福の経過23 どうして吐いたの? | 猫カフェ計画!-お家猫カフェ運営日記-

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自宅猫カフェを始めるまでの記録と、お店&にゃんずの日記です。

福がいなくなった2日後だったか、

カフェの子がね、確か良だったと思うんだけど、

ゴハンの後、吐いた。

 

吐く時のガポッ、ガポッを聞いた時、ぞっとした。

この音の後、福は吐いて、そして死んだ。

 

そして、良は、盛大にゴハンを吐いて

 

『あースッキリした』と、去って行った。

 

 

・・・・・・。

 

 

そうだよね?

 

猫にとって、吐くって、そう言うことだよね?

 

福だって、時々吐いた。

猫草食べた後とか、

食べすぎた時とか、

便秘で力み過ぎた時とか。

 

多分、そうだったんだ。

 

福は、吐く時に、

死に至る行為だと思っていたんじゃない。

いつものように、スッキリしたくて、

それで、自分では体を起こせないから、

私に体を起こして欲しくて、待ってたんだ。

 

死に至る嘔吐なら

私を待ってる余裕なんてないだろう。

 

 

福は。

 

本当にお行儀の良い子で。

歩くのが難しくなるまで

トイレを失敗したことは一度もなかった。

 

福の初めてのトイレは、よく覚えている。

生後何週間のころだったか、座布団にちょこんと座って、

聞いたことのない声で何度も鳴いた。

なんだなんだと思ったら、

福のオシリの位置からシミがだーっと広がって、

私は、福が自分で出来るようになったことを知った。

 

ずっと鳴いていたのは

 

『トイレないのー!ココでするわよ、いい!?』

 

て訴えていたようだ。

まだトイレを用意してなくて、慌てて作った。

 

そういう子だ。

 

だから、多分、寝たまま吐きたくなかったんだと思う。

体勢的に吐きにくいとか、

寝たまま吐いたら自分が汚れるとか

そういうことではなくて、多分1番は

 

『ココは吐くトコロじゃないワ』

 

福は、私のベッドと自分の寝床では

一度も吐いたことがなかった。

 

 

だから、最後も、

なんだか食べすぎたから吐いた。

オカアチャンに手伝ってもらった。

それだけで。

 

 

福自身、自分が死ぬなんて思ってなかったんだろうね。

 

 

福は、死に至る苦しみの中で

私を待っていたんじゃないんだ。

福が本当に苦しんだのは、吐いた後のあの、2秒間だけなんだ。

その2秒間を私は見届けたんだ。

 

・・・そうだったら、良い。
福の苦しみが、短かったら良いと思う。