より安全に効果的に
フッ素を応用して虫歯予防を行なっていくために、
歯科医院でのフッ化物歯面塗布について院内で
勉強会を行なっておりますが、
今回のテーマ
苦手意識の第2の壁
表示がややこしい。
これをぶっ壊していきたいと思います。
一般向けのテーマではありませんが、
せっかく勉強会でまとめた事なので、
スタッフがいつでも、どこでも、
復習が出来ますように
どなたかのお役立ちになれば、
と思いブログにまとめております。
私達がフッ化物歯面塗布で使用している薬剤です。
当院では年齢、塗布方法、口腔内の治療状態
によって使い分けています。
2%
20mg/g
9,000ppmF
割合を表す記載が3つあります。
とても大きく2%とかいてありますが、
これが勘違い・混乱しやすいポイント
だと思われます。
なんとなくこの表示だと
フッ素が2%なの?
っと考えてしまいますが、
違います。
2%とか、20mg/gとかは置いといて
(後でご説明します。)
重要なのは1番表示が小さい
9,000ppmFです。
フッ化物歯面塗布 Part1で説明いたしましたppm。
復習すると、
1ppm=0.0001% 10,000ppm=1%
9,000ppm=0.9%です。
したがって、これらの薬剤
に含まれるフッ素イオン濃度は0.9%です。
フッ素イオン濃度0.9%と
大きく表示がしてあれば、
わかりやすいのに…
私達が把握しなければいけない濃度はこれだけです。
これらの薬剤1g中、何gがフッ素になるかというと
1g×0.9÷100=0.009gです。
1gは1,000mgなので
これらの薬剤1g中には、9mgのフッ素が
含まれます。
フッ化物歯面塗布で使用される
これらの薬剤は9,000ppmFで、
薬剤1g中9mgのフッ素イオンが
含まれています。
裏にでもこの1行を書いておいてくれれば、
よりわかりやすいのに…なんて
思ってしまいます。
大きく2%と書いてあっても惑わされないでください。
フッ素イオンが2%ではありませんよ!
フッ素イオンは0.9%です。
では、この2%とはなんなのでしょうか?
(20mg/gも同じことを示しています。)
フッ素は単体ではなく、フッ化物として
何かとくっついています。
これらの薬剤は
フッ化ナトリウム NaFを使用しています。
フッ化ナトリウムが2%でその内訳が
0.9%がフッ素の重さで、残り(1.1%)がナトリウムの重さと考えて下さい。
ナトリウムの質量が23で、フッ素の質量が19…
I'm sorry, what? っとなってしまうので、
ご興味のある方だけこの図で考えてみて下さい。
もう一度大切な事をまとめると、
この薬剤1g中
20mg(2%)がフッ化ナトリウムで
フッ素イオンは9mgです。
水道水中に虫歯予防に有効とされるフッ素イオン濃度
(0.7~1.0ppm)が含まれていない日本。
(0.1ppm程度)
どの様にフッ素を応用して
虫歯を予防し、強い歯に育てていくか…
予防型歯科クリニックの課題です。
ppmや使用薬剤のフッ素量に慣れた?
所で、次回はちょっと怖いフッ素中毒
について書きたいと思います。
昔から夏休みの宿題は、
なかなか終わらないものですね…
明日から新学期? それでは皆様おやすみなさい💤
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございます
いつも感謝の気持ちを大切に!
1日1日を大切に!
9月も頑張ります
それでは、今夜もしっかり磨かNight
私達はこんなデンタルクリニックです
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