見たいと思っています。50年以上前に勉強した世界史の断片的な知識が今、目の前の写真や資料と共に生き返ってきたような気持ちです。大学受験の勉強も、役に立つこともあるのです。
 そういった歴史的な成り立ちがあるからこそ、多様な民族が生活しており、そこそこうまくいっているようです。民族的な対立よりも、経済的な合理性が優先されているのかもしれません。私の勝手な憶測ですが。
 日本語のガイドはありがたかったです。1時間は十分な時間ではないけど、効率よく説明していただきました。
 
 この国立博物館は展示にも工夫があり、見やすいです。ただ残念なのは展示物の説明がマレー語と英語だけで書かれていることです。簡単でいいので、日本語の説明もつけてほしいところです。そのことを日本語ガイドの方にお願いしました。そしたら「私たちもお願いしているところです」という返答です。