『エクソシスト』を見返して観る… | I love ホットケーキ☆

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夢の中に訪ねて来たら、
一緒にご飯を、食べよう。
「美味しいね。」って言おう。
「愛してる」って言おう。
「ありがとう」って伝えよう。

最初の採掘シーンに流れる歌のようなお祈りはイスラム教???

(アッラーと聞こえるように思えた。誰か詳しい人がいたら教えて欲しい…)

イラクの遺跡発掘現場なのでそうなのだろうっと思う。

そこでメリン神父はパズズの像を見つける、この時点では小さく掌に収まるくらいの像にしか見えない。

イラクってバビロンの跡地だっけ?

(ノアの3人の息子は、セム・ハム・ヤペテ。ハムの子孫がクシュで、クシュはニムロ デを生んだ、このニムロデがバベル王国を確立した。そしてパズズとはアッシリアとバビロンで崇拝された風や疫病をを操る魔人(悪魔)である。こんな時代から悪魔崇拝は行われている。まあ昔の方が盛んだったかもしれない。人を操るのは容易かったかもしれない。その悪魔の像を手にしたメリン神父は恐怖を覚えただろうか???それについては前日譚を観るとよく分かる。)

その後のカフェのシーンでは憔悴しきっているように見え、「やることがある」と言ってイスラム教徒が祈りを捧げてる背後を通り出かけていく。

ここまででも、ただ眺めているだけでは分からない色々な要素が盛り込まれている。

メリン神父は、聖職者であり、エクソシストでもあり、考古学者でもあって、古の歴史と神と悪の対峙に精通している人物な訳だ…

やがて古い廃墟にやってきたメリン神父はそこに立っている等身大のパズズの像を確認する。それはまさに悪魔そのもので、纏わりつく蛇の姿からも最古の悪魔を連想させる。

場面が変わり女優クリス・マクニールと12歳の娘リーガンが登場して、家の中では怪現象が既に起こり始めている。

映画の撮影現場では、歩き去っていくデミアン・カラス神父の姿もあり、その後クリスは帰宅途中教会の入り口で仲間と話す神父を見かけ立ち止まったりする。リーガンはまだ可愛らしく無邪気な少女のままである。

カラス神父は何か問題を抱えて良そうな雰囲気、ボクシングをやっていて精神科医である彼は年老いた母親を訪問して面倒をみてる。因みにこの時代の神父はビールも飲むし、煙草も吸う…w

さて、またクリス邸に戻り、お約束のウィジャボード。リーガンは既にそれを試していてハウディ船長と関わりを持っている。(日本で言うこっくりさん、私が小学生のころ学校でも一時問題になり禁止になった。どの国にでもある、人でないものとコンタクトをとる道具。)この時点での怪現象はいわゆる物が動く程度のポルターガイストのみ。クリスが屋根裏を調べてるシーンで異様なお面のようなものが映るんだけど気が付いた人はいるだろうか?

そして教会にも攻撃は始まっており、カラス神父の母親も入院せざるを得ない状況に陥いり、次のシーンでは亡くなったことが分かる…じわじわと始まっている感じ。

そしてリーガンの奇行が始まり、ベッドが揺れるシーンでその緊急性も見せられる。

けれども医療の力では単なる脳の病気だとされ、ベッドの揺れも痙攣のせいだとされる。

この時点で薬によって鎮静させられ続けたら、悪魔もそのままなんだろうか…そして病院自体が廃墟になるかな…この時の病院での治療こそ本当に辛そうで嫌なんですが…

そしてそんなに辛い思いをさせられても、脳波計を見た医者には「何も異常はない。」と言われる。

家に帰されたリーガンは益々手に負えなくなるが、それでも「分裂症」だの「肉体的欠陥」だの言われ、また辛い検査を受けさせられ、そのうち「麻薬は?」とまで聞かれる羽目になる。知恵の木の実を食べた人間はすべての事を「知恵」で解決できるように思っている。

そして最初の犠牲者バークが何らかの事故で亡くなる…多分開け放たれた窓から落とされたかな、例の階段の下で首を真後ろに捻じられた状態で発見されている。

次に現れたのは精神科医なんだろうけど、リーガンに催眠術をかけて原因を探ろうとするが反撃され多分怪我を負う。そしてここに一人の刑事が現れる、この刑事のことも一応覚えておこう、エクソシスト3で関係してくるかもしれない。悪魔的な事件だとして彼はカラス神父に助言を求めている。ここの会話で「ドミニコ修道会」が出てくるが私には詳しいことは分からない。

一向に改善されないリーガンの事を病院で話し合っているうちに、「悪魔憑き」や「悪魔祓い」の話題が持ち上がる。医師もお手上げ状態になったのだろう、「そういう暗示で良くなる場合もある」と言う。

さっきの刑事がバークの事を調べに来て、例の階段の下で最初に出てきたパズズの像のようなものを拾う。(何故ここに???)刑事はバークが殺された後に窓から投げ落とされたと推理している。刑事が帰った後にあの首が180度まわるシーンがある。

やっとクリスがカラス神父に会いにき、エクソシストの話を始めるが、カラス神父自身は懐疑的。一度はクリスの頼みを断ってしまうが、泣きつかれてリーガンの様子を見に行く。

ここからカラス神父とリーガンの対峙が始まるが、最初は彼はまだ自分の知識の中で苦悶しているし、悪魔祓いが逆効果になる場合もあるし自分には出来ないと言い張り、最良の治療は病院で受けるべきだと言う。けれども帰り際リーガンが知るはずのない人の母の死を知っていたと気づき、動かぬ証拠を集めるためデータをとり始める。

「水道水」を「聖水」だと言って悪魔を騙してみるが、何故か悪魔は相当な反応を見せる。録音した音声は英語を逆に話していた。再び夜中に呼び出されてクリス邸にいくと、リーガンのお腹に「Help me」の文字が浮かび上がる。翌日悪魔祓いの許可を取りに行き、教会はもう一人メリン神父も派遣することにする。

そして二人による壮絶な「悪魔祓い」が始まる。

必要なもの…法衣、式服、紫(悔い改め?)のストラ、聖水、ラテン典礼書。

注意…絶対に悪魔と会話をしてはならない。彼は嘘に真実を混ぜて人を惑わす。

カラス神父はリーガンには3人の『怨霊』がついていると言うが、メリン神父は一人だと言い切る。(何故ここ「怨霊」と翻訳したのか?www)

リーガンはずっと汚い言葉を吐き続けている(これは脳腫瘍がある人の症例にも似てるように思える、グリーン・マイルに出てきた所長の奥さんとか。)

戦いは本当に壮絶で、何日もかかっているように感じる、実際どうなのかは分からないけれど。

ベッドは飛び跳ね、壁にひびが入り、天井まで崩れ落ちそうになる。ボクサーのカラス神父もたじたじになっているし、まして高齢のメリン神父は限界な感じ。

亡くなった母のことて攻撃されるカラス神父を部屋から去らせ、メリン神父ひとりで立ち向かうが、カラス神父が戻ると心臓発作を起こしたかメリン神父は絶命している。翻訳ではカラス神父が「腐った鬼め!」と言って怒り狂うが、「son of a bitch!」普通にコノヤロー!!!ですね。そして自分の体の中に入れ!と命令すると、途端に眼の色が変化するので転移は明らかです。まだカラス神父としての意識も残っているのでしょう、そのまま窓から飛び降りバークのように階段から転がり落ちて行きます。

今回観たのは通常版で有名なブリッジをしての移動シーンはカットされています。私の記憶にある「悪魔は我々を絶望に陥れようとしている」的な台詞も無かったようでした。いい台詞なんだけどな〜

丁度居合わせた刑事もその現場を目撃し、偶然か駆けつけた同僚のダイアー神父に免罪を受けカラス神父は亡くなります。

二人が亡くなったと言う結果で、日本の視聴者は悪魔に負けたと勘違いをしがちですが、キリスト教界での『死』は決して悪い意味ばかりではありません。そもそもエクソシストは憑依された人を救うのが目的なので、リーガンから悪魔が去ったのなら勝利です。聖職者の方々は説教中に死ぬのが本望と仰る人もいるくらいです。彼らの死は立派な殉教ではないでしょうか?

ただパート3ではちょっと違う意味が出てきちゃいますが。

最後の可愛らしいリーガンの姿にほっとさせられます。

さて、次はパート2を観ます!!!

(あ〜長くなっちゃった〜〜〜!)