2月末、4月末と間が空きましたがSRSについての投稿をしました。その続きです。

 

 

 

 

2月の投稿ではカミングアウト当初はまあSRSはしないんだろうな、と思っていた気持ちが変化してきたことに触れました。お話した通りSRSは結構大変な手術です。費用もさることながら回復するまでの時間がかなりかかります。米国では入院は5日から7日の場合が多いですが、最初は普通に座るのも苦痛。退院の時点では歩くのもままならず、家に戻っても術後2-3週間は自分でできることが限られるので家族、友人の支えがないと相当キツイです。 その頃まではもちろん出社しての仕事は(仕事内容にもよりますが)ほぼ無理とのこと。

 

走ったり重いものを持ち上げたりしていいのは術後6週間以降。自転車、バイク、乗馬などは術後3か月間禁止とされています。(あくまで米国のガイドラインの例です) 私は下腹部の(SRSとは全く関係のない)かなり大きな手術を40代で経験していますが、その時の回復より長くかかるようです。膣無しの場合は回復期間は短いですが、それでいいかどうかはもちろん当人の判断。膣ありじゃないとだめ、という場合はダイレーションのことも含めてとにかく半端でない手術だという認識はしておいたほうがいいですね。

 

もちろんSRSを希望する人達はそれなりの覚悟をしてこういった情報を全て納得した上で決断するわけですが、強い性別違和に苦しみながらも経済的に、身体的に、社会的に、あるいは個人的に様々な理由でSRSをしない選択をするトランスの人達はたくさんいます。SRSしていないからトランスジェンダーではない、ということではありません。とにかくその決断はいずれにしても尊重されるべきだと思います。間違ってもSRSをしていないから本気のトランスジェンダーでない、なんて言語道断の決めつけをしないように。身体的に無理とされる場合もあるのです。

 

私の場合ですが、以前の投稿で述べた通りパス度向上に寄与しないSRSにそれほどのお金と時間をかける価値があるのか、ということで考えていなかったのですが……女性として過ごす時間が増え、それが日常の一部になってくると「不完全」な私の身体に少なからぬ違和感が。トイレで用を足すたびに、シャワーを浴びるたびに、着替えするたびに。

 

この違和感に目をつむっていた最大の理由はやはり妻への思いでした。妻との性行為への未練。私の男性器は私の身体についていても私のものではない、妻のもの。それを私が必要ないからって取り除いてしまうなんてできるわけがない。SRSをしてしまったらもはや私の男性の部分は何も残らなくなってしまう。そんな決断を勝手になんかできない。

 

そんなのSRSやっていいかどうか妻に訊けばいいでしょ、ということなんですが、妻は例え本心反対であったとしても私の性別違和をなくすため、自分の気持ちを犠牲にしてOKするであろう、というのが見えていました。妻がOKと言っても真に受けていいの?そもそもカミングアウトの時にたぶん(SRSは)しないと思うって言ってしまったでしょ? 妻へのカミングアウトから5年経った2022年。再び膨らんでいく性別違和に焦燥しながら妻に言い出せない、というカミングアウト前数年間と同様の地獄(ミニバージョンですが)が再現されつつありました。

 

このお話の続きの投稿はまたしばらく間があくと思います。すみません。

 

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