マーラー交響曲全集。レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック。
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バーンスタインが1960年代に録音した、彼自身一度めのマーラーの交響曲全集。オーケストラはニューヨーク・フィルハーモニック。
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バーンスタインは二度マーラーの交響曲全集を作っていますが、これは一回目の全集です。
完成度の高さ、緻密で深みのある表現は当然、ニューヨーク、ウィーン、アムステルダムというマーラー縁のオーケストラを使った二度目の全集が優れています。これはバーンスタインが本場ヨーロッパの文化を吸収した結果が味わえるマーラー全集の金字塔といえるでしょう。
しかし今回ソニーから再販された旧全集はその新全集にも勝るとも劣らない魅力があり、旧全集だからといって馬鹿にはできません。
実際、表現の彫が深く、若々しい感情の発露、みなぎる意欲が素晴らしく、その表現の全体の印象はくどいほどです。
時に激しいパッションで上っすべりになるほどのテンポも散見されますが新全集のじっくりとした足踏みのスローテンポを知っている者にとっては、推進力があってかえって曲によっては望ましく思え、楽しめます。
僕は第一や第六などの推進力のある演奏は特に気に入りました。
やはりこうやってバーンスタインのマーラーを聴いてみると彼がマーラーの音楽をどれほど良く理解していたか分かります。
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通販で買ったのですがCDが12枚組みで何と二千円を切っていました。
大地の歌は入ってませんがそれでも商品としてのコストパフォーマンスは相当なものです。
初めてマーラーを聴く人にもまた新しい全集を求める人にもうってつけの名演集だと思います。
