つづき。 ルゥのこと 2 | 猫カフェ計画!-お家猫カフェ運営日記-

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自宅猫カフェを始めるまでの記録と、お店&にゃんずの日記です。

ルゥのこと、続き。

 

 

副作用で食べられなくなったけれど、

一時的なものだってことだったので、

無理しない量で強制給餌をして。

 

量を減らしたら吐かなかったし、

しんどいのが少し治まったのか、慣れたのか、

この時は、ルゥは、何とか持ち直したように見えたんだけど。

 

この2日後。

突然、足がふらつくようになった。

 

神経症状だ。

 

もう夜だったし、とにかく明日朝一で病院へ、

て思っていたら

あっという間に、歩けなくなり。

翌朝には、動けなくなり、

寝たきりになって、

意識もなくなった。

 

意識はないのに、足はずっと

ぐるぐる犬かきみたいに動いていて

福を見ているみたいだった。

 

病院に連れて行って、半日入院して、

脳圧を下げる処置をしてもらった。

夕方、迎えに行った。

 

発作が出ないように刺激をさけて、

名前を呼んだり触ったりしないで、

とにかく静かな所で落ち着いて休ませてください。

 

そう、言われて。

 

意識のないルゥを見守って、

夜、ぐるぐる発作が始まったから、座薬を入れて。

落ち着いた、意識のないルゥを見て。

 

朝には、ルゥは静かに冷たくなっていた。

 

 

動物病院の診察開始を待って、診てもらった。

癌は、小さくなっていたそうだ。

だから、腸の癌が悪さしたんじゃなくて

 

癌が脳に転移したんだろう、て。

 

 

そりゃそうだ。ルゥは、明らかに神経症状だった。

脳疾患の症状だった。

 

脳には、悪いものが入ってこないように

特別厳重な関所がある。脳関門と言うやつだ。

だから、普通の抗がん剤は脳の癌には効かない。

それに、効く薬があったとしても、

・・・症状が出てからでは、間に合わない。


脳の、病気と言われて、福を思った。

 

福が足に力が入らなくなり出したのは、

18歳の秋だったと思う。

筋肉ではなく神経の問題、脳の問題だと言われた。

そこから、1ヶ月、3ヶ月、と、

ゆっくりゆっくり、

階段を一段ずつ下りるように悪くなっていって

 

最後に、発作を起こして、意識不明になったのは

20歳の春だった。

 

福が、2年半かけて辿った道を

ルゥは2日間で一気に駆け抜けた。

 

 

ルゥ、ルゥ。

 

よく頑張ったよ。頑張った。えらかったよ。

 

てんオジチャンも、ホタオジチャンも、

癌の診断を受けてから、あっという間に行ってしまった。

ルゥは、4ヶ月、最後の2日間を除いたら

4ヶ月、ずっと、機嫌良く暮らしてくれた。

 

機嫌良く、人懐こく、いつも通りに愛嬌を振りまきながら

私達に、心の準備をする時間をくれた。

 

最後、1分でも2分でも、ぼんやりとでも

意識が戻っていたら良い。

そしたら、自分が大好きなオバアチャンの部屋で

オバアチャンが寝ている隣で寝てるって判って

安心できただろうと思う。

 

 

ルゥには、精一杯、やれることは全部やった。

でも、一つだけ

最後に、名前呼んで、撫でてやりたかったなあ。