前回の「リチャード・ブランソンから学ぶ感謝力」では、感謝について、いつもとは少し違う角度から考えました。
これまで生徒たちは、
「何かを買ってもらった時」
「何かをやってもらった時」
「助けてもらった時」
には、きちんと「ありがとう」と言うことができています。
また、これまで何度も感謝力について学んできたことで、
家、学校、家族、食べ物、お店、友だち、健康、平和な日常など、
普段は当たり前のように感じているものも、実は「ありがたいもの」なのだということも理解しています。
それだけでも、小学生の子どもたちにとって、とても素敵なことだと思います。
「ありがとう」の、もう一歩先へ
では、もう一歩踏み込んで、
「今の自分は、何を受け取ってできているんだろう?」
と考えてみたら、どうでしょうか。
前回は、リチャード・ブランソンさんが、なぜ宇宙への挑戦を続け、さまざまなことに情熱を持って生きているのか、その根っこにあるものを探ってみました。
幼い頃の体験。
家族から受け取ったもの。
かけてもらった言葉。
そして、宇宙との出会い。
そうした一つひとつが、今のブランソンさんにつながっているのかもしれません。
「感謝する」ということを、単に「ありがとうと言うこと」としてではなく、
自分がこれまでに受け取ってきたものに気づくこと
として考えてみました。
すると、生徒たちからも、
「アポロ宇宙船があったから、今の宇宙船の会社につながっているんだ」
というように、その人の人生を支えている“根っこ”に気づく発言が出てきました。
今度は、それを自分自身に向けてみます
少し前の授業では、「感謝ツリー」を作りました。
その時は、自分が「ありがとう」と伝えたい人やものを、思いつくまま書き出していきました。
すると、
「考えてみたら、こんなにたくさん感謝する人がいる!」
という発見がありました。
今回は、そこからさらに一歩進みます。
感謝している人や出来事を思い出したら、
* どんな言葉をかけてもらった?
* どんなことをしてもらった?
* 何が自分の心に残っている?
* その時、どんな気持ちになった?
と、少しずつ掘り下げていきます。
そして、
「その経験は、今の自分に何を与えてくれたんだろう?」
と考えてみます。
たとえば、
「お母さんに本を買ってもらった」
だけでは終わりません。
もしかすると、
「一緒に本を選んでくれた」
→
「自分の好きなことを大切にしてくれた」
→
「もっと知りたいと思う気持ちが育った」
ということが見えてくるかもしれません。
もちろん、すぐに言葉にできなくても大丈夫。
「なんとなく……」でもいい。
今はまだ言葉にならないものが、何年か後になって、
「あの時の経験が、今の自分につながっていたんだ」
と気づくこともあるからです。
夢が決まっていなくても大丈夫
リチャード・ブランソンさんは、今では76歳。
一方、生徒たちは10歳前後です。
人生の長さも、経験してきたことも、もちろん大きく違います。
だから今回、
「あなたの夢を支えているものは何?」
と聞くことだけを目的にはしません。
夢がはっきり決まっている子もいれば、好きなものがどんどん変わる子もいます。
「今はまだ、何になりたいかわからない」
という子もいます。
それでいいのだと思います。
今回探したいのは、完成した「夢」ではなく、
今の自分をつくってきたもの。
そして、
これからの自分が大切にしていきたいもの。
です。
宇宙飛行士メイ・ジェミソンから考える
今回は宇宙の話として、メイ・ジェミソンを取り上げます。
彼女は、世界初のアフリカ系アメリカ人女性宇宙飛行士です。
幼い頃から科学や宇宙に興味を持ち、家族からも「自分で可能性を決めていい」という大切なメッセージを受け取って育ちました。
親からかけてもらった言葉や、身近な人から受け取ったものは、子どもの未来にどんな影響を与えるのでしょうか。
そして、
私たちは、これまで誰から何を受け取ってきたのでしょうか。
今回の「自分の感謝マップ」では、そんなことを考えてみたいと思います。
私たちが育てたいのは、テストの点数を上げることだけではありません。
子どもたちが、自分で未来を切り拓いていく力です。
そのためには、自分の中にすでにあるものに気づくことも、大切な一歩なのではないでしょうか。
今週のAPキッズスクールでは、
「私は、これまで何を受け取ってきたんだろう?」
という問いから、自分自身の「感謝マップ」を作ります。
どんなマップが出来上がるのか、私も楽しみにしています。
もし少しでもAPキッズスクールに興味を持っていただけましたら、ぜひ一度、無料体験会へお越しください。
お子さまと一緒に、「知りたい!」「やってみたい!」があふれる時間を過ごせることを、心より楽しみにしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
