日中友好を夢見て。 -37ページ目

日中友好を夢見て。

中国と日本と、上海と大阪と、中国ビジネス・中国生活奮闘記。

あと、気がついた事がありましたので、報告します。
“解体後の空間のチェック”です。

下地材、仕上げ材を固定する為の金物類は見落とされ、そのまま放置されがちです。

木詮と根太


たとえば、左のように、軽量鉄骨あるいは木軸下地の壁を天井に固定するための“木詮”、又、フローリングを並べるための“根太”などです。
むろん、再利用できる場合もありますが、その際には、耐力、老朽化の程度などの確認をするべきです。

又、老朽化は目視では判断が困難な場合も少なくはありませんし、又、新規下地、仕上げ材に対して、相性が合うか、すなわち必ずしも再利用が理にかなうとも限らないからです。

まあ、解体後は、清掃も含めて、付属物全てを撤去するのが基本的にはセオリーだと考ると良いかと思います。
解体工事が無事に終わりました。

廃材


上の写真は、今回発生した廃材の一部です。
実際のところ、廃材量は、この約2倍でした。
今回の住宅は比較的小規模、床面積48㎡でしたので、一般的な100㎡近い住宅になると、廃材だけでも相当な量になります。

友人も廃材を前にして、『こんな小規模な住宅でこんなに廃材が出るとは思っていなかった』と驚いていた様子でした。

それはまるで、引越しするのに荷物を梱包する際、予想以上に多くの物があるのと同じですね。

さて、今回の解体案件、事実、2日で業務が完了しましたが、中国の古い住宅の構造とインフラをよく理解でき、楽しくもありました。

余談ですが、昔の人の施工って、昔の割りにはよく出来ていたり、あるいは、技術革新により、やっぱり現在の方が合理的で良かったりと、どの道、今後も勉学が終わる時はないなと改めて感じました。

そして、友人は、結局、私に設計を依頼してくれる事になりました。
といいますのも、分野は違えど、友人も“設計者”なので、見よう身真似で、住宅の設計・施工をするつもりだったらしいのですが、解体工事の現場を見学していると、心細くなってきて・・・という事でした。

余談ですが、私は、日本で組織事務所に在職時、最も多かったプロジェクトは、集合住宅関係の設計でした。
しかも、友人は日本から来ていますので、この中国で、何をどのように求めているかというのは私にとって非常に理解し易く、今後、意気投合し、プロジェクトを楽しく進めていけそうで、誠にうれしい限りです。

弊社は、住宅、事務所、店舗等の内装の設計・施工を主たる業務としております。

特に日本から来られるお客様で、こちらで事業を開始される方を対象に、法人登記業から事業所整備までワンストップでサービスをご提供させて頂いております。

詳しくは、弊社HPをご覧下さい。
又、お気軽にお問い合わせください。

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1さて、電気系統に関しては
日本でもおなじみの“さや管方式”、つまり、樹脂管をまずコンクリート内に打ち込んで、その中に配線をする事で、適宜配線の保全、更新が可能となる方式は、中国でも採用されています。

が、さや管そのものの材質が“やわ”だったりするので、さや管そのものを取り変える必要性も念頭に入れる必要があります。

電気配管の確認


上の写真は、さや管に入っている電線の確認を行った解体の一場面です。
既存のさや管は、決して良い材質を使用していたとは言えないのがお分かりになるかと思います。

その結果、躯体、あるいは、仕上げ材の圧力で、管が押しつぶされ気味であるのが確認できると思います。


そして、間取りが変われば、当然、照明、コンセント、スイッチ等の位置、数量が変わりますから、適宜経路を変更、あるいは、配線を増やす必要があります。
その為にも、既存の配線経路の見極め、そしてその状態の確認が大切になるのです。
さて、昨日は、内装の解体の際、建物の主要構造部が欠損しないように注意して作業をする必要があると述べました。

そして、主要構造部にダメージを与えず、無事に仕上げを撤去し終わると、次に大切な事は、設備系統、つまり、インフラストラクチャーの現状確認です。

解体を進めるにつれ、設備の配管や電気の配線があらわになってきます。

上階の排水管系統が丸見え


とりわけ、水回りの配管系統は、使用材料の確認、又、経年劣化による腐食や老朽化の程度を入念に確認し、必要に応じて、保全、新規敷設が必要となります。

特に、排水に関して、中国の住宅の場合、床下排水、つまり、自分の階と下階を仕切る床コンクリートの下を自分の配水管が横引きされるので、仮に漏水等があると、すぐさま下階の方に迷惑をかける事になりますので、注意が必要です。
解体工事の際、くれぐれも構造体が欠損しないように入念に工事を進める必要があります。
柱や梁で建築物を構成する“ラーメン構造”であれば、建物の荷重を担う柱や梁などの主用構造部材は、見て一目瞭然の場合が多いですが、“壁式構造”が多い中国では、取り壊そうとする壁面が、構造壁か、あるいは、単に空間を仕切る間仕切壁かの判断が一般の人には困難となるでしょう。

“ラーメン構造”については、以前に記事にした事があります。

話戻って、つまり、壁式構造の場合、壁面種別が見分けにくくなります。
そんな状況の元、仮に建物の構造を担う構造壁を不用意に取り壊してしまうと、上階の重量が十分に担えなくなる可能性が生じ、その結果、自分の空間、ひいては、建物そのものの安全性が極度に低下する事になります。

構造躯体は残して解体


上の写真は、セオリー通り、壁式構造の“壁梁”は残し、撤去可能な積層レンガは解体した状況の写真です。

仮に、この写真の“壁梁”までを取り除くと、“えらい事”になりますので、注意が必要です。

かと言いましても、内装に関して、下地(構造体あるいは間仕切り壁)の表面には塗りもの、壁紙、あるいはタイル等の仕上げがなされています、つまり仕上げ材料によって“化粧”された状態で、その下地のどこまでが構造体であるかの判断が難しいのは事実です。

もし、施工後の“竣工図”があれば、最も明確で、手間隙もかからなくて済むのですが、日本でもそれぞれの物件に関して、正確な竣工図を作成するとも限らない状況、皮肉になるかもしれませんが、中国では、まあ、あまり期待できないですね。

となると、建築士が現場にて監理する必要性がいかに高いか、又、そうする事でいかにリスクを最大限に抑える事が出来るか、お分かりになられるかと思います。
先日、華僑の友人から、仕事の依頼があるとの事で、わくわくして話を聞きに行きました。

『ヤンさん、今度、家をリフォームしたいので、解体工事やってくれない?』

これまで、新しい空間を創造する為、あるいは、古い空間を改修する為の“設計・施工”のご依頼がほとんど、というか、ほぼ全てだったと言えるのですが、今回は、“壊す仕事”の、それも“単独依頼”を受けました。

解体工事


さて、建築物にとって最低限、大切なのは、柱や梁などの建物を支持する構造体、又、給排水、ガスや電気などの設備系統、つまりインフラストラクチュアーです。
そして、それらを意匠設計により、快適に使用できるように、又、美しい様相となるように仕上げられていきます。

さて、話戻って、ローカルの解体業者は、手荒く解体する事があります。
中国らしく、人海作戦で、つまり、作業員の頭数は多く導入してくれますが、とにかく短い時間帯で、そして手荒に解体してしまう事実がある事は否めません。

となると、解体に関わる作業員それぞれが、建物に関しての知識がどこまであるか、という点が最重要になってきます。
例えば、重要な構造体であるにも関わらず大胆に壊したり、あるいは、必要なインフラを撤去してしまう・・・などなど、問題となる事も少なくありません。

そういう状況の元、お客様からのご依頼があり、解体工事に携わりました。

中国の古い住宅の構造とインフラをよく理解でき、楽しくもありました。

余談ですが、昔の人の施工って、昔の割りにはよく出来ていたり、あるいは、技術革新により、やっぱり現在の方が合理的で良かったりと、どの道、今後も勉学が終わる時はないなと改めて感じました。
たまに古い映画を見ます。

先日、アメリカの70年代の映画を見ました。
監督には失礼ながら、映画は2流でしたが、カメラワークは悪くなく、当時のアメリカの建築物、周辺環境、個人の生活、ファッションなどなど・・・がよく描写されていました。
改めて、アメリカは早くから進んでたんだなと思いました。
スーパーでは野菜やその他商品が豊富に揃い、街中の道路は美しく、アメ車、大きな個人住宅などなど。

さて、2012年、発展途上の現中国と対比してみると、改めていろいろと発見がありました。
少なくとも、まずは、中国の道路が綺麗と言われるようにならないとだめですね・・・。

中国加油!
中国の日常生活で、面倒くさい事があったりします。
余った料理を後日食べる際です。

個人差はあると思いますが、冷蔵庫から料理を取り出してきて、炒め物であれば再度炒めて、蒸し物であれば再度蒸してといった段取りを踏まないと安心して食べれない人が少なくはない事です。

むろん、会社へ持参する手製の弁当などは、さすがにそんな段取りを踏んでいたら、後ろからどつかれます・・・ので、即、電子レンジの活躍となりますが。

言わずもがな、理由は、“冷蔵庫で、食材の一定時間の保存は可能だけど、菌がいる、だから、取り出した後は、火で殺菌するべき”という考え方のようです。

となると、鍋は洗わないといけないし、キッチンもそれなりに汚れる、いわば、新しく作る料理との違いは、材料の下準備だけになります。
いやはや、やはり、食べる事に関して、中国人は気合が入ってるなあ・・・という感想になりますか・・・。

余談ですが、“冷凍ご飯をチンして食べる”など、程遠いなあ、そもそも理解してもらえるのかなあと心細くなったりします。

まあ、しかし、実際のところの安全性は、科学的に実験して、証明する必要はあるでしょうね。さもなくば、日本料理は、菌ばかり食べてる事になりかねませんから・・・。
昨日、現在進行中のプロジェクトのお客さまが日本から来られて、いろいろお話をしました。

それらのうち、“魂”について。

人間は“肉体”“魂”で構成されます。
“肉体”は目に見え、“魂”は目に見えません。

さて、5000年に渡って続いた古代エジプト。

古代エジプト人は"死後の世界"を重視していました。
古代エジプト人の理念の根幹となる要素の一つとして、死後、“肉体は滅んでも、魂は滅しない”という考え方がありました。

ラムセス2世のミイラ


そのような理念の元、死後、あの世で、魂が帰る場所がなく、さまよわれても困るので、肉体を永久保存できる方法を考え、“ミイラ”が作り始められました。

余談ですが、無事にあの世にたどり着けるかどうかは、現世での個人の行い次第です、審判に合格した者のみが、あの世にたどり着けるのです。

だから、古代エジプト人は、現世で存在する間は、意識的、無意識的に、あまりあこぎな事をしなかったのではないか、その結果、5000年もの間、安定した社会を構築できたのではないかと私は考えております。
むろん、激闘、波乱の時代もありましたが、いずれにせよ、5000年もの長い間、一定の文化が形成された事に違いはないでしょう。

さて、人それぞれ、魂があり、拠り所、信じるものになっているはずです。
私の場合、現在、中国で仕事をし、生活をしていますが、それはひとえに、私にとってのルーツであり、拠り所であり、なるべくして、そのような結果になっているのかなと、改めて思いました。

そして今後も、日本から来られるお客様のビジネスサポートと共に、日中の関係がより良くなるように、私なりに精進していきたいと強く感じました。
オリンピックが順利に終わりました。

そして、メダル獲得数が出揃いました。

アメリカが堂々の一位、それに続いて中国、開催国の英国と、順当な並びぶりになったかと思います。

私が、注目したいのは、アメリカも中国も金メダル獲得者数は男子よりも女子の方が多い事、一方、英国は圧倒的に男子が多い事でした。

そして、日本は、いろいろ誤算があったでしょうが、最終的には11位に落ち着いた事。

それにつけても、ホームグラウンドで有利であったとはいえ、ロシアを抑えての英国のメダル獲得数には脱帽いたします。
英国は“労退国”などと揶揄されて久しいですが、何のその、見事に結果を出しました。

ユニオンフラッグ


閉幕式では、英国のこれまでの歴史をふりかえる演出の場面が多く、又、それぞれの演出においてのバックミュージックについて、ビートルズの曲が非常に多く、そのあたり、英国の過去“7つの海を支配した自尊心”と、“保守的な国家性”が見て感じとれました。

もう少し、ワールドワイドな演出であった方が良かったのではないかと感じました。

それにつけても、参加された各国の選手の皆様、お疲れ様でした。

そして、間もなく、パラリンピックに引き継がれますね・・・。