昨日の続き、中2階の利用について、話を続けたいと思います。
中2階を実際にどのように利用するかという事ですが、この前設計をさせていただいたベーカリーショップの
“オフィス”をご覧下さい。
店舗は基本的には、お客様が利用できる空間、つまり
お金を生み出す空間をいかに確保するかが、大原則です。
極論しますと、実質的にお金を生み出さない事務所、倉庫等の面積をいかに小さく、あるいはなくすかという考えになります。
そして、各空間の配分について、試行錯誤した結果、やはり面積的に配置は難しいからと、事務所の配置はおあきらめになられる場合があります。
そんな場合でも、私は、小さな管理部屋程度でもいいですから是非お設けになられる事をお勧めいたします。

上の立体図をご覧下さい。
中二階に設けたオフィス下部は食品冷蔵庫です。
冷蔵庫にそれほどの高さは必要ではありません。逆に言いますと、上部の空間が大幅に余り、もったいないです。
そこで、その上部に部屋をもってきます。
少し話をはさみますが、建築、内装等の空間創りとは
“せめぎあい”だと私は考えております。
普段私たちが構築する空間は、宇宙のように無限に続くようなものではありません。
一定の限られた空間の範囲の中で、それぞれの用途に応じて空間を配分するという事です。
当然、一方を大きくすれば、他方は狭くなります。

話戻って、事務所部分と冷蔵庫の天井高さの
“せめぎあい”。
つまり、それぞれの空間の使い勝手とキャパシティーに応じた寸法を割り出す事が重要になるのです。
当たり前の事を申し上げたかもしれませんが、その
“せめぎあい”を、いかに処理するか、そして、出来上がった空間がストレスを感じない空間に出来たかどうかが、設計者の存在意義の重要な要素のうちの一つだと思っております。
最後に、
“ビッグバン”、宇宙空間は拡大しております。
私たちのずいぶん先の時代では、宇宙に自由に行ける事でしょう、そして、空間に対する考え方も大きく変わっている事でしょうね。