レコードの快楽 |  ヒマジンノ国

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コンスタンティン・シルヴェストリ(1913-1969)による「シェヘラザード」(1966)。TWO167。

 

シルヴェストリを初めて聴きます。シルヴェストリはルーマニア生まれの指揮者ですが、50台で物故しているので、もう一つ有名でない気がします。

 

 

ここに聴くシェヘラザードは弾力があり、各部分の表情が良く描き分けられた表現で、東欧系のオケを鳴らす手腕と相まって、かなり迫力ある演奏でした。第4楽章結部、船の難破シーンの追い込みの迫力は大変なもので、爆演の様相を示します。しかしこれぐらいやってくれると、この曲も面白いんじゃないかな。

 

スタジオ2ステレオと銘打ったこのアナログ盤の音質は優秀で、音の味が濃く、深みがあります。フェイズ4ステレオなどと同様、カラフルな管弦楽にはもってこいの音質でしょう。

 

アラビアン・ナイトのエキゾティックな雰囲気を盛り込んだ、リムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」は交響詩風の描写性と、4楽章形式の交響曲風の形式感を融合させたもので、聴きごたえがありますね。たっぷりと、くどいほどに異国情緒を味わえる曲だと思います。

 

特に冒頭に現れる迫力ある「王の主題」と、繰り返し切々と流れる、懐かしい「シェヘラザードの主題」はこの曲を形作る主要なメロディーです('ω')ノ。

 

王妃シェヘラザードは残酷な夫である王のために「千一夜物語」を聴かせて、その王の心を慰めたという話をもとにした音楽です。4つの物語「海とシンドバットの船」、「カレンダー王子の物語」、「若い王子と王女」、「バグダッドの踊り」という4つの物語が、4楽章形式として、王の主題とシェヘラザードの主題によって統合されていますね。

 

 

シルヴェストリは冒頭から王の主題を結構な迫力で押し出してきます。しかしすぐに大人しくなって、しんみりとした美しい音色も引き出してきます。迫力と詩情が効果的に描かれていて良かったです。

 

また優秀録音によって、昔の映画音楽のように響く味の濃い音色がより一層、この音楽の絵巻物に魅力を与えていますね。原色で色彩的、シェヘラザードの主題がヴァイオリン・ソロで歌われるのは特に美しくて、印象に残ります。

 

 

アナトール・フィストラーリ(1907-1995)による「眠れる森の美女」全曲(1952)。LXT2762、2763。

 

フィストラーリも初めてなんですね(゚Д゚)ノ。

 

というか、1980年代にCDが現れる前、指揮者でいえば、カラヤン、バーンスタイン、ショルティなどより前の時代、LP全盛期にはまた別のスターたちがいたんですね。ビーチャム卿、ベイヌム、ケンペン、クーセヴィツキー、ラインスドルフ、ライナーなどです。今の自分の興味はそこにあって、フィストラーリもそんな1人です。

 

 

ウクライナ生まれのフィストラーリはバレエ音楽を得意としたといわれていて、チャイコフスキーの「白鳥の湖」が良いらしいです(当然まだ聴いてないです)ドラティ盤(CD)で「白鳥の湖」全曲は持ってますが、あんまり良くないですね。迫力がありすぎるかな。LPで聴いたらまた違うかもしれませんけど。

 

これはデッカによるモノラル録音のLPです。初期デッカのモノラル、LXTシリーズはどれも音が良いです。コロンビアの33CXシリーズ同様で、個人的にはかなり好きです(*^^*)。

 

演奏は素晴らしかったです趣味の良い芸風とエレガンスさが絶妙にマッチしていて、品がありますドラティみたいに爆音で押すことはしませんね4面を使う長い音楽ですが、飽きません。

 

バレエは観ないので、実際どの場面かは良く分かりませんラヴェルの「ラ・メール・ロア」とかチャイコフスキーでも「くるみ割り人形」なんかは音楽を聴いても分かりやすいですけど。

 

でも何というのか聴くといってもLPだと1面づつ聴くので、長くても30分ぐらいですか詩情あふれるチィコフスキーの名旋律が名演奏で、4面聴けると思うとかなりの満足感があります。

 

暫く愛聴すると思います(*^^*)。