オカルトと現実のはざま5 |  ヒマジンノ国

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「議定書」はさらに「ユダヤ人の民族の優越性、それゆえの純血性の徹底」、あるいは「戦争をしてでも、他民族が領土が増えないようにすべきあり方」、または「他民族の宗教との廃絶、権力の徹底と独裁」を説いていきます。

 
では少し「議定書」を離れます。次に、ヒトラーの「我が闘争」は何を書いているのでしょうか。今度はそちらを少しだけ見てみます。端的に個人的に書きやすいところから見てみます。
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アドルフ・ヒトラー著、「我が闘争」、平野一郎、将積茂訳。
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人種の問題について、ヒトラーは「アーリア人」こそが最高の存在だといっていますね。日本人との比較などあるので、そこから見てみます。
 
引用します。
 
「もし、人類を文化創造者、文化支持者、文化破壊者の3種類に分けるとすれば、第一のものの代表者として、おそらくアーリア人種だけが問題となるに違いなかろう。
 
・・・(中略)・・・日本は多くの人々がそう思っているように、自分の文化にヨーロッパの技術をつけ加えたのではなく、ヨーロッパの科学と技術が日本の特性によって装飾されたのだ。実際の生活の基礎は、たとえ、日本文化が―――生活の色彩を限定しているにしても、もはや特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。
 
・・・(中略)・・・
 
この観点から個々の民族を検討するならば、存在するのはほとんど例外なしに、本来の文化創始的民族でなく、ほとんどつねに文化支持的な民族ばかりであるという事実が明らかになる。
 
・・・(中略)・・・
 
われわれはこのことを人類の文化発展のにない手だったし、今でもそうである唯一の人種―――アーリア人種―――によってもっとも明白に知るのである。」
 
確かに産業革命以来、世界の技術的な世界観を変えてきたのたヨーロッパの、発展主義、ともいえるものであったから―――あえて「白人」といいますが―――彼らが世界的に指導的に立ってきたような印象はありえなくもないでしょう。日本については「文化支持者」の扱いですね。
 
白人について、哲学者の和辻哲郎は、この性質を砂漠の中で生きなければならなかった、ユダヤ―キリスト教という宗教的な流れ、加えてそこにギリシア的な光と陰のあり方からくる物の見方、また西洋の陰鬱な理性の純化が結びつくことによって、説明していますね。
 
「砂漠の自然の恐ろしさに対抗する民族の宗教であったユダヤ教は、本来土地に定着せず、土地からの抽象を特性とした。それがキリストの復活を通じて改新せられたのは、ちょうど世界国家が実現されていた時期である。従ってキリスト教は土地からの抽象性に加えてさらに国民からの抽象を特色とした。すなわちそれは砂漠の所産でありユダヤ民族の宗教であったにもかかわらず、初めより民族宗教、国民宗教でないものとして形成せられた。だから西洋人は超国民的、超土地的の宗教としてキリスト教を受け容れつつ、しかも全然砂漠的、ユダヤ民族的な考え方に課せられてしまったのである。」(和辻哲郎著「風土」から)
 
「しかしこのような陰惨と残忍がとが存ずるからといって、西洋人が世界の文化に寄与した功績は減ずるものではない。西洋の陰鬱は右のごとき退廃にも陥り得るものであるにかかわらず、しかも無限の深みを追求する内面的傾向として働き、そうしてまさにその力によって明朗な理性の光を再び顕わに輝かし始めたのである。近代ヨーロッパが世界の文化の指導者となり得たのは、主としてこの理性の光によってであって、裏面に蔵する残忍性によるのではない。我々の国が最近一世紀の間にヨーロッパから学び取ったところも、また主としてこの明朗な理性の光であった。」(和辻哲郎著「風土」から)
 
しかしながら、こうした事柄が呪術的なやり方で、民族そのものの「優劣」に帰していくこと自体が、ヒトラーの言説の問題点だといえますし、恐ろしいところだと思います。そして、ヒトラーは当時まだ国を持たなかったユダヤ人を、他国に巣くう寄生虫といい、文化破壊民族として憎悪したわけです。この辺は議定書の次のような文面と好一対ですね。
 
議定書にはユダヤ人の優越性について、簡単に次のようにあります。
 
「人間として猶太人と非猶太人との異なる点は、精神的肉体的に於て全然天意を異にしてゐる。それは我々猶太人は真の人間として神に選ばれた民族である、と云うことである。我々の額からは崇高なる精神力が光を放つてゐるが、非猶太人は単に動物的知力を有するに過ぎないではないか。勿論彼等にも物は見えはするが、遠大なる先見の力を欠き、従って何物をも独創的に発明する能力がない。」
 
確かにユダヤ人とユダヤ教は世界宗教であるキリスト教、イスラム教の原点ですし、仮に本当に彼らの支配が続いているというのなら、その視点は遠大ですかね・・・。まあ、いずれにせよ、ヒトラーもシオンの賢人も自分達を「選民」的な扱いにしたい、ということですね。
 
そのころの日本であれば、「皇祖皇宗のたてたまいたる万世一系の天立君主国」というところでしょうか。故に歴史的に連綿と続く天皇こそ、世界の王となるにふさわしく、またその天皇を戴く日本人の使命とはなんぞや、となります。