1月から2月にかけて私のSRSの予定が固まってきたことをお伝えしました。昨年6月にいただいたN 病院での私の手術日は今年10月。

 

 

日本やタイでのSRSでは手術予定部位の永久脱毛は必須ではない印象を受けていますが、米国ではこの点に関してはかなり厳しいです。ある程度のめどがつかないと手術予定日を確定しないとか、脱毛処理がほぼ完了したことが確認されれば手術日繰り上がりの可能性があるとか、アメと鞭の両輪で脱毛を奨励しています。N病院でもB 病院でも脱毛は最低必要条件。あんなところできればやりたくないけどまあしょうがないよね。敏感な場所だから痛そうだけど。

 

こちらでは永久脱毛はレーザー法とElectrolysis(ニードル法?)が主流です。(日本でもそうかもしれません) レーザーは短時間で多くの毛根を破壊できますが、濃い色の毛根でないとだめ。完全な破壊も難しいので取りこぼしがでます。ニードル法は一本ずつなので時間がやたらかかりますがより永続的な効果が期待できるとのこと。多くの手術希望のトランス女性はレーザーで大幅に減らしてからニードルで時間をかけて仕上げ、というパターンが多いようです。でも私はレーザー法の技師にそもそもあまり毛がないから(まばらすぎだから)レーザーできない、とあっさりお断りされ、いきなりニードル法で始めることに。

 

以前の投稿でお話した数年前の髭のレーザー脱毛の時は施術師に私がトランスであることなんて一言も伝えず男装で通しましたが今回はそうはいきません。しっかり調べてトランスのSRS手術準備の脱毛経験のあるところを探してアポをとりました。きっちり女性の姿で訪れた最初のアポ。…ですが脱毛箇所が箇所だけに髭の時とかかなり勝手が違う…。

 

当然ですが下半身完全に衣類を脱いで、施術台の上ではその局部を思い切り明るい照明の下に晒すわけです。N 病院でもB病院でも初診の時は医師に私の局部を診察してもらいましたがまあ3分がせいぜい。初回のアポは45分。つまり45分ぶっ続けで、恥ずかしい姿勢で性別違和の元凶を他人に見せ続けるわけで。

 

でもこれは仕方がありません。米国でのSRSでは避けては通れない道ですね。医療行為と割り切るしかありません。でも幸いなことに(頭髪だけでなく)体毛が全身で薄い私はこの点では恵まれていたようです。他の人達は――まあ米国人って体毛濃い人結構多いのですが――月2回ペースで1年がかり、1回のアポも1時間から2時間。ちょっと濃い人だとそれでも根絶まで2年かかる場合があるそうですが、私の場合は2回目以降は月1回。7月にはいるとアポの間隔は1か月半、時間もそれぞれ30分。つまり最初の3-4回のアポで大半がなくなったようで、あとはとりこぼしや休眠中だったものを片付けるだけ。

 

肝心の施術ですが――やっぱり痛いです。レーザーと比べて痛みが特にきついというより、レーザーは1回の施術が数分で終わっていたのに比べてニードル法は30分のアポでも25分近くは痛い思いをするので。1時間、2時間もやらなきゃならない場合はうんざりでしょうね。私は8月からは勧められて痛み予防にリドカインクリームを使うようになりました。施術中の痛みがちょっとましになります。


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