世界名作映画全集を観ています。現在VOL2の29本目まで。VOL1、2、3とあり、50本ずつ収録しているので、合計150本あります。古い映画ばかりです。しかし、昔と今じゃ価値観が全然違うんですよね。初めのころは何が面白いのか、全く分かりませんでした。
20本ぐらい見終わったころから、慣れ始めて、何がいいたいのか、良く分かるようになりました。昔は今みたいにピリピリしてないんですね。悪役も出てきますが、どこか人間に対する、愛情とか信頼があります。
最近観て印象に残った作品の感想を書きます。
フランク・キャプラ監督の「或る夜の出来事」(1934)。
クラーク・ゲーブルとコメディエンヌのクローデット・コルベール主演のラブコメです。ロード・ムービーの元祖で、大富豪の娘と新聞記者がバスに乗り合わせ、道中、お互いに好感を持つようになっていく、というお話です。クローデット・コルベールの変わった風貌など、初めは抵抗があって辛かったですが、観ている途中からは何だか可愛く見え始めました。チャーミングなキャラクターなんですね。
若いクラーク・ゲーブルも下品とも上品ともいえない、とぼけた軽いノリで良い味が出ていました。
楽しい作品です。深刻な感じがほとんどなくて、気持ちが良いです。
最後もハッピー・エンドです。これぐらいの内容だと何も考えずに観ていられて、好きですね。
ジョセフ・フォン・スタインバーグ監督で、マレーネ・ディートリヒ主演の映画を2本観ました。
「モロッコ」(1930)、と「上海超特急」(1931)です。
マレーネ・ディートリヒの作品はこれでやっと3本見ました。以前は西部劇だったので、ちょっとイメージが違うと思っていたのですが、今回の2本はそれなりのドラマです。
彼女は、どの作品に出てきても独特の存在感があります。性格に陰りがある感じで、クールにふるまっています。しかし、実は男性に一途な女性・・・という感じの役ばかりでした。悪女に見えて、実は悪女でない、という印象です。この辺の感じも現代だと、ちょっと分かりづらいですね。
「上海超特急」は昔の上海の映像などが面白かったです。古い中国の映像です。まだ日中事変の前なんですよね。内容はサスペンス仕立てで、ぼちぼちです。
「モロッコ」はゲイリー・クーパー演じる、フランス外国人部隊の兵隊に恋する歌姫の役を、マレーネ・ディートリヒが演じています。いつどこで戦っているかも、そして死ぬかも分からないような兵士を忘れられず、富豪との婚約まで捨てて、最後は兵士を追いかけるように砂漠に姿を消す彼女。場面場面で、印象に残るシーンがある映画です。
テーマは純愛。ラストは愛の姿を、力強く描いている、とでもいうべきなんでしょう。
時間に余裕がある時に観ると、するっと入ってくる映画ばかりです。今では忘れられてしまったものを、学べます。





