板長と呼ばれた  ~野宿で酒を~ -9ページ目

北アルプス ダイヤモンドコース縦走  序

昨年の蝶ヶ岳で、剣岳まで10日間かけてテント泊縦走するソロ女性に出会った。


彼女からは一緒に酒を飲みながらいろいろ山の話を聞かせてもらい、いつかは自分も


テント泊縦走をしてみたいと思った。


その後10月に初雪の三俣蓮華岳に登った時、山頂から雲の平を隔てて大きな薬師岳を見た。


雪化粧した周りのどの山よりも一際白く、荘厳な山容に惚れ惚れした。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~






翌日、黒部五郎の山頂では赤木、北ノ俣から薬師岳に連なるなだらかで気分が良さそうな稜線


が強く目に焼きついた。


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そして、薬師岳の先には更に幾重にも峰々が連なり遠く立山まで続いており、振り返ると


槍の穂先をチョコンと頭だけ覗かせていた。


「ここから見渡す山々を縦走してみたいなぁ」と、その時漠然と思った。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~





年が明け漠然と思っていたものがガイドブックやネットで情報収集をする時間が増えていき


大まかな登山計画と食料計画を作るようになっていた。


休みも見通しがついたところでテント、ザックや食料を購入し何とか準備を整えた。


パッキングを終え、装備満載のザックを背負って量ってみたら約91kg。


自分の体重が64kgなので装備重量は27kg。(水2ℓ抜きなので登山時は29kg)



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自宅の近所をちょっと背負って歩いてみたけどかなりフラついた。


初のテント泊山行なのにいきなり長期縦走なんて出来るだろうか?


出発の前の晩は床に就いても不安や確認でイロイロな事が頭を巡りなかなか寝付けなかった。


そして、ほんの一睡しただけで出発の朝を迎えた。



稲刈り

今日は稲刈り。


大昔は10月に体育の日あたりにやっていたような記憶があるのだけど


最近は稲の品種の関係で9月の中旬ごろに早まっている。


秋晴れの爽やかな青空の下ではなく、ここ数年は炎天下の作業になることが多い。


我が家の田圃の稲は育ちすぎで9割近く倒れてしまったけど高性能コンバインのお陰で


無事収穫は完了。


通常の倍の時間がかかったけどコンテナ二杯半と例年並。


今日も暑かったけど風は幾分涼しくなってきている。


彼岸過ぎれば暑さも緩むだろう。


そうしたら紅葉の山に出掛けよう。



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秋の北八ケ岳 ⑤



昨晩、合流した冬樹君と3人で近場のカフェでお茶したりと昼間はのんびり過ごす。


麓の市場やホームセンターで野菜、酒、炭を仕入れ陽が傾く頃から宴会の仕込み。


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今宵は最後の宴になるので鍋物、串焼きなどテントに残った食料を全部使い切る。


炭火の串焼きは好評だったのでこれからも野宿酒の定番にしようと思う。


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炭火は串物を食べきってしまってからに醍醐味があるのかも知れない。


ラジオから流れてくる日本シリーズの実況に耳を傾けながら、


赤く焼けた炭を眺めているだけで酒がすすむ。


とてつもなく寒かったので炭火が無ければ野宿酒なんて出来なかったとも思う。


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炭火の炎で頭のどこかのスイッチが入ったのか?


すーさんと冬樹君が枯れ木を集めて焚火をはじめた。


親の恨みでもあるかのように枯葉や木を投げ込みジャンジャン燃やす。


炎が高く上がり熱くて焚火の世話が大変。


鍛冶屋とまるで変わらない。


燃やすものが無くなるまで焚火酒は夜更けまで続いた。


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一夜明けて何事も無かったように静かなテントサイト。


シュラフを干してラジオを聞きながらのんびりコーヒーを啜りながら


穏やかな時間を過ごす。


今日も秋晴れが続きそうだ。


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テントサイトに転がる「兵どもが夢の跡」。


酒はワインをしこたま車に積んできたが全て飲みきってしまった。


寒くて飲まないとやってられないのは確かだったけど、それにしてもよく飲んだ。


しかもほとんど2人で。

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テントサイトを撤収しトランクに収まった今回の野宿宴会セット。


車なので敢えて装備を削らなかったこともあるがフォレスターの後席を倒しても


ラゲッジスペースに全く隙間が無い大所帯となった。


酒と防寒具は削れないけど「あったら便利かな?」程度のものが大半だったりする。


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撤収も終わり解散すると帰る前に眺望の丘に寄っていくことにした。


開放的なあの風景をもう一度眺めたい気分だった。


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秋の空をバックに八ケ岳の峰々が連なり、ここにテントを張って丸一日眺めていたい景色。


今回は宴会中心だったけど次回はこの中のどれかに登りに来ようと思う。



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蓼科を出て諏訪湖まで下ると、このまま真っ直ぐ帰るのも何だか勿体無いので


ちょっと寄り道していくことに。


茅野から152号を進み杖突峠を越えて伊那を目指す。


峠への山道はカラマツの紅葉が見事だった。


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杖突峠からは今朝まで過ごしていた八ケ岳の山々が目の前に連なって見えた。


霧が峰から美ヶ原、遠くは北アの槍穂高まで見渡せた。


眼下には諏訪盆地が広がりここからの夜景を是非見てみたいと感じた。


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紅葉は峠の中腹あたりでピークを迎えているようだった。


次回はキノコ目当てで訪れてみたいカラマツの森。

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桜の名所、高遠城に立ち寄る頃にはもう日没。


駐車場はガラガラで観光客も疎らでこれから城に入っていくのは自分くらい。


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薄暗くなり始めた城の中を奥の郭に歩いていく。


一番奥の行き止まりには神社があり祠が祭られていた。


その傍には真っ赤に染まったモミジがあって、ここに来てようやくこの紅葉の色が


見られたように思う。


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高遠城を出てから暫く伊那谷を南下して、駒ヶ根から高速で一気に帰宅。


この晩は蓼科で買い込んだリンゴがデザートになった。

初夏の銚子ヶ峰&三峰 ③ 寄り道

登山口で水浴びをしてスッキリしたところで軽く着替えて登山口から車を走らせる。


真っ直ぐ帰るのは勿体無いと思いトランクには野宿道具を積んできていた。


ひるがの辺りの山の中で野宿かなぁと考えていたが、山も今日は暑そうだし


買出しをが不安なので今回はパス。


石徹白から峠を越え白鳥に入り長良川沿いを南下して郡上八幡に向かう。


今夜は、以前から気になっていた宗祇水の川原での野宿。


郡上八幡の市街地に入ってはいいけど路地が迷路みたいに入り組んでいて


今にして思えばよくツーリングマップだけでキャンプ場に辿り着いたと思う。



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銭湯で受付を済ませスーパーで買出しをしてからテントを設営すると缶ビールを開け


乾いた喉に流し込む。


ウイスキーを宗祇水で割ったのも旨かったなぁ。


鶏チャンを肴にラジオのナイターを聞きながら杯を重ねる。


川原を吹き抜ける風が火照った身体を冷まし心地いい。


対岸では地元の女学生がキャッキャと花火で盛り上がっている。


鮎釣りの方々は皆さん車中泊で川原のサイトは独り占め。


時折、地元の方が夕涼みで通りかかる他は静かでゆっくりと夜が流れる。


山の余韻に浸りながらいい気分で飲みすぎてしまった。



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翌朝、テントの外に出ると目の前の吉田川は竿を振る釣り人でいっぱい。


その姿を眺めながらまったり珈琲を飲んで酔いを醒ます。


散歩がてら辺りを歩いているとトイレ脇の水場に旅人が残したらしきマグカップを見つける。


北海道のキャンプ場やライダーハウスにもこんなのが沢山あったなぁ。


居心地のいい場所には自然と皆さん集まるもんなんだろう。


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撤収を終えると飛び込みの名所、新橋に立ち寄ってみる。


まだ、6月なので当然誰も飛び込んでいなかった。


個人的にはここから飛び込むことは無いだろうと感じた。


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郡上八幡を出るとあとはひたすら下道を走り家路を目指す。


美濃市に入った辺りで急に沿道に人が沢山並び警官の姿が目立ち始め


何か只ならぬ様子。


コンビニに入り聞いてみると県内で開催の豊かな海づくり大会に天皇皇后両陛下が


御行幸されるのでその出迎えの人垣との事だった。


いい機会だし日本国民に生まれたからには一度はそのお姿をと思いその人垣に加わる。


しかし、地元の方々は気合が入っている。


自分が沿道に並んだのは両陛下が通過される2時間前だったけど、最前列に陣取った


老夫婦は暑いのに紋付袴の正装で昼過ぎから待たれている様子。


警備も厳重で沿道はロープで区画され動員された他県の警官が私服で混ざってたりする。


そして待ちに待った両陛下。


白バイに先導された菊のご紋の入ったナンバープレートに黒色のボディのセンチュリーが


ゆっくりと進んでくる。


その後席で両陛下がにこやかに手を振られている姿が見えたかと思うともう通り過ぎてしまった。


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ほんの一瞬の出来事。



でも、とても満足。


国民の義務を果たしたような微かな達成感に満たされながら家路へと就たのだった。



初夏の銚子ヶ峰&三峰 ②

銚子ヶ峰では休みもそこそこにすぐ歩き始めるが目指す三峰はまだまだ随分遠い。


銚子ヶ峰ピストンで引き返す人も結構多い。


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これから歩いていく稜線の山々。


左手に向かって三段に階段状に連なるピークが三峰で手前から


一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰の順で、右奥が別山。


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尾根筋の登山道からは左眼下に広がる笠場湿原が眺められる。


踏み跡が薄っすら残っているので登山ルートは存在するようで湿原に下りていく


組もいた。


湿原はまだ雪の下に隠れているようだけど遠目に見ても結構広いのが伺える。


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笠場湿原の分岐を過ぎて一の峰に向かう途中に小さなピークがあって


その手前の谷側に雪渓が残っていた。


アイゼンは必要ない程度のものだけど傾斜があって結構神経を使った。


また、小ピークには斜面を巻くように登るんだけど一部ロープのある急登で


ここも疲れた。


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小ピークから一旦下りコルになってる所から登りかえして一ノ峰に到着。


時刻はもう12:00でここでようやくザックを下ろし昼飯をとる。


ここまで登ってくると別山も随分近くに眺められる。


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目の前にはこの次に登っていく二ノ峰、その後ろには目的地の三ノ峰が見えていたが


今日はここで撤退することに。


天気もいいし時間的にも二ノ峰くらいまでならギリギリ行けそうな気はしたが


三ノ峰まで行かないなら潔くここで止めることにした。


そして、何より天気が余りにも良すぎて暑さでこの頃からバテ始めていたからだった。

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一ノ峰から登ってきた銚子ヶ峰を望む。


残雪も疎らで歩きやすい時期だったようだけど花はまだ少なかったように思う。


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一ノ峰からの下りですれ違ったワンちゃん連れのおじさん。


ある程度の高山で犬連れの登山者を見るのは初めてかもしれない。


このワンちゃん、結構大きかったけどハァハァいいながら元気に登っていった。


雪渓とロープ場をクリアして来たのだからたいしたもの。


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下山はのんびりマイペースで。


それにしても本当に暑かった。


銚子ヶ峰の手前に大きな一枚岩があって、いい風が吹き抜けるものだから


ここで涼んでいるうちに昼寝をしてしまった。


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昼寝していた岩からは眼下に笠場湿原が眺められる。


こうして見ると湿原が一段の広い棚のようになっているのがわかる。


ここは次回のお楽しみにしたいと思う。

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登りで気に入った笹の原で記念撮影。


しばらくブログの表紙はこの写真にしている。


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笹の原から下ると再びブナの樹林帯の中に入る。


あとはもう早く下山して冷たいジュースを飲むことしか頭に無く


登山口までノンストップ。


途中、まだ6月にも関わらずヒグラシの大合唱を聞いたんだけど


あれは暑さでヒグラシが狂ったのか?


熱中症で自分が幻聴を聞いたのか?


岩の上で日差しを浴びて随分昼寝してたからなぁ。。。。


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駐車場には4時前に下山できたので湧き水で頭、顔から首筋、背中と洗いまくり


サッパリしてようやく落ち着く。



初夏の銚子ヶ峰&三峰 ①  

6月中旬、白山山系の銚子ヶ峰に登ってきました。


夏が近くなり高い山の雪も少なくなってきたようなので、残雪の別山を眺めながら


夏山に向けた足慣らしのつもりでした。


白山は日本三霊峰に数えられる山岳信仰の山。


昔から参拝に訪れる信者は多く、今回登る美濃禅定道ルートは昔の人の足跡をたどることが出来る


歴史ある古道であり、総距離19kmでこの辺りでは有数のロングトレイルだ。

詳しくは白山の歴史のページを→クリック


自宅を夜更けに出て、下道をマイペースで走り石徹白の登山口に着いたのは7:00。


もっと早く歩き始めるつもりだったのにのんびり来過ぎてしまった。


それにしても、この時期の長良川は早朝から川に入って鮎釣りの竿を振る人で一杯。


本当に横一列に並んでた。


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水を汲み登山靴を履いて歩き始めは8:00前。


駐車場は一杯だったけど、もう皆さんとっくにお出かけのようでもぬけの殻。


暫くは観光用にきれいに整備された階段状の登りとなり15分位歩くと


視界が開け石徹白の大杉に出る。


幹周/14.0m、樹高/25m、樹齢/伝承1800年の巨木で国の天然記念物。


縄文杉を思い出させる脈打つような木の幹は生き物のよう。


そこら辺の山に植樹されてるモヤシのような杉とは全く別物。


しばしこの木を眺め先を急ぐ。


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稜線までは樹林帯の中の尾根道を緩やかに登っていく。


視界が開けず退屈ではあるけど、ブナの木立が多く何とも気持ちいい。


陽が高く昇ってくると風が抜けないので蒸し暑さを感じる。


真夏だときっと大変だろうと思う。

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尾根道の中腹辺りに建つ神鳩ノ宮非難小屋。


ログハウス調で機会があれば一度泊まってみたいような小屋。


昔は作業現場の飯場みたいなボロ非難小屋ばかりだったけど最近は丸太で組んだ


こういう綺麗な非難小屋が増えてる気がする。


このルートでは三ノ峰の小屋も綺麗なようなので非難小屋利用で縦走というのも


楽しそうだなぁ。それだと、まんまトムラウシの縦走路か。


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休憩無しで非難小屋を素通りし尾根筋を登っていくと樹林帯はここで終わりとなる。


ハイマツの中の急登を登っていくと母御岩に着く。


丸い団子を四つ積み重ねたような巨岩群。


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ここまで上がってきてようやく彼方に別山の姿が見えてくる。


どっしりとした重厚な山容に残雪が目立ち天気に感謝。


これから暫くはこの山を右手に見ながらの稜線歩きでワクワクする。


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笹に覆われた草原の中に延びる登山道を行く。


本当に天気が良くてまさに登山日和だと思った。


しかし予想外に小さなハエが多くて歩いていても鬱陶しかった。


モスキートネットを被って歩いているご婦人もいたけど、ブヨやアブではないので


そこまでの必要性はまだまだ感じなかった。


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来た道を振り返る。


こういう笹原の中に続いている道は歩いていて気持ちいいし絵になる。


踏み跡がしっかりしてて道幅が広いからだあって、そうでなかったらツライ藪漕ぎに


なるのだろう。


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笹の原を抜けて斜面を上りきったピークが銚子ヶ峰。


白山山系では最南端に当たる前衛峰で禅定道で最初のピークとなる。


陽は高く昇り時計を見ると10:30。


本当はここで一本立てるつもりだった先客が沢山いて目ぼしい場所が


見つからなかったのでカリントウを齧り水を飲みすぐ歩き始めた。


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銚子ヶ峰から進行方向に目を向けると三峰から別山に連なる稜線が目の前に広がる。


今日の目的は三ノ峰まで行き別山を間近に眺めること。


果たしてどこまで登れることやら。

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久しぶりに高熱に魘された。


日曜の午後から身体がだるくなり横になってるとグングン体温が上がり


気がつくと38.6℃。


ロキソニン飲んで着込んで寝ると滝のような汗で寝巻きはビショビショになるも


平熱まで下がり眠りにつく。


目覚めると足腰がだるく頭痛もするし身体が熱く、とにかく喉が痛い。


体温を測ると39.3℃と気が遠くなる数字で座薬を入れて再び汗との


格闘となる。


熱が尋常でないので怖くなり久しぶりに医者に行って診てもらうと


「扁桃腺炎」との見立て。





あぁ、そうだ。


この熱の出方と感覚は扁桃腺だ。


幼い頃は扁桃腺が弱くしょっちゅう熱を出し切除する手前までいったこともあった。


最近は5年に一度症状が出るかどうかだったのですっかり自分が扁桃炎持ちなのを忘れていた。




ところが今回はこれまでと症状がちょっと違う。


だいたい点滴や座薬で一晩汗をかけばねつは下がり完治していたのに


今回は一晩では熱は下がらず翌朝には熱が上がる始末。


病院に通っての点滴は月曜から4日連続となるが、ようやく今日で終了。


ようやく社会復帰。





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秋の北八ケ岳 ④ 白駒池

宴会の翌朝はのんびり起きると車を飛ばして


白駒池へ散策に出かけた。


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池の周囲の遊歩道は苔に覆われていて古代からの原生林という


趣だった。


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延々と苔の樹林帯が続き遊歩道がら外れると道に迷ってしまいそう。


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誰かが手入れをしている訳でもないのに京都の苔庭のようで


まさに庭園美という感じ。


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紅葉の終わったこの時期は観光客も少ないようでとても静かだった。


風も無く鏡のような湖面を眺めていると遠くから野鳥の声が聞こえてくる。


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白駒池で随分のんびりしたせいか腹も減ったので下界に下りて


蕎麦屋に飛び込み新蕎麦で腹を満たす。


キャンプ場への帰りに寄り道して眺望の丘を訪れた。


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稲刈りの済んだ田圃の背後には昨日まで登っていた北横岳(右)と


特徴的な山容の蓼科岳(左)。


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スーさんはカメラを何台も構えパシャパシャ撮影に夢中の様子。


こちらもそれにお付合いして撮影しているといつの間にか陽は西に傾き


影も長く延びてきた。


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高台から大きく開けた南方向を見下ろす。


稲刈り後の田圃が何段も重なり、彼方には霧が峰。

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ここの風景は富良野に似ていると思う。


そして、とても落ち着く場所でもあると思う。


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御岳山の背後に夕日は沈んでいった。


夕映えで山の端が幾重にも重なり合いとてもきれいだった。


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「眺望の丘」に名前負けしていない素晴らしい場所だった。


これからキャンプ場に戻って今晩も宴会だ。


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夜叉ヶ池&山菜採り

GWも過ぎた5月中旬に夜叉が池に登りに行ってきた。


今年の本格的な登り初めになるけど随分暑い日が続いたのでいきなり半袖で家を出た。


山開き前なので登山口の駐車場までは未だ通行止めなので林道途中の車止めに駐車して


ザックを背負ってチャリで5kmアプローチとなる。


GW前から重機が入って除雪作業が進められているようだけど、この冬はやはり雪が多かったので


雪崩の跡や谷を埋める雪の壁が至る所に残っている。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~






汗をかきつつ何とか登山口の駐車場に到着。


登山客は誰もいなかったけど、帰りの足が盗まれると困るので


念のためホイールを外しチャリを看板に縛っておく。


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登山届けは作ってきたけどポストに投函しても恐らく回収されそうにないのでこのまま持参。


登山靴に履き替え準備を整え歩き始める。


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芽吹いたばかりのブナの木立の中をゆっくり歩いていく。


樹林帯の山歩きなら針葉樹はカラマツとかツガ、広葉樹はブナやナラが好きだ。


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今日は晴れの予報で暑くなりそうだったので、まだGW明けではあるが半袖を着てきた。


風は無く日差しも強くてまるで初夏の陽気となり半袖で大正解だった。


木立の合間からは夜叉の壁が遠くに顔を覗かせる。


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この冬は本当に雪がよく降った。


山奥に分け入ってくるとその事を本当に実感する。


山の最深部は谷という谷が全て厚い雪に塞がれている。


小さな雪渓のトラバースが何箇所かあったけど厚みもあり安定してそうだったので


キックステップでゆっくりクリアしていく。


スニーカーの兄ちゃんたちは恐る恐るのようでこちらが心配になってしまう。


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稜線に近づいてくると右手に夜叉壁を仰ぎ見るような登りとなる。


岩壁と新緑のコントラストが何ともいい。


きっと紅葉の季節も素晴らしいんだろうだぁ。


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登山道脇の斜面でカタクリの花を見つけた。


この春の花を見るのも今回の目当ての一つ。


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近場の山で雪渓歩きをすることになるとは思ってもみなかった。


傾斜もほどほどだし今にして思えば尻セードで下ってみてもよかったと思う。


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振り返ると新緑に覆われた山がどこまでも続いている。


芽吹いたばかりの木々の色はいつ見ても清々しい気分になる。


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稜線に出ると雪田を抜けて夜叉ヶ池の畔に。


福井側から登ってきた先客が2組いて、ここの名物の監視員さんに早速指導を受けたそうだ。


曰く「山開き前だから登っちゃいかん」との事だった。


山開き前だから監視員さんはまだいないと思っていたので予想外だった。


何ら後ろめたい行動はないのでどうでもいいことではあるが。。。


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池の畔の斜面は至る所で春の花が咲いている。


カタクリやらコバイケイソウみたいな明らかに特徴的な花はわかりやすいんだけど白や黄色の


類似種の多いこういう花は見分けがつかないし名前もなかなか覚えらえない


山の花を愛でる心が足りないのも確かだが。。。


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この夜叉ヶ池にはヤシャゲンゴロウという世界中でここにしか生息していない固有種が


生息しているらしい。


未だお目にかかったことがないこのヤシャゲンゴロウは実は佐渡のトキと同レベルの


絶滅危惧種第一類でとても貴重な生態なのだとか。


ここが環境省の管轄でヤシャゲンゴロウがトキのように特別保護の指定を受けたとしたら


夜叉が池周辺は立ち入り禁止か有料ガイド無しでは入れないようになってしまうらしい。


現在、管轄の林野庁では登山者を受け入れつつ、生態環境の保護を行うスタンスをとり


監視員が定期巡回し火気使用禁止などの規制を設けているという。


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秋に訪れた時に監視員さんと挨拶を交わしたことがあるけどこの山奥まで巡回とは


本当に頭が下がる。


そしてこんな所にトキレベルの生態が存在することに驚く。


いつかは見てみたいヤシャゲンゴロウ。


この日はヤモリ君がたくさん泳いでいた。



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本当はここから北に縦走し三周ヶ岳までピストンする予定だったがその方角の稜線には


低く雲が垂れ込めてきたので今回はパスしてのんびり下山することにした。


時間もできたことだし夜叉ヶ池周辺のカタクリの群落が見事なのでをゆっくり観察していく。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








この花を見るのは御池岳に登った時以来だから随分昔のことだ。


その当時はカタクリの原料としか思わなかったが、今は可憐な美しい花だと感じる。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~







花に会う為に山に登るというのもいいもんだと思った。


そんな山とたくさん出会いたいもんだ。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~







北アルプスのような開放的な稜線歩きも大好きだけど、近場の低山で季節を感じながら


のんびり歩くのも気持ちいいもんだと思った。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








予定より早い下山となったので車に戻り装備を改めると、そのまま馴染みの沢に分け入り


山菜採りをしていくことに。


今回はマヨネーズを持参し、採りたてのヤマウドに直付けしてその場でカブりつく。


冷えたビールが欲しかった。


来年は野営かノンアルコールビールが必須だ。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








2時間ほどだったけどヤマウド、タラノメ、コゴミがそこそこの収穫。


この晩は帰宅しこれの天婦羅を肴に旨いビールを飲んだ。


いろいろな意味で味わい深い春の山行だった。


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秋の北八ケ岳 ③ 雨池

ヒュッテから徒歩3分の七ツ池を訪れた。


池は凍結し見事なスケートリンクが完成していた。


七ツ池と言うのに池らしきものは2つしか見られなかった。


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まずは昨日登って来た道を坪庭を目指して下っていく。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~










ヘリポート整備の為、蓼科に向かうオーナーは背負子に箱三段重ねで走るように我々を追い抜いていった。


さすがいつもの通勤コースだけのことはある。


オーナーに追い抜かれた直後、今度はヒュッテへ上がる先代とすれ違った。


背負子に長靴姿で先代も軽やかに登って行かれた。

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坪庭から下ってきた北横岳を振り返る。

今日も晴天が続きそうだ。

板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~










坪庭越しに中央アルプス。

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板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~











縞枯山荘のある八丁平に出ると森は開け風が強くなる。


どうやら風の通り道のようだ。


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縞枯山荘の前は下山までで4回通ったが何ともいい雰囲気だった。


皇太子も泊まったこの小屋にいつか泊まってみたい。


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雨池峠から先は雪と氷が目立ち始めた。


トレースを頼りに足を滑らせないことだけを心掛けた。



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腰に不安を抱えたすーさんはこの下りで再び雪と氷に苦戦したようだった。

板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~










樹林帯の下りでは所々で視界が開ける。


遠景中央が妙義山、右が荒船山。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~












木立の間から浅間山と小諸市街を眺める。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~












峠を下りきると大石川林道に出る。雨池に向かって歩いていると左の笹薮で獣の気配が。。。


謎の獣に怯えつつホイッスルを吹きながら足早に歩いた。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~













雨池は静かな場所だった。


野営禁止でなければ野宿酒をしたくなる場所



板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~













よおやく着いた雨池。我々以外、誰もいなくて、とてつもなく静かな場所だった。
倒木の陰に沿って、解け残った氷が。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~










自分たちだけで静寂を独占しながらしばし寛ぐ。


湖畔に腰掛け野立ての紅茶で暖をとる。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~










勘をつかんだのか帰りはいいペースで登ったすーさんだった。

板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~













ロープウェイで一気に下り山ともお別れ。


今回の山行も晴天に恵まれた。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~









白林台のキャンプ場に戻りようやく落ち着く。


今夜は山の反省会を兼ねての宴会だ。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~