アメリカ合衆国の作曲家ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)による名曲、「ラプソディー・イン・ブルー」です。
1920年ごろのアメリカでは、「シンフォニック・ジャズ」といわれる、ジャズとシンフォニーを組み合わせた音楽を作ろうと躍起でした。アメリカ人の独自な音楽が必要だったのでしょう。その最初の成功作といわれるのがこの「ラプソディー・イン・ブルー」です。オーケストラ版はグローフェによります。
元々世俗曲の作曲家だったガーシュウィンは、自身が作り出したこの音楽のせいで、当時のクラシック音楽界のホープと見なされるようになったそうです。
曲の冒頭は、濃密なクラリネットのグリッサンドで始まり、オーケストラの豊かで楽しげな音楽の中を、ピアノがジャズ風のフィーリングで軽妙に駆け抜けていきます。色んな場面がありますが、後半の管弦楽による広がりのある満ち足りた詩情は、アメリカの豊かな大地を思わせ魅力的です。全体に「お堅い」クラシックよりも洒脱で、独特の味わいが魅力でしょう。
十数分のアメリカの美しい詩です。
演奏はピアノ、指揮ともにアンドレ・プレヴィン。ピッツバーグ交響楽団。