もう隠してる訳にもいかないから、正直に白状することに意を決しました。


MAO
「ゴメンやけど、ナツコはんが霊感がたいそう強いって聞いてたから、この界隈で少し有名なスポットを検証して貰おうかと思ったんよね。
それが魔の三角地帯と呼ばれてるんよ。」


ナツリン
「それが、池とか踏切とかって訳?」


MAO
「いや、池は違うねん。小学校、神社、踏切の3やねんけどね。因みにナツコはん?小学校は何も感じなかった?」


ナツリン
「うーん、特には…」


アッシはナツリンに小学校の噂話をしました。


MAO
「まぁ、ナツコはんが何も感じなかったちゅう事はガセやったって訳かな?」


ハンセン
「まぁ、学校って怪談がつき物やからな。」


MAO
「しかし、池が新たなスポットとして加わった訳か。新魔の三角地帯やな。」


75
「池沿いの道がアカンのはキツいな…」


ナツリン
「あのーMAOくん?ナツコはんって呼び方止めてくれない?昔よく男子から言われて嫌やったんよね。それ、ドカベンの岩鬼の言い方でしょ?」


MAO
「いや、そうじゃ無いけど…岩鬼の言い方は正確には『夏子は~ん』でしょ?じゃあ、何と呼べば?」


ナツリン
「ナッちゃんとかナツリンとか…」


MAO
「じゃあナツリンで。」


その後ナツリンの体験談やアッシ達の怪談話で盛り上がり(?)夜は更けていったのです。


ナツリンは霊感のみならず、予知能力もあったそう。


ナツリン
「遠足とかに行くでしょ、少し先の風景が脳裏に浮かぶんよね。だからあんまり面白くないんよ。」


MAO
「じゃあ、池やら神社やらを通るのは予測できた?」


ナツリン
「それがね、高校の時に大失恋しちゃって、それ以来見えなくなったんよ(苦笑)」


聞けば、高校時分は野球部のマネージャーをしていて、一年先輩の打順は四番で守備は遊撃手の人を好きになり、その人の引退時にアタックしたけど断られたそう。


ナツリン
「でも、この間偶然出会ったんよね。でね、今でもこの人が好きやって再認識したんよね…って、私喋らんでエエ事まで喋ってるわ(照)」


MAO
「(小声で)カマボコよ、思わぬライバルの出現やな?」


カマボコ
「(小声で)うーん、ますます手ごわいな…」


MAO
「ところでナツリン?その予知能力があった頃は学校のテスト問題も予測できたのでは?」


つづく…
イチゴショートちゃん、ホンマに成仏してくれてる事を祈りますm(_ _)m


さて、話はさっき通って来た道の途中で何をナツリンが見たか?に移っていきました。


カマボコ
「池の横の道はどうやったん?何かあったの?」


ナツリン
「あの道ね、池を見つめる女の人が立ってたんやけど、皆は見てないやんね?」

3人とも首を横に振りました。


MAO
「お婆さんじゃなかった?」


ナツリン
「年齢的な事までは判らないけど、若くは無かった。」


ハンセン
「さっきMAOから聞いたんやけど、あそこの池でお婆さんが死んだんやって。」


75
「えっ?あの池でそんな事あったの?」


アッシはナツリンと75にもお婆さんの死体を見た件を話しました。


ナツリン
「私が見たのは別の人だったのかもね。」


75
「あの道通られへんようになるわ!」


ハンセン
「あと、神社の前を通った時、ソワソワしてたけど?」


MAO
「ひょっとして、トイレ行きたくなったとか?」


カマボコ
「(小声で)おい!それは俺やないかい!」


MAO
「(小声で)何もお前の事言うてへんわ。アッシは引き立て役としてデリカシーの無い質問しとるんや。」


ハンセン
「コラそこ!コソコソしゃべらない!」


ナツリン
「あの神社は何か見えた訳じゃないけど、雰囲気悪くて…。神社より危険なのは踏切やわ。」


ハンセン
「えっ?どう危険?」


ナツリン
「踏切には複数いたから…」


カマボコ
「ふ、複数?複数出るのは神社と違うか?何人か自殺してるから。踏切も何人も死んでるのかな?」


ナツリン
「えっ?あの神社そんなに人が死んでんの?どうりで雰囲気悪い訳やわ。」


MAO
「ナツコはん、因みに踏切にいたのはどういう霊達だった?」


ナツリン
「そうね、男の人が3人くらいいるのが判った。おっちゃんとか若い人とか。遠目だったから、ひょっとしたらもう少し居たかも。」


カマボコ
「おっちゃんが電車に出た男かもな?
しかし俺と75はただでさえ、魔の三角地帯の近くに住んでるのに、池沿いの道までアウトって…
これから家と駅の往復はドナイしたもんかな?」


ナツリン
「電車に出た男とか魔の三角地帯って何の事?」


MAO
「(小声で)こらカマボコ!言うたらアカンやないか!」


カマボコ
「(小声で)あっ!しまった!」


つづく…
75
「もう!アッちゃんとナッちゃんが来るのも遅かったし、挙げ句の果てにMAOがドジやねんから。」


ハンセン
「いや、私達が着くのが遅かったのは色々あってな。まあ、それはこれから話すわ。」


カマボコ
「まあ、色々有る訳よ。そんなツンケンせんと、楽しい団欒を始めようやないか。」


MAO
「そもそもの発端はお前が待ち合わせ時間に遅れたからやないか!」


カマボコ
「ブー!(小声で)MAO今日は頼むから、俺を責めないでちょうだい。今度おごるから。」


MAO
「(小声で)チッ!しゃあないな。ほな○○寿司な(ヅカ君に連れて行ってもらったところ)」


カマボコ
「(小声で)か、勘弁してくれよ。マクドか牛丼か王将でお願い。」


ハンセン
「ちょっと2人とも!何コソコソしてんの?早く食べような!」


カマボコ
「すまん、すまん。じゃあ乾杯しよか。ナッちゃんはビールでエエかな?」


ナツリン
「私ジュースがいい。」


カマボコ
「お酒は飲まないの?」


ナツリン
「全く飲めない訳じゃ無いけど、好きじゃないから。」


カマボコ
「(小声で)MAOアカン、やっぱり手ごわい…」


MAO
「そうなんや。お姉さんは浴びる程飲みはるから意外やわ。」


ナツリン
「お姉ちゃんは酔っ払ってヘロヘロになって帰ってくる事多いよ(苦笑)MAOくん達と飲んでる事が多いんでしょ?」


MAO
「お姉さんのバンドのメンバーがハンパなく酒好きやからね(苦笑)アッシは毎度じゃ無いけど誘われたら行ってるな。
あと酔っ払って帰るだけじゃなくて、何か変な物を連れて帰ってくるとも聞いたけど?」


ナツリン
「お姉ちゃんから私やお母さんは霊感が強いって聞いてる?」


MAO
「聞いてるよ。この町にサカナさんって金持ちの家が有るけど、そこがお姉さんのバンドの練習場所でね、そこにお姉さんが人間じゃない小さい女の子を連れて来ちゃったらしんよね。」


ナツリン
「ああ、あの女の子ね。うちの家にお姉ちゃんが連れてきて、今度はバンドの人の家に連れ出しちゃったらしいね?」


MAO
「そう。結局その子はサカナさんの家からも出て行ったみたいなんやけど、ナツコはんの家に戻ってない?」


ナツリン
「うちにはもういないよ。何処へ行っちゃったんかな?
あんなに小さいのにさ迷ったままじゃ可哀想。
ちゃんと成仏してたら良いけど…」


つづく…