6月9日の投稿で2021年から友人へのカミングアウトを少しずつしていることをお話ししました。カミングアウトを始めたのは友人だけではありません。2年ぶりの帰省となった2021年の夏のちょっと前には妻の親戚にも。全員ではありませんが、特に親しい義叔母――義父の妹と義母の妹、そしてその子供たち(妻のいとこ)だけに。南北に散らばってはいますがみんな西海岸在住です。

 

ただこれはカミングアウトと言っても私からの直接のカミングアウトではなく、義父母がそれぞれの妹にお話ししてくれる、という形になりました。前にもお話しましたが義父母はリベラルで、LGBTQにも十分理解があります。直接でなくとも私は全く心配無用。私はその場にすらいなかったわけですが、事後報告で、全然OK、ちゃんと受け入れてくれたとのこと。特に義母の妹はすごくサポーティブだったということでした。こんなラクなカミングアウトないよね。でも信頼できる義父母に本当に感謝です。

 

2年前の帰省ではその義母の妹が(飛行機で飛ぶ距離にもかかわらず)私達の滞在中に会いに来てくれました。義父母も妻もほとんど飲まないので普段は私もほとんど飲まないのですが、義叔母が一緒の時は別。酒豪の義叔母の相手を少しでもできるのは私だけです。というかそれに乗じて私が飲んでいる、ということかな?

 

私は一日目は男装でしたがその後は本来の姿で。義叔母は私を見るなり「 You look marvelous! 」と言って大きなハグをしてくれました。その後も自然に女性として接してくれたのはすごく嬉しかったです。

 

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数週間前。その義叔母が調子を崩し、内視鏡検査を受けることになりました。その結果は最悪。腫瘍らしいものがあるからすぐにCT、そして病理検査ということになり、最終的な診断はステージ4、末期の大腸がんでした。もちろん義父母にとっても私達にとっても大きなショックですが、健康だと思っていたのに突然余命宣告をされた本人の気持ちは想像しがたいものがあります。

 

まさかあのワイン好きの明るい義叔母が。一番暖かく私のことを受け入れてくれたあの人が。

 

転移もあったので手術には限界がありました。治療法はいずれも余命を伸ばすのが目的。がん根絶のすべはもうありません。苦しい治療に耐えてももどれくらいの時間が与えられるのかは運次第。結局義叔母は治療をしない道を選びました。義叔母の子供たちも義父母も妻も、みんな悲痛な思いながらその決断は完全に尊重しています。

 

治療しない場合の余命は4-6か月とのこと。大腸がんの進行は一般的にあまり早くないので遅い場合はもっと長いはず、なんて思いたくなるのですが、本人は当然残りの貴重な4-6か月をどう過ごすか、誰に会うか、という視点で考えています。

 

来週その義叔母に会います。もちろんこれが最後になると思います。なんて言ったらいいんだろう。後からあれが最後に会った時だった、と故人を偲ぶことはよくありますが、これが最後、とわかっていて会うのも悲しいです。

 

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