アンドラーシュ・シフのリサイタル |  ヒマジンノ国

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昨日はピアニストの、アンドラーシュ・シフのリサイタルを聴きに、所沢ミューズに行ってきました。

 

15時開演のコンサートで、会場は満席。自分は恥ずかしながら、いつも通り(?)、シフを初めて聴きます。あんまりよく知らないので、色々書くと怒られそうですが、現代の巨匠?みたいな感じなんでしょうか。ハンガリー生まれ(1953年)で、英国からはサーの称号も貰っているような人物です。

 

チラシにはバッハの評判が良いとか書いていますが、多分ファンはそれだけではないという意見でしょう。

 

しかし今回のコンサート、前半だけで1時間半。内容を事前に教えてもらえないので、いつ終わるのか不安になったりしました。


その前半だけでも、バッハから始まって、ハイドンのソナタ、モーツァルト2曲、ベートーヴェンの田園ソナタと盛りだくさん。ピアノソナタを3・4曲連続聴く感じで、若干の眠気が襲います。

 

自分は仕事の疲れのせいもあるんですが、モーツァルトぐらいから意識が飛ぶ瞬間があり、2度ほど寝落ちしました。

 

シフのピアノの音色は、高い練度と純度が同居した、角のない柔らかい音で、表現も自然。バッハなどは日常に潜む、生きる喜びが、音の内部から柔らかく滲み出るような演奏(ゴルトベルグのアリアと、フランス組曲5番)。

 

ハイドンは初めて聴く曲で(ソナタ33番)、繰り返しが多く少し退屈しました。モーツァルト(幻想曲とロンド)も美しい瞬間がありましたが、少し地味すぎるかなという印象もあり、先も書きましたが眠気が襲ってきました。

 

ベートーヴェンの田園ソナタはおそらく名演だったんですが、眠気が取れず、半分ぐらいしか覚えていません。

 

前半は選択された曲の曲調が、個人的に、全体に似かよった感じがあり、それを連続して演奏するので、少し一本調子に聴こえるような気もして、やや疲れました。

 

後半はシューベルト4曲(アレグレットや即興曲などから)が美しい名演、その後ベートーヴェンのソナタ30番をやりました。これも詩的な感情が乗る名演で、弾き終わったシフはかなり疲れた様子です。

 

これで終わりかな、と思っていたんですが、ここから大アンコール大会が始まり、なんと8曲もアンコールをやりました。お客さんも帰ろうとして、用意をしますが、シフが繰り返し袖から出てくるので帰れません。

 

拍手に応えて出てきては1曲弾き、袖にはけてはまた出てきて1曲弾き、の繰り返しです。

 

ベートーヴェンから始まり、ブラームス、モーツァルト、シューベルト、ショパン・・・と全て暗譜で続々弾いていきます。

 

料理のフルコースどころではない大演奏会となって、皆さん大盛り上がり。最後はスタンディング・オベーションとなり、びっくりです。

 

調べると他のリサイタルでも似たようなことをしているようなので、昨日が特別ということでもなさそうです。確信犯かもしれません。ガランチャの時も5曲アンコールやって、全員総立ちになっていたので同じ様な感じでしょうか。

 

なんというか、演奏の内容が素晴らしいというのもあるんですが、それ以上にプロの演奏家の、ショウマンシップみたいなのを実感したリサイタルでした。

 

15時開始のリサイタルで、終了時刻が何と18時25分。こんなにピアノの音色を1度に沢山聴く機会は、中々ないかと思いますね。