登場人物:リーガン・マクニール、ラモント神父、ジーン・タスキン医師、シャロン・スペンサー、ランカスター・メリン神父、コクモ
冒頭部分は多分スペインの修道院での悪魔祓い。ラモント神父が行っているが憑依された女性は目の前で炎に包まれてしまう。
壮絶なシーンとは打って変わって、ちょっと大人になったリーガンのダンスのレッスン風景から病院のシーン。精神科医のジーン医師から診察を受けている。
そして多分バチカンでのラモント神父は、メリン神父の死の真相を捜査するように命ぜられる。キリストの道をたどるのは容易ではない、悪魔との対峙も同じく…けれどもラモント神父がちょっと及び腰なのは、先のシーンで女性を救えず死なせてしまったせいだろう。
リーガンが診察を受けている最中、ラモント神父はジーン医師にリーガンの様子を尋ねに来て、翌日電波による同調治療に立ち会うことになる。ところがジーン医師の方が危険な状態に陥り、ラモント神父が助けにはいるがそこでメリン神父の死に至る光景を目撃することになる。今やリーガンとパズズがジーン医師の魂を奪い合っている、ラモント神父は悪魔に立ち去るように命じ事なきを得る。リーガンの書いた炎の絵を見た神父は危険が迫っていることを察知し、未だリーガンにはパズズの影響が残っていることを知る。リーガン自身にもその影響が突如として強く現れ始める。ラモント神父はシャロンの案内でメリン神父が悪魔祓いをしたあの家へと赴く。シャロンは過去の事態も覚えていて、神父より悪魔の方がメリン神父を知っていて、恐れていたと言う。そして彼女自身も未だに影響下にあると相談する。部屋に入ると一匹の蝗が羽音をたてている。そこでメリン神父と自分とシャロンの為に祈りを捧げる。(何故カラス神父の名前は出てこないのだろうか?)
再びシーンは病院へ移り、リーガンとラモント神父が意識の共有をしている。その中でメリン神父が過去に蝗を呼び寄せる悪魔と対決した記憶を見せられる。「一人の少年のもつ蝗の大群と戦う特殊な能力は、偉大な善が悪を呼び寄せている…少年はパズズを呼び寄せていた。」そしてメリン神父はそこでパズズと一戦を交えていた訳である。
(ここでリーガンは多分精神障害(自閉症かな?)の少女と心を交わし話をさせるという能力を発揮するが、ジーン医師とラモント神父の科学と信仰の衝突はますます激化していく。)
記憶の中で少年コクモに語りかけられたラモント神父は、主教の反対を押し切り、コクモに実際に会うためにアフリカへ向かう。その教会は険しい崖の上にあり、行くだけでも命がけのようだ。そこで懺悔をし聖餐を受けるが、まるで葡萄酒を煽るように飲む。
一方リーガンはラモント神父を助けたい思っていることを母親に話すが、拒否されてしまう。リーガンのダンスの発表会と時を同じくして、ラモント神父は悪魔崇拝を疑われ石打にされる。その状況がリーガンにも同じく起こり、二人が深く繋がっていることがわかる。
なかなかコクモに出会えない、神に祈るとパズズが答えたりする。もうすでに信仰が揺らぎ始めていると指摘されたりする。やっとコクモに出会うと彼は科学者であり、邪悪を受け継いだ蝗の大群を抑制する「良い蝗」を研究している。
帰国いたラモント医師と同調治療の装置を持ち出したリーガンはお互いを装置につないで解明を試みる。リーガンは未だメリン神父が自分を守ってくれてると信じている。
同調意識の中でラモント神父はメリン神父にリーガンを守るように言われる。信仰も戦いも継承された訳だが、ラモント神父は予想以上にパズズの影響も受け始めている。誘導されるように「あの家」へ向かっている。リーガンから連絡を受けたジーン医師はシャロンと共に二人の後を追うが、実はすでにシャロンはパズズの支配下に置かれている。恍惚とした状態で「あの家」にたどり着き、部屋にはいるとそこにはもう一人のリーガン(パズズ)がいた。パズズに取入られリーガンを殺そうとするラモント神父だが、善なる力も失ってはいない。ただこの戦いが何だか力任せになっているのが残念でならない。そしてパズズの力に呼び寄せられた蝗の大群が襲ってくるが、コクモの力をうけたリーガンが蝗達を追い払う。彼女の「良い蝗」としての性質だろう。
悪には屈したが、求めた信仰の力も認めたラモント神父の許しの秘跡を受け息を引き取るシャロン。「時は来た 我々は救われ強くなる 人類の敵は屈した。」と宣言するラモント神父。
もう少し信仰の戦いを深く描いて欲しかったかな…最後に二人が立ち去っていく様子はまるで天国に入っていく雰囲気だけど???
そしてダミアン・カラス神父の名前がこの作品では上がってこなかったが、それはエクソシスト3で登場する。