10月の記事「龍の通る道(リンクで飛びます)」で、武田信玄の姫「松姫」について書きました。
八王子にある「信松院」を開いた信松尼は、武田信玄の娘でした。
戦国の乱世に人生を翻弄され、それでも人のために生きた姿に今も慕われている姫様です。
信松院を訪れた際、もう夕刻でしたのですぐに帰ろうと思っていました。
見たかった布袋様も扉が閉まっていてみることが叶わず、それでも信松尼の墓参だけしようと、裏手のお墓に行きました。
その記事が、「龍の通る道」です。
実はその後の話があります。
墓参の後、帰ろうと思ったら、背後で風鈴の鳴る音が聞こえたので振り返ると、寺務所の入り口にある風鈴が鳴っていました。
何気に入ってみると、お守りやお札の他に、いく種類かのパンフレットや情報誌、チラシなどが並べられていたので、手に取り持ち帰ったのです。
その中に、富永裕輔さんのコンサートのチラシが混ざっていました。
私は、病気をしてからは音が苦手で、クラシック以外の音楽はほとんど聞きませんでしたので、富永さんを知りませんでした。
ネットで検索してみたら、歌声も綺麗で、早稲田に在学中にゴスペラーズの所属していたアカペラグループにいたようです。
ゴスペラーズのメンバーの一人は、母の知り合いの息子さんで、私は全く知らないのですが、なんとなく親近感を持っていました。
富永さんの出身は北九州のようですが、ご縁があって八王子の観光特使なども務めているようで、松姫様をテーマにした歌を作っている関係で信松院にコンサートのチラシが置いてあったようです。
でも、その時は「へー」で絵終わってしまって、そのままになっていました。
その後、なんとなく急にラジオを聞かなくちゃという気になり、パソコンでラジオにアクセスしたら、なんと富永さんの番組でした。
最初は気がつかなかったんです。
なんとなく話を聞いているうちに、あれれ?と気がついて、それが信松院でもらってきたチラシの本人だとわかりました。
そう言う事ってあるのか?
ラジオを聞いているうちに、コンサートに行きたくなり、速攻チケットを申し込んで、それでもって本日、叔母と母を誘って聞きに行ってきました次第です。
はははは。
ほんと、コンサートに行ったのは昨年のN響の第九が最後。
で、ポップスのコンサートなんて、もしかしたら行った事ないかも?
遠い昔に行ったかもしれないけど・・・。
と言うわけで、コンサートに行くわけのない私が行った。と言うことに注目していただきたいわけです。
よくわかりません。
確かに素敵な歌手だと思います。
だけど、わざわざ会場に行ってしまったわけで、なんとなくそこに「松姫様」が導いてくれた気がしないでもない。
風がほとんど吹いていなかったあの寺務所の前で、なぜが風鈴がなりました。
そして、ひと気がなくて入りにくい寺務所の扉をわざわざ開けて、しかもチラシまでもらっちゃいました。
それで、ラジオを聞かなくてはいけない気がしちゃったわけで、それでもってチケット買ってしまったと言う・・・。
ありえない気がします。
会場は満席の大盛況。
聞けば、初めての大ホールコンサートなのだそうです。
ちょっと年齢は高めの客層でしたが、市を挙げて応援していることが、来賓席からもよくわかりました。
チャリティーコンサートでしたので、たぶんそう言う関係の方も多く、プログラムも八王子にゆかりのある歌や、子供たちが一緒に参加するような内容でした。
主催の団体は、脳機能障害の人たちの支援に力を入れているようで、これまた私にご縁の深いことです。
結果、様々考えてることなんてどっかに吹っ飛んじゃうくらい、楽しくて素敵なコンサートでした。
また次に東京で開催されたら、きっと行っちゃうとおもいます。
ご縁て不思議ですね。
とても素敵な方で、いい曲がいっぱいあると思うので、ぜひ富永さんの歌を聴いてください。