板長と呼ばれた  ~野宿で酒を~ -8ページ目

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今日で三日続けての雪。

除けても除けても同じことの繰り返しでもう大変。

ブロックみたいに重くて固い雪のせいで腕と腰がパンパン。

明日はいい加減晴れてほしいなぁ。

初滑り


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年始にドッカと降った雪もようやく落ち着き、道の除雪もようやく済んだ。


当然山にもドッカと雪が降ったので板を車に積んで今年の初滑りへ。


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もはやホームゲレンデになった国見はサラサラのパウダースノー。


北海道やら信州まで出かけなくてもいいような最高の雪で朝一は未圧雪のバーンで


深雪の浮遊感覚を十分楽しめた。


初滑りながらもリフト終了まで休憩無しで滑り続け、もうお腹一杯。




冬到来

いやー、寒い。


昨日、スタッドレスに換えた途端に夜から雪が降り出し朝起きてみると


屋根に薄っすらと積もっていた。


裏手の山は砂糖を振りかけたように薄っすらと雪化粧してようやく冬到来という感じ。



板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~


昨夜はあんまり寒いもんだから布団に電気アンカ入れて寝てしまった。


今も家の中なのにパンツの下にタイツを履いてしまっている。


ズボン下を履くのはオッサンの代名詞と思っていたけど仕方ない。


雪がちらついただけでこの調子では、この先の冬が思いやられる。

北アルプス ダイヤモンドコース縦走 ④ 五色ヶ原停滞

昨夜はシュラフに入ってすぐに雷が鳴り始めテントを叩くような土砂降りとなった。


雨脚はかなり強かったけど疲れと酒のお陰で朝まで熟睡。


針ノ木岳から昇る朝日を眺めながら紅茶を啜りのんびり朝食。


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立山縦走で足にマメが二箇所出来てしまい、先の道中も長いので今日は無理せず


五色ヶ原に停滞を決め込む。


縦走に入り2日目ではあるけれどマメを潰すことを考え療養に専念。


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この日も晴天で歩かないのが勿体無いくらい。


でも、こんな日に停滞してのんびり過ごすのも贅沢な気がした。


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朝食を終え撤収で忙しいそうなお隣さんを横目にテン場裏のお花畑を散歩。


チングルマが盛りを迎えているようで白い可愛い花で一杯。


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停滞療養とはいってもテントでじっとしているが勿体無い天気なので


足に負担が無いようにして五色ヶ原の散策に出かけることに。


昨日のルートを遡り五色ヶ原入り口からザラ峠を眺める。


ガスの中を下っていたので気が付かなかったけど、こうやって峠の全貌を見ると


獅子岳のピークから一気に斜面を下っている。

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五色ヶ原の中心に向かって木道を歩いていくと草原の彼方に五色ヶ原山荘が


見えてくる。


鳶山の山肌には残雪がまだ沢山残っている。

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この山荘は風呂があるようでロケーションもいいのでいつか泊まってみたい宿。


母は昔ここに泊まったことがあり管理人の人柄の良さを絶賛していた。


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鳶山の斜面を登っていくと山荘泊まりの団体さんとたくさんすれ違う。


ゆっくり歩いていくとユリや石楠花の花が出迎えてくれた。


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鳶山のピークからは目指す薬師岳へ続くルートが眼前に広がっていた。


明日ここを歩いていくと思うとワクワクする。


明日も今日くらいいい天気であってほしい。

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振り返ると五色ヶ原の背後に立山、大日の山並みが連なる。


ピークで休憩しながら隣のおば様3人組の話に耳を傾けると嫁姑話。


どこに行っても同じようなこと話してるんだなぁ。


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この冬は雪が多かったので五色ヶ原でも残雪が目立った。


雪が解けた辺りには池塘が点在しているんだけどルートがわからず今回は


足を踏み入れなかった。


ここからは黒部谷を隔てた針ノ木岳がとても大きく見えた。


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鳶山からの下り途中でこうやって見下ろすと山荘のロケーションの良さがわかる。


おとぎ話の世界に出てくるような風景。


本当にいい場所に建てたなぁ~と思う。


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山荘からテン場に通じる登山道の両側には一面チングルマのお花畑が広がっている。


山の花の名前は余りよく知らないけどこんな花畑に出会うと好きになってしまう。


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テン場に戻ると自分のテントがポツンと一張り残っているのみ。

まだ昼前なのでもうしばらくこの空間を独り占めしよう。


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折角の晴天なのでシャツとタイツを洗濯し、シュラフ類を天日干しして


家事を済ませてしまう。




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ラジオを取り出してみると富山のAM局のみ受信するのでコーヒーを沸かして


ティーブレイク。


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昼過ぎまでラジオを聴きながら昼寝をしたりのんびり過ごしていると


徐々にテン場にも登山者がやってくるようになる。


連泊で余裕もあるので明るいうちから夕食の下準備を済ませると


早々と缶ビールを飲み始める。



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日没前には夕食のタイカレーを食べ終え周りのテントの夕食風景を観察しながら


ビールを飲み続け夕暮れ時を楽しむ。


結局、テントにストックしてあった缶ビール3本を空けると足のマメをテーピングで補強して


明日からの山歩きに備えてからシュラフに潜り込んだ。

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北アルプス ダイヤモンドコース縦走 ③ 室堂~五色ヶ原

雷鳥沢定着を終え、いよいよ今日から縦走が始まる。


3:30に目覚めたけど朝飯を食べ今回初の撤収をしていたら歩き始めが5:30になてしまった。


朝日が差す前の薄暗いテン場をゆっくり歩き始める。


水を一杯背負った分増量し30kg近くなったザックが肩に食い込み足元もフラつく。


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まずは一ノ越を目指してハイマツの丘を越えていく。


お地蔵さんを過ぎたあたりでようやく太陽が顔を出し朝日がまぶしい。


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正面の浄土岳の雪渓には遠目に蟻の行列のような登山者の列が目に入る。


今日も学校登山の学生がたくさんいるようだ。

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一ノ越まで登るのでもうフラフラになってしまい中学生の皆さんと一緒に


しばし休憩。


別山の向こうに剣岳も顔を出しいい気分。


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雄山参拝の人波と別れ一ノ越の裏手を竜王岳に向けて登っていく。


ピークまではほんの少しの登りなのだけどなかなかキツイ。


山頂の観測所は建替え中で建築資材の積まれた作業場の横を抜けて歩いていくと


五色ヶ原から薬師岳へと連なる山並みが目に飛び込んでくる。


谷を隔てて大きなテーブルのような五色ヶ原の台地がすぐそこに見える。


今日はあそこまで歩くんだ。


記念写真を済ませ靴の紐を締め直して歩き始める。


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竜王岳を歩き始めてしばらくはジグザグの下りが続く。


そして、重い荷物が登りよりも更に堪える。


しっかり靴底で地面を捉え、膝と腰を踏ん張り、背中全体でザックを背負っていないと


フラついて転げ落ちそうになる。


斜面には所々で花が咲き乱れているんだけど汗だくで見ている余裕がない。


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ヒーヒー言いながら下っていると五色ヶ原から登って来るおばちゃん集団と何組もすれ違う。


「お兄ちゃん縦走なの?いいわねぇ~」とか声がかかるので、


「いや~しんどいですよ。今回の山行もちょっと後悔してますよ」と返すと、


「人生もっと辛い事はたくさんあるから頑張んなきゃダメだよ~」とカツを入れられてしまった。


実際、縦走に入ってからまだ3時間程しか歩いてないのに荷物の重さに本当に参っていて


今回の山行計画を立てた自分自身を恨めしく思い、歩き始めた事を後悔していた。


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後悔しつつもこれまで計画と準備に費やした労力と資金を考えるとすぐさま撤退する


気にもなれず。。。


食糧を食べてゆけばザックも軽くなっていくだろうから、とにかく太郎平まで頑張ってみて


駄目そうならそこで下山すればいいやと思い歩き続けた。


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竜王岳の斜面を下り切り鬼岳の岩尾根をトラバースする辺りから


ガイドブックの情報通り雪渓が現れる。


雪渓の冷気で火照った身体を冷ますつもりだったのにその期待は裏切られた。


この日は茹だるような暑さで照りつける日差しも強く雪渓の上でも温度計は26℃を指している。


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ザクザクに緩んだ足元の雪に注意しながらエッチラオッチラ歩いているともう汗だく。


こんな雪渓歩きは初めてだ。


かき氷用に抹茶パウダーを持ってきていたけどそんな余裕はなく一気に雪渓を抜ける。


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鬼岳のトラバースを終えハイマツ帯のアップダウンを繰り返すと獅子岳のピークに出る。


ピークに程よいスペースを見つけようやくザックを下ろし昼飯をとる。


重いザックを背負いなおす労力を考えると肩から下ろす気になれず


ここまでの休憩はずっとザックを背負ったまま腰掛けたりしていたので


文字通り肩の荷が下りた開放感をしばし味わう。


黒部湖を隔てて正面に聳える針ノ木岳を眺めてると時を忘れる。


時計を見ると1時過ぎで雷鳥沢から歩き始めてもう7時間。


コースタイム通りだと五色ヶ原には今頃着いてるはずなのになぁと思うと


あんまりのんびりしてもいられないので行動食で腹を満たして早々に出発。


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獅子岳のピークから歩き始めるとすぐに今日のハイライト ザラ峠への下りが始まる。


午後に入り、この辺りからガスが出始め、富山側から湧いてくる雲で視界が悪くなる。


登山道はザレザレで不安定な足元に神経を集中しながら一歩一歩慎重に足を運ぶ。


足を滑らせたら爆裂火口にまっさかさまなんだけどガスが隠してくれたお陰で気づかずじまい。


ハジゴ場を何箇所か挟んで九十九折れの長い下りを下っていくとガスの切れ目に峠が見えてくる。


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長い下りでガクガクの足腰で何とか峠にたどり着いた。


ザックを背負ったまま腰掛けかりんとうを齧りながら小休止。


他の登山者の皆さんもどうやらここまで来て緊張から解き放たれるようで


周りには一本立てている方々が一杯。


あとは目の前の斜面を登りきればようやく今日の目的地 五色ヶ原。


ガスも徐々に晴れてきたので最後の力を振り絞って登り始める。


もう、ここまで来たら明るいうちにテン場に着けばいいのでゆっくりマイペースで


登り続け五色ヶ原の大きな台地の入り口に辿り着く。



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歩き易い木道を歩いて行くと一気に視界が開け広大な五色ヶ原が目に飛び込んでくる。


台地の切れ目には針ノ木岳からの山並みが海原の島のように浮かんで見える。


あぁーいい場所だ。


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受付けを後回しにしてテン場に向かって歩いていくとお花畑の彼方にやがて


今晩の寝床が見えてきた。


時計を見るともう5時。


朝から歩き始めて11時間と予定を大幅にオーバーして今日の行程を終える。


既に先客のテントが10張りほどあったけど水場とトイレがほどほど近い拓けた場所を確保し


とっととテントを張り終え一安心。


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ちょうどテントを張り終えた時に山小屋の主人がテン場の集金に来たので


受付を済ませたんだけど、やはりビールが無いと締まらないので五色ヶ原山荘まで


歩いていく。


テン場から山荘までの道はどこを見てもチングルマのお花畑が広がり一日の疲れが


癒されるようだった。



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缶ビールを3本買って帰ると冷やしておいたキュウリを齧りながら冷えたビールを


喉に流し込みガソリン補給。


流しに流したた汗の分、この一杯がとてつもなく旨い。


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テントの前の岩に腰掛け今日下ってきた獅子岳の稜線を眺めながら杯を重ねる。


富山側から沸き立つ雲が徐々にこちらに押し寄せてくる。


ラジオの予報では今夜は雷雨になるようで平野では豪雨になっているらしい。

板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~









歩き始めは後悔したこの山行きも、何事も無く無事一日が終わってくれた。


針ノ木を隠すように巨大に成長した積乱雲に写る夕映えを眺めながら


ビールを2本空けたところでシュラフに潜り込んだと思ったらいつの間にか


眠っていた。


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本日のルートプロフィール


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北アルプス ダイヤモンドコース縦走 ② 立山三山縦走

今日は雷鳥沢をBCにして立山三山を縦走。


朝飯を食べサブザックに行動食、カッパを入れて歩き始める。


テン場の裏手の川を渡りゆっくり雷鳥坂を登って行く。


道端に咲くチングルマを見つけては立ち止まっていたのでなかなか前に進まない。


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この日は朝からどんより低い雲に覆われ日の出も拝めなかった。


天気予報では晴れの予報だったけどただの朝曇りでこれから晴れてくれるのか?


雷鳥坂の中腹から振り返ると雷鳥沢のテン場が随分下に見える所まで登っていた。


この辺りから剣沢から下ってくる登山者と何組もすれ違うようになった。


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雷鳥坂を登っていくとそのうち雲の中に入ってしまい真っ白になった。


視界が利かない中を足下のルートを探りながら歩いていくと、


いつの間にか剣御前小屋の前に到着していた。


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この別山乗越から間近に眺める剣岳を今回楽しみにして登ってきたのに


四方八方どちらを眺めても真っ白な世界。


あの靄の向こうに隠れてる剣岳の岩峰を思い浮かべながら行動食をパクつくと


長居する意味もないのでさっさと歩き始める。


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別山のピークへのルートを進んでいくがこの時点でどう考えても別山もガスの中。


ガスが出てくる前に間近で剣岳を見たいので別山→雄山の順での縦走にしたのに


全く意味がない。


いっそのこと巻き道ルートでパスしようかとも思ったけどピークぐらい踏まないと


これでは縦走する意味がなくなってしまうので素直に別山に登った。


ピークは予想通りガスっていたので祠にお参りだけして次の真砂岳へ。


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風が吹くたびに霧雨状のガスが眼鏡を曇らせ5分おきに拭きながら歩いていた。


吹き上げる風が強まり寒くなってきたので面倒だけどカッパを着込んだ。


真砂岳のピークに着いてもガスったままだったけどガスの切れ間から富士ノ折立が


姿を見せた時は居合わせた人と歓喜の声を上げてしまった。


ガスが風に流されると雪をたくさん蓄えた内蔵助カールが左手に大きく口を開けていた。


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真砂岳からなだらかな稜線を一旦コルまで下り富士ノ折立まで一気に登る。


コルへの下り途中ではイワキキョウとミヤマツメクサのお花たちと出会った。


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コルからの登りを終えて富士ノ折立のピーク脇に腰掛けてようやくザックを下ろし


カッパを脱いだ。


水で喉を潤し行動食を食べていると徐々にガスが晴れてきた。


雲の中に浮ぶように剣岳から別山、真砂岳の峰々が姿を見せる。


うわぁ~最高~。


雲の中を辛抱して登ってきて良かった~。


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そして剣岳はやっぱりすごいな~。


高校生の時に白馬岳で眺めて以来だったけどインパクトはその時と変わらない。


手前の別山のピークも雲の上で今すぐ飛んでいってそこから剣岳を眺めたい気分だった。


あと2時間行程がズレていれば雲海の剣を間近に望めたなぁ。


まぁ晴れただけでも十分で剣はまたのお楽しみにすることに。


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南の方角に目を向けると雲海の彼方に槍穂高が霞んで見える。


あそこまで歩いていくことを考えるとグっとくる。


遠いようで近く、近いようで遠い。

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立山三山の最高峰、大汝山は折立から歩いてすぐの場所にあった。


岩を積み上げたようなピークは登山客で一杯で記念写真だけ撮ってすぐに下山。


休憩所の前も楽しげな山ガールさん達に陣取られていたので次の雄山へ向かう事にした。


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この時間帯になると雄山側から縦走する登山者と多くすれ違うようになる。


多少ガレた場所もあり高校生のグループなんかと遭遇すると随分足止めを食う。


でも、ここら辺りはまだまだ序の口だった。


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雄山に到着すると雄山神社の参拝待ちの行列が出来ていた。


参拝料を払いお札をいただき祠の前に登りお払いを受ける。


今回の山旅の安全を祈願して、最後にお神酒をいただいて神社を下りた。


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神社を下ったところが広場のようになっていて社務所の前で大勢休憩をとっていた。


空いたベンチに腰掛けカロリーメイトを齧ってから社務所でお守りを買って下り始めた。

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雄山からの下りはザレた急斜面がずっと一の越まで続く。


ちょうどお昼前で室堂から雄山へ参拝客が登ってくるピークにかち合ったようで


次から次へと人とすれ違うようになり終いには大渋滞となった。


ガレ場や狭い所は譲り合いになるけどその他の所は歩ける場所はルート外でも人がいる


無法状態で人の多さに疲れてしまった。


一の越までのコースタイムは50分とマップにあるけどこの渋滞でそれより時間はかかり


疲労度も増したように思う。


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一の越山荘前の広場に下りると中学生の団体さんで一杯。


富山県では学校行事の一環で立山登山を実施している小中学校があるようで


この日も何校か来ていたようだった。


富山の子供はまさしく山の子供なんだ。


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一の越からは石で舗装された歩きやすい登山道となる。


そして、この辺りから観光客の姿がまた目立ち始める。


サンダル履きにレジ袋抱えて談笑しながら登ってくる中国人の団体には


目がが点になった。


余りにも退屈な道だったので室堂に寄り道しただけで下山を急いだので


テントに着く迄に足にマメを作ってしまった。


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テン場に戻ると雷鳥ヒュッテに行きゆっくり温泉に浸かって縦走前の身体の洗濯。


風呂上りの帰りに雨がポツポツ降ってきたのでテントに籠もって缶ビールを飲みながらカレーの夕食。

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満腹になると明るいうちに今日出来てしまった足のマメの処置をした。


ピンセットで水泡に穴を開け水を抜いて消毒してからバンドエイドとテープで二重に保護し終了。


テントをたたく雨音も無くなり何となく明るくなてきたのでフライシートのジッパーを上げ


外を覗いてみると靄の中から立山が姿を現した。


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夕食を済ませるともう寝るまでやることもないので外に出て山を眺めながら


辺りを散歩する。


さすがに日曜だと昨日に比べるとテントが少なくなっている。


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日没が近づくにつれて立山にかかっていたガスも全て晴れ、今日縦走してきた


稜線の輪郭がくっきりと眺める事が出来る。


隣にテントを設営しているおじさんと立ち話をしたり、のんびりと時を過ごす。

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大日岳の後ろに日が沈み徐々に夕闇に包まれてきた。


きれいな夕焼けを期待したけど大日三山の方角の空は薄っすら夕映えに染まっている


だけでこのまま暗くなってしまった。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








西の空は染まらなかったけど夕映えが立山の山肌を茜色に染めてくれた。


ビールを飲みながら暗くなるまで山を眺めていた。


明日からいよいよ南への縦走が始まる。


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初秋の霊仙山

今日は晴れの予報を信じてススキを見に霊仙へ。


テレビ中継で見た箱根仙石原のススキ野原を見て無性に見たくなってしまった。


自宅から30分ほど車を飛ばし登山口に乗りつけて8時半に登山開始。


暑くもなく寒くもない山登りには丁度いい日でゆっくりと樹林帯の中を歩いていく。


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五合目で樹林帯を抜けると青空が広がりちょっと休憩。


隣で休憩していたおば様が「この花の名前わかる~?」と声をかけてきたけど


全く分からない。


山の花はまだまだ修行中なので。。。


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5合目から上は樹林帯は終わり草付きの急登が続く。


夏の縦走の貯金が残っていたのか案外あっさり歩けてしまった。


途中ですれ違った関西のおじさんが話し好きで20分の立ち話。


斜面を登り切り台地の上に出てビックリ。


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期待したススキの穂が1本も無い。


と言うよりススキ自体が全く生えていない。


雑誌かネットでススキの記事を見た記憶があったのに勘違いだったのか?


はたまた笹の原をススキと勘違いしたのか?


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いずれにしてもススキはない訳で笹の原が一面きれいに広がっていれば


まだ救いがあるものの笹も半分近く枯れてしまっていた。


これって鹿の食害のせいだろうか?笹の寿命なのか?


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無いもののことを考えても仕方ないので気分を切り替えて霊仙の山頂を目指す。


天気予報だけは期待通りで風は強いもののいい天気。


登山口の駐車場も一杯だったし今日は登山者も多いようだ。


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前衛峰の経塚山のポークにまず登ると柏原ルートに延びる笹の尾根が目に入る。


背後には濃尾平野がひろがっていたけど御岳、白山は生憎見えなかった。


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経塚山から霊仙山へは笹に覆われた斜面の道を一旦鞍部まで下り


カルスト特有の石灰岩の点在する斜面を登り返す。


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青空の先を目指して石灰岩の間を縫うように登っていく。


空の青さと石灰岩の白さが目に眩しかった。


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霊仙への登り途中で振り返るとさっき下ってきた経塚山に向かって


続くルートがとくっきりと見える。


経塚山から霊仙までは20分ほどの距離だけど山容の対比が面白く


実際のスケール以上に開放感があって歩いていて楽しい。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~









石灰石を敷き詰めたような稜線を歩いていくと霊仙山頂に到着。


いい天気で伊吹山が正面に見える。


ここは琵琶湖から吹き付ける風がモロに当たる場所。


風を避けて裏手の斜面に下りていくと先客の方々がたくさんいたので自分も


ここでおにぎりの昼食。

板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~









風は強いものの陽射しは強くていい陽気で昼寝をしている人の姿もあった。


まだ昼前でこのままピストンで下山するのも勿体無いので今回は西南尾根ルートを


周回して下山することにした。


登ってきた箱庭のような台地ルートを眼下に眺めながらまずは霊仙の最高地点のピーク


に向かう。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~









最高地点までくるとこれから歩いていく西南尾根が笹の原の彼方に続いているのが見える。


4時までには下山を目標にさっそく歩き始める。


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笹の原の中にきれいに刈り掃われた明瞭なルートで想像したより歩きやすい。


マイナーなルートだからルートファインディングをしながらの歩きを覚悟していた


けどその心配は不要だったか?


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常に左手には鈴鹿の峰々を眺めながらの尾根歩き。


中央の大きな山が御池岳で背後には伊勢湾が広がる。

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尾根のブッシュを抜けるとさっきまでいた霊仙山の南斜面が見えてくる。


ここも笹の原の中にカルスト地形が広がり気持ちいい風景が広がる。


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西南尾根ルートは歩き始めは歩きやすい笹原の道だったけどすぐに石灰岩の中を


歩くようになった。


それも、初めは明瞭なルートがついていたけど途中からそれもあるかどうかわからなくなり


途中からは完全にルートファインディングしながらの歩きとなった。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~







尾根の頂点を境に北側は潅木帯、南側は石灰岩と見事に境界が出来ていたので


誤って派生する尾根に迷い込むようなことは無かった。


ただ石灰岩の中には明瞭なルートはなく石の上に微かに残った踏み跡をトレースして


歩いていくことになる。


これでは山登りというよりほとんど鑑識とか警察犬と変わらない。


天気がいいから視界も利くし踏み跡も判るけど悪天候だと怖いと思った。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








尾根の終点の近江展望台に何とかコースタイムより早く到着。


ここからは近江八幡あたりの盆地がきれいに見えた。


午後からこんなルートを歩いていて誰にも会わないだろうとたかをくくっていたが


意外にも若いにーちゃん2人と擦れ違った。


しかし、二時過ぎでこんな所を歩いていて大丈夫なんだろうか?


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








近江展望台で西南尾根は終わりここから延々下りとなる。


眼下の今畑の廃村までだから結構な標高差になると思う。


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ここに来るまで尾根上ではたくさんの鹿に出会った。


近年爆発的に増えているようで樹皮を食べられた木も目立ち、登山道よりも


鹿の獣道の方が明瞭で危うく迷い込みそうになることが多かった。


下り始めの草原には秋の花が目立った。


夏の北アルプスでたくさん出あったトリカブトに似ているけどどうだろう?



板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








下りの草付きの急斜面もルートを探りながら慎重に下った。


この斜面を下りきると植林されたと思しき樹林帯に入るんだけどここでルートを見失う。


ロープで仕切りはされているけどその先にマークが見当たらず引き返し周囲を何度か


歩いては引き返しを重ね草に隠れた道標を見つけルートに戻る。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~







ルートに戻ってからは何箇所か草に隠れた箇所はあったけど概ね明瞭な樹林帯歩き。


こんな晴天にも関わらずルートを見失いそうのなったが、標高の高低に関わらず樹林帯


のように目標になるものがなく不明瞭なルートは道迷いの危険が多い事を実感した。


今畑の登山口に出ると、そのことを証明するように醒ヶ井側の登山口には無かった


遭難注意の看板が目立つように設置されていた。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~



ここからは林道を汗拭き峠まで登り返し車のところに下山したのは3時半だった。


風になびくススキの原は拝めなかったけれど7時間の山歩きは充実感があった。


足慣らしもできたので次回はアルプスに紅葉を見に行きたい。

蕎麦の花

いつもの高時川沿いのコースをチャリで走っていると波打つ稲穂を抜けた途端


真っ白な絨毯のような蕎麦畑が目の前に飛び込んでくる。


転作の蕎麦畑は時折見かけるけど、ここまで大規模なのはここらでは初めて。


チャリを停めてしばし見入ってしまった。



板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~


今日は終日曇り空で雨もパラついたけど暑さも和らぎチャリ日和だった。


昼から走った割には久々の100kmオーバーだった。


今度は近場の山に登りたい。





DST 103.99km

TIME 4:35:36

AVE 22.6km/h

伊吹山

今日は午後からチャリでちょっと足慣らしに伊吹山麓へ。


夏山以来暑さを言い訳にして山もチャリもやっていなかったので


ボチボチ紅葉登山に向けて足を鍛えておかないと。


薄曇りではあったけどこの日もまだまだ暑くて伊吹山麓の神社まで走って


日陰で涼んでいくことにした。



板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~



ここは伊吹山の登山口なので頂上から下りてくる登山客が大勢前を通っていく。


皆さん汗だくでバテバテのご様子だった。


会話を交わした方の話だと、


「頂上もここと変わらず暑いよ~」 「頂上はススキの穂で埋め尽くされてキレイだった」


ということだった。


足が鈍らないようにそろそろ伊吹山でも登ろうと考えていたけど


もうちょっと涼しくなってからのほうが無難かと。


ススキが枯れてしまう前に行きたいと思う。

北アルプス ダイヤモンドコース縦走 ① 自宅~雷鳥沢   

出発の朝、目覚めてから時計を見て愕然。


目覚ましかけたのに1時間も寝坊してしまった。


急いで朝飯を食べ仏壇にお参りをしてからザックを背負って家を出る。


一本後の列車に乗って米原へ。


今日は室堂に入るだけなので18切符で鈍行の旅のつもりだったけど、1本乗り遅れてしまったので


途中の敦賀から金沢まで特急雷鳥で挽回する羽目になり余計な出費となった。


本当は景気づけに回転寿司で旨い寿司でもつまみたいのだけど開店前なので、


乗り換え待ちで金沢の駅ビルで鱒寿司を買って車内でパクつく。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~







富山駅から私鉄、ケーブルを乗り継ぎ美女平からバスに乗り換え室堂へ。


バスに揺られながら窓の景色を眺めていると弥陀ヶ原あたりから雲り始め、


室堂ターミナルで外に出てみるともう一面真っ白。


ズッシリと重いザックを背負いフラつそうになりながらゆっくり歩き始める。


残雪が目立つみくりが池を眺めながら慎重に石段を下っていく。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~








みくりが池温泉の横を抜けて更に下っていくと視界が開け眼下に雷鳥沢のテン場が見えてくる。


さすがに夏休みの週末だけあって遠目に見ても混雑ぶりが伺える。


空きスペースがあるか不安になり早足でテン場まで下っていった。


板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~











手前寄りのベンチ付きのスペースは学生や家族の団体さん達で既に一杯なので諦め


奥に歩いていくと乾いた砂地が丁度広く空いていたのでここをキャンプ地とする。


管理棟で受付を済ませ明日からの登山届けを提出。


立山はほんの一瞬ガスが晴れたきりで隠れてしまい、夕焼けのないまま日が暮れ夜になった。


雨がパラついたし大して汗もかいてないので飯とビールで腹を満たし早々と寝た。



板長と呼ばれた   ~野宿で酒を~