日本のメディアはトランプ関税と参院選の記事で忙しそうですね。トランプ関税についてですが、ほぼ米国の要求をのんだと言われるベトナムが20%なので、もし日本が全面的に米国の要求に屈してもそれより低くはならないのではないでしょうか。だとすれば過度な期待はせずに交渉継続の態度を示し続けるしかないと思います。ただ私はこれだけの超円安下では25%程度の関税はハンデだと思えるくらいの競争力がないとそもそもまずいと思っています。

 

ところでTACOという言葉をご存知ですか? Trump always chickens out (トランプはいつも怖じ気づいて撤回する) の頭文字をとった新語です。トランプの高関税の脅しで株式市場が下落、ところがトランプが一転してそれを撤回して株価が戻るということが短期間に何回も繰り返されたため、これを逆手にとって(トランプの高関税は脅しだから市場は反転するという前提で売買して)稼ぐトレーダーの売買テクを TACO Trade と呼んだのがもともとらしいです。トランプをなめてる? なめてますね。というかトランプの言動に振り回される市場にトレーダーがうんざりしたということでしょうけど。

 

今回の8月1日からの関税もTACOかもしれないとの見方もありますがどうでしょう。今のところ一番めちゃくちゃな関税を提示されたのはブラジルの50%ですが、ブラジルの友人はまたTACOだと楽観しています。でもTACOという新語が定着しつつあるという話をレポーターから聞いたトランプは怒りまくってレポーターに八つ当たりしていたので、今回はさすがに引くに引けない(撤回あるいは期限延長できない)のではないかと私は見てますが。

 

いずれにしてもトランプが自由で公平な貿易ルールではなく黒字赤字の結果の数字だけに固執している限り、この関税交渉は日本でどの党が政権をとっても現状を大きく打開するような展開にはならないと私は思います。(大きく悪化させることはできるかもしれませんが)日本との貿易に関して言えばトランプの状況認識は80年代のままですので。野党には関税交渉を参院選の争点にしてほしくないなと思っています。

 

トランプとの交渉に関してあえて言えば、トランプに自身の支持層へ功績をアピールできる材料を与えることが効果的だと思います。トランプからその支持者へのメッセージが誇張や不正確なものになってもOK。トランプ支持者は全くの嘘でもトランプの言葉ならば信用してしまいますので。支持者にはこういうふうに伝えとけばいいんですよってメッセージの例まで提案してみせることですね。トランプさえ納得すればOK。関税を軽減してくれるかもしれません。

 

でも対ブラジルの50%関税はひどいです。トランプは自分の子分とも言える前ブラジル大統領、ボルソナーロへの援護射撃であることを隠そうともしませんが、他国の内政に影響を与えるため制裁レベルの関税をかけるとは。米国はブラジルに対しては貿易黒字をあげているのに。こんな人物(トランプ)にこれほど大きな権力を与えてしまった有権者が米国に7700万人もいたという事実には暗澹たる気持ちになります。

 

口頭での支持というのはトランプでなくても珍しくはなかったと思いますが経済力で圧力をかけるなんて。もし米国や中国が日本国内の選挙である党、ある政治家を支援するために制裁レベルの関税をかけたとしたらば皆さんどうしますか?関税回避のために外国から支援された党に投票する? それとも反発して対抗勢力に投票する? もし対ブラジルの50%関税が発効したらブラジルの世論がどう動くか注目しています。

 

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