トスカニーニ |  ヒマジンノ国

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長谷磨憲くんち


山田治生著、「トスカニーニ、大指揮者の生涯とその時代」。

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20世紀最大の指揮者と言われる、アルトゥール・トスカニーニの評伝。

日本人の著者はこの本の中で、19世紀生まれのこの大指揮者の仕事の変遷を追いながら、彼の残した偉業に触れている。


ライヴァルだったフルトヴェングラーの評伝は多いのに何故かトスカニーニの評伝は少なく、僕も今回はじめて読んだ。


正義という言葉が最も良く似合うこの指揮者。恐らくはフルトヴェングラーよりも偉大であったろう彼の人格はイタリアのスカラ座での活躍の後、アメリカに渡り大成功を収める。


他方、純粋なオーケストラ演奏ではドイツ風の伝統がないがため、楽譜に忠実な演奏と言う事で、「誰にでも演奏できる」という思想を持たざるを得なかったのだろう。確かにそこには本人の気質があったとはいえ・・・・。それがまた彼が人種の坩堝である、アメリカでも成功した大きな要因の一つなのだろう。


そのため、NBCを指揮してオーケストラ指揮者になった後は後世に影響を与えるべき存在になった。

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しかし、19歳で指揮者としてデビューしてからほとんど70年近く活動を続けたというのは驚きに値する。それに加えて歴史的なヴェルディやプッチーニとの交友。そしてボエームとトゥーランドットの初演。


改めて読むと偉大な存在だったんだと認識せざるを得ない。


僕も何枚かレコードを持っているが、この本を読んで彼の演奏したイタリアオペラの録音を聴きたくなった。