「そういう病気ありますよ。」

小児科の先生は穏やかな笑顔で答えました。

「とりあえず血圧測らせて。少し時間かかるからお母さんは外で待ってて」

待合室で私だけ待つことに。
しばらくすると看護師さんから呼ばれ
診察室へ入ると先生が

「わかりましたよ。起立性調節障害です」

初めて聞く病名。
えっ?何?

説明を聞くと、長男の症状が全て当てはまりました。
ようやく、病名が分かった。
とりあえず、私はその時ホッとしました。

ここの小児科に来るまでに何件も病院を回りましたが、なぜわからなかったのか。

一つは、以前にも書きましたが、
長男がめまいの症状を当たり前のことと思い込んでて
医者に伝えなかったこと....

この病気を知らない、気がつかない、診察したことがない医者だった
(小児科医でなかった)

医師が細かく症状を長男に聞かなかったので、長男の
めまいの症状を聞き出せず、病がわからなかった


.....が理由だと思います。

どちらにしろ、内科でなく最初から小児内科に行っていれば、原因が分かったかもしれないなと思いました。


病名がわかった。
じゃあ、どうすれば治るのか調べればわかる!

その時、私はすぐ治るんだ、と気軽な気持ちで考えていました。
中学2年の11月頃から体調を徐々に崩し始めた長男。
年末も微熱が続き、横になってることが多かったです。

これは何か悪い病気なのではないか、と心配になり
近所の内科へ行きました。

しかし

「とりあえず、一週間分薬出しておくから様子をみましょう」

と言われるのみ。
年末だったので、結局、そのまま薬を飲み、症状が改善されることなく年が明けました。

頭が痛くて体がだるい。動きたくない。

長男はそう言って横になっていました。

年が明けてから同じ病院へ行き、血液検査をしてもらいました。検査結果は特に異常なし。
とりあえず、地元の大きな病院へ行くことにしました。

そこでも、血液検査、MRI、レントゲンなどしましたが、特に異常なし。

うちの子は一体どうしてしまったんだ?と原因がわからず、何とか原因を調べなくては、と
毎日のように頭痛、倦怠感の原因を調べました。

内科を転々としてましたが、評判の良い個人病院の小児科が比較的近くにあり、そこへ行くことにしました。
評判が良かったため、毎日のように混んでいて、かなり待たされるため、行くのを避けていた病院です。

そして、そこの病院でやっと長男の体調不良の原因が分かったのです。




長男が中学一年の11月の中旬の頃・・・

体がだるい、と言って学校を一週間ほど休んだことがありました。

熱を測ると37.0度前後の微熱。

 

解熱剤を使うほどではないので、使わずに様子を見ていましたが

微熱はつづき下がりませんでした。

しかし、11月末に期末試験があり、受けなくちゃ、という気持ちが

長男の中にあったせいか、一週間休んだ後は普通に登校し

試験も受けていました。

 

試験が終わった後も、たびたび体調不良を訴え、登校し帰宅した後

ベッドで横になることが増えてきました。

あんなに好きだった部活も体調が悪くなり行けなくなってしまいました。

 

中学一年春から、地元の学習塾に週三回通っていましたが、11月は体調も

悪かったので、ずっと休んでいました。

12月に入り、体がだるいな、といいながら通塾していました。

私は休めばいいのにな、と思ったのですが、塾の先生がとても厳しい人らしく

長男もそれもあって、なるべく休みたくなかったようです。

 

でも、今思うとその時、塾をやめさせるべきだった、と後悔しています。

塾の先生が怖い、というストレスがかなり強かったらしく、

神経を尖らせてまで行かせるべきじゃなかったな、と反省するばかりです。

 

12月初め、中学校で合唱コンクールがありました。

体が多少だるかったようですが、参加しました。

その翌日から再び微熱。体調不良を訴え週末はほとんど家で寝ていました。

 

その後、長男は咳、たんからみもひどく熱も38度代になったので内科に受診。

内科に受診後、熱は徐々に下がり微熱になりましたが、体がだるいのは変わらず。

結局そのまま休み続けて終業式も登校しませんでした。

 

熱が38度~でたのは風邪だったと思いますが、冬休みに入っても微熱が

さがらず、体もだるくいつでも不調。

インフルエンザでもなく原因が分からない。

 

何とかしなければ、と思いました。

 

 

小学生の頃、長男の周りではサッカー漫画がとても人気で

それのせいもあって、長男はサッカーが大好きになりました。

家の中でもボールと友達になるんだ、と言ってよくボールを

蹴っていました。

 

中学に入ると、もちろん、サッカー部に入部。

楽しく部活をしていました。

 

ただ、夏休みの部活の時にたまに

 

「頭がくらくらする。だるい。気持ちが悪い」

 

と言って、途中で帰宅することが何度かありました。

 

当時は熱中症だと思っていたのですが、今思うと起立性調節障害の

症状が出ていたのかもしれません。

 

当時の長男の話を聞くと、普段からめまいや体がフラっとすることが何度か

あったらしいのですが、このふらつきやめまいは当たり前のことだ、と

なぜか思い込んでいたようで、私も全く知りませんし、気が付きませんでした。

 

 

 

 

 

長男は小学校五年の三学期に、友人と遊んでいる最中

尾てい骨を膝蹴りされたことがあります。

 

膝蹴りされた結果、尾てい骨の先が前方に曲がってしまい、痛みを

伴うようになってしまいました。

相当痛かったようで、力を入れて走ったりすることができず、

小学校六年生の運動会は徒競走などの競技は見学していました。

 

尾てい骨は曲がっても治療するのが難しいらしくその当時はとにかく

そのままにするしかありませんでした。

 

長男は走ることが大好きな子だったので、走ることの出来なかった

小学六年生の運動会は悲しい思い出でした。

そして、私も悲しかったです。みんな元気に走っているのに

どうしてうちの子だけ・・・・?

 

しかし、中学一年体育大会で長男は400m走に参加しました。

思いっきり走っている長男を見ることができて、とても感動し、

涙が出てきました。

 

元気に走っている姿を見ることって当たり前じゃないんだな、と

痛感した一日でした。

来年も長男の元気な姿を見られるんだな、とその当時は当たり前のように

信じていました。