先週火曜日、各高裁に控訴されていた同性婚訴訟のうちの最後の大阪高裁の判決がでました。結果は「違憲」。これで5つ全ての高裁(札幌、東京、福岡、名古屋、大阪)の判決で、同性婚を禁止している日本の現状は違憲であるとの判断が下されました。まだ最高裁の判断があり、そして国会が法案提出、議決しなくてはならないので時間はかかりますが、正しい方向への一歩でほっとしています。

 

それにしても地裁で唯一(同性婚を認めていない現状を)「合憲」との判決を出した大阪地裁の孤立ぶりがはっきりしてきたのは朗報です。その当時私は「大阪地裁の恥知らず判決」とブログでこき下ろしましたが、大阪高裁が大阪地裁の判断に追従するようであれば、私の大阪法曹界への信頼にひびが入りかねない所でした。もちろん最高裁でひっくり返される可能性もありますが、同性婚より厳しいかと思っていたトランスジェンダーの性別変更要件の最高裁判決(2023年10月28日の投稿参照)に勇気づけられています。

 

以前の投稿でも述べたかもしれませんが、米国では全国レベルで同性婚が合法化されてからほぼ10年経とうとしています。比較的リベラルな(北東部、西海岸などの)州では2004年のマサチューセッツ州を筆頭に2015年よりかなり前から州レベルで合法化されており、私の居住州でも近所のカップル、子供のクラスメートの両親が同性というのが珍しくなくなってだいぶ年月がたっているような気がします。もうゴシップの対象では全くなくなっているということですね。

 

お母さん(お父さん)が二人?だから何?女性が「私の妻が…」(あるいは男性が「私の夫が…」)というのを聞いても全く違和感なし、というのが私の感覚です。ですので日本でも早く合法化されてほしい、せめてアジアでは先陣を切ってほしいと願っていたのですが――もちろん数年前に台湾に先を越され、今年にはいってタイでも合法化が実現。日本でもこの高裁判決を機にスピードアップしてほしいと思います。はっきり言って日本出身の身としては恥ずかしいので。

 

日本の主要メディアの中では産経新聞が社説で高裁の違憲判決を批判してきましたが、その他は概ね肯定的にとらえているところが多いようですね。産経新聞の保守ぶりが際立っているということでしょうか。はっきりさせておきたいのですが、同性婚を合法化することが異性婚あるいは伝統的家族間を「敵視」していることになるとか「攻撃」しているとかいうことには全くなりません。その昔参政権(投票権)が女性にも広がった時、あるいは(米国の場合ですが)白人以外にも与えられた時にも反対派は男性への(あるいは白人への)「攻撃」であるとの論陣をはったのでしょうか。

 

愛し合うことが男女間だけではないのは誰でも知っていること。何千年も昔から知られていること。結婚を異性間だけに限定するのはあからさまな差別です。結婚は子供を産ませるための制度ではありません。(結婚は子供を産むためにするという)そういう主張をする政治家の得票数が減りますように。そして国会での同性婚合法化立法の機運が高まりますように。

 

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