オーナーとの関係をコツコツと築いていた武内の事業所の主任。
何かあったら武内、お前があぶねーんだよ!
と思いながらも、何も助言しなかった非情な俺。
まぁいい。
あんなヒステリーの塊は居なくなった方が会社の為には良いだろうし、
まして、もう俺の部下ではないのだから。
そんなことを思って数ヶ月後、
武内の事業所のベテラン主任が急遽異動することになった。
やべぇ。このままでは武内を止められる奴がいなくなるじゃねーか。。。
俺はA氏に会った時に、何故ベテラン主任が急に異動になったのかを尋ねた。
「えー…。ちょっと言い辛いんですけど、
武内さんと主任が上手く行かなくて…。」
A氏はモゾモゾと言った。
「え?例えそうだったとしても、普通、武内さんが異動するんじゃないんすか?」
俺は事業所の主任が簡単に異動することが出来ないことを知っていた。
「まぁ、そうなんですけどね…。」
口ごもるA氏。
俺は野次馬根性丸出しで、A氏に異動理由を尋ねた。
やっとのことで、A氏は重い口を開いた。
「実は、主任が
武内さんに暴力を振るってしまいまして…。」
ええええええええええええええええええええええ?
俺は予想以上の異動理由に驚きを隠せなかった。
そんなことあるの?
そりゃ、武内みたいなヒステリーで文句しか言わない、
ふざけた奴の顔面を思い切り叩けたら、きっとスッキリするだろうが、
さすがに女性に暴力を振るったらアウトだろ。
しばし、俺とA氏はその場で沈黙した。
つづく。