テレビドラマや映画などで好意的に描かれる(嫌われ役でない)LGBTQキャラが増えてきたのは米国ではここ10年ちょっとくらいです。もちろんそれ以前もLGBTQキャラはぽつぽつありましたが、ほとんどはLGBTQであることがストーリー上必要である場合だった印象です。最近はそのキャラがたまたまLGBTQ、という場合が増えてきています。ドラマや映画で普通にLGBTQキャラが登場するようになったのは非常に歓迎すべきことです。まだまだLGBTQの人、というだけで色眼鏡をかけてみる人は多いので。

 

それはおいといて――LGBTQキャラはLGBTQ俳優が演じるべき?という疑問に対する私の考えをお伝えしたいと思います。原則として私はLGBTQキャラであってもLGBTQ俳優が演じなきゃいけないとは思っていません。俳優は演じることが仕事なので。ただし大前提として演技がそのキャラとして自然で違和感がなくできることが条件です。そして私としては知る由もありませんが、LGBTQ俳優が配役時に公平なチャンスを与えられていることも絶対必要です。

 

ご存じのとおり米国、西欧の作品ではLGBキャラはごく普通に登場し、大勢のストレート(ヘテロ)俳優がLGBキャラを演じています。その逆にLGB俳優がストレートキャラを演じている場合も多々見られます。私が視たほとんどの作品でこういった作品の演技に違和感をもったことはなく、わずか20年前と比べても感慨深いものがあります。日本はまだその20年前の状態のままのようですが。

 

トランスのキャラはそれに比べるとまだまだ数が少ないです。そしてトランスキャラに関しては自然で違和感がない、という条件が俳優選択の大きな足かせになっているように見受けられます。トランス俳優の数がまだまだ少ないので難しい場合もあるのかもしれませんが、私から見てこれは避けてほしい、と思うのはシス女性がトランス女性の役を演じる場合です。

 

成人になってから性別移行したトランス女性の最大の苦しみはその男性的な骨格(体格、顔つき)ですが、シス女性俳優だとこれがすっぽり抜け落ちているのでものすごい違和感。白けるばかりで感情移入できません。(俳優本人のせいでは断じてありませんが)シス男性にトランス女性を演じてもらった方がずっとまし。若くして性別移行ができた完パス状態のトランス俳優が演じていても同じように感じるのかもしれませんが。

 

見たことはありませんが、トランス男性キャラをシス男性俳優が演じるのも無理があるのだろうと想像します。もちろんこればトランス男性の立場の方が一番よくわかると思いますが、男性への性別移行は成人後でもHRTの外見上の効果が大きいのでシス女性が演じるのも難しいかもしれません。身体的な制約があるトランスキャラの場合はLGBの場合と比べて俳優選択がより難しいということですね。

 

LGBTQからは話はそれますが、私にとってキャラとして自然で違和感がないことが絶対条件、というのは使用言語にも当てはまります。日本語ネイティブキャラのはずなのに日本語のセリフがぼろぼろ、明らかに日本語全然話せない俳優、というのはがっかりですね。いまだによくあるんですよこういうの。日本人はみんなどうせ吹き替えで視てるからどうでもいいってことかな?

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