めちゃくちゃ寒かった先週の土曜日。
しっかり働いて最寄り駅からのんびり歩いて帰ってたらば。
あんな、今日そっちの山の方でウグイス鳴いとったで
街路樹を一本ずつ見上げながら向こうからゆっくりテコテコ歩いて来たじーちゃんに急に話し掛けられた。
真っ直ぐこっちを見て、まぁまぁなボリュームで。
へぇーそうですかこんな寒いのにっ
おぅっ
茶色いニットキャップ被って力強く頷くじーちゃん
そっちの山の方、それはきっとあのでかい公園のことやな
なんて瞬時に想像しながらまるでさっきまで会話してましたよ的に間髪入れず答えたうち。
いや誰やねん
職業柄、知らないひとから喋りかけられると前にもどこかでお会いしましたよねレベルの受け答えをしてしまうわけですが、
まぁうちのリアクションはいいとして、
じーちゃんなんでうちやったん
うちの前にもひと歩いてたやんすれ違ってたやんなんで
うちがウグイスの話題に乗っかって来そうな顔してたんか
オレンジのニットに紫のコートなんか着よってこのコ早くシックな冬から脱却したいんやななんて思われたんか
それとも誰か知り合いに似てたりしたんでしょうか
打ちなびき
春は来にけり
吾が園の
梅の林に
鶯ぞ鳴く
(良寛)
お習字の先生のおうちは
すぐそばが山。
…だった…めちゃくちゃ削られて宅地開発が進んで今は斜面に森が残ってる感じですが、
それでも春になると毎年ウグイスが鳴きます
新米ウグイスの練習を聞きながらお習字するの、いいもんやで
黙々と書いてたらあっという間に時間が経っていて、
実家に晩ごはんを食べに寄ったら母がお弁当仕様に詰め替えようとしているところでした
いやいや、レッスン行くまであと20分あるし食べるよっ
この感じ、
ちょっと震災を思い出しました
あの時代はジップロックなんてええもんなくて紙の器とラップやったけどね