2018年末にHRT(ホルモン療法)を開始してから6年ちょっと経ちました。2019年末にエストラジオールを1日6mgに増量し、2021初頭にプロゲステロンを追加。そして昨年4月のSRS直前からスピロノラクトン(抗アンドロゲン剤)の摂取を停止した経緯は以前の投稿の通りです。エストラジオールの1日6mgはガイドラインでは上限に近いので私の年齢だともう増量させてくれないだろうと諦めていたのですが…
先週私のHRTの医療機関(私にとってのジェンクリ)とのアポがあったのですが、どうも血中エストラジオール濃度がここ1年程低空飛行。100pg/mlに達したり達しなかったりというレベル。シス女性の標準域は30pg/mlから400pg/mlと私の値はその領域には収まってはいるのですが、理想値は100pg/mlから200pg/mlの間とのことで、私の担当のPA(Physicians Assistant:フォローアップアポや処方を任されている専門職)は「増量してみる?」と訊いてきました。
増量したら1日8mg。米国のガイドラインではMTFのHRTの経口摂取上限とされている値です。薄毛や貧乳に不満があってももう増量はしてくれないだろうと思い込んでいた私は「はい、やってみます」と即答。帰宅してからとりあえず6mgから7mgに増量してみました。2週間ほど様子を見て副作用がなければ1日8mgに増量の予定です。
次のアポは6月。その直前にまた血液検査ですが、なんかちょっと血液検査が楽しみです。血液検査の結果より薄毛や貧乳の改善が一番大事なんですが。でも効果がでるのは血中濃度が上がってから結構時間がたってからだろうし、私は少々の変化は自分で気が付かないタイプなので、血液検査の結果が好転していたらそれだけでほっとすると思います。実際の効果はまた1年程ゆっくり様子をみるということですね。
SRS後の身体の変化ですが、私の場合はほとんど変わっていないようです。もしかしたら胸が少しだけ成長したかも?でも確信できる程度ではありません。いずれにしてもAカップ未満。皮膚科医のアポも最近あったのですが、薄毛に関しては安定しているから現状のまま様子を見るということに。進行が顕著でないことをポジティブにとらえたほうがいいのですが、既にかなり失っているので気が晴れません。仕方ないですね。
ただ気がかりなのはトランプ派の動向です。トランプは就任早々即座に未成年のトランスの治療を禁止するという残虐な行動にでましたが、勢いづいたトランプ派はレッドステート(共和党が多数派の州、2024年3月22日の投稿参照)を中心にこれを成人にまで広げる、つまりジェンダー治療完全禁止の法案を提出し始めています。これは今のところ州レベルの話なので私の住むブルーステートまで波及するのはまだ先になるかもしれませんが、中長期的には恐ろしい傾向です。
トランプが再度大統領令を発行してジェンダー関連治療禁止を成人にまで拡張することも考えられます。トランプは自分の意に沿わない存在(州、機関、組織等)に対しては法的な手続きではなく資金凍結を実行して強引に従わせるので、州法で守られていても安心できません。早い話脅迫ですが、トランプが数十年間ビジネスで成功してきたやり方そのままです。
HRTを一定期間以上続けているトランスジェンダー、特にSRS 済みの多くのトランスジェンダーにとって、HRTの中止は寿命が縮まることを意味するので事態は深刻です。政府によって生きていくために必要な治療が禁止される――仮定の話でも恐ろしいです。