スノーモービルでアラスカの荒野の中を走った翌日は、特に予定を入れていない日だった。何か、することがないかなぁとネットで探していると、我々の宿からほど近い所にスキー場があるという。折角のサラサラの粉雪(先日、札幌で体験した物より、粒が細かく、お砂糖や小麦粉のよう)でスキーをしてみようという話になった。
 
しかし、翌朝起きると、外の気温はマイナス44度。
 
 
アラスカ内陸部でのフェアバンクスでも、これは低い気温ならしく(我々は現地のニュースなどをきちんとチェックしていなかったのだけど)「極寒警報」のようなものが出ていたらしい。
 
前日のキャンセルされそうになったスノーモービルツアーのこともあるので、出発直前に、スキー場のウェブサイトで確認すると「極寒の為、スキー場は休業します」とあった。
 
 
という事で、フェアバンクスの隣町のノースポール(北極点)という名前の街にある、サンタクロースハウスという、一年中クリスマス飾りをして、そういった商品を販売しているというお店に行ってみることにした。
 
極寒注意報(?)の為、現地の人は殆ど外出していない(もやのようなものが掛かっているところも多く、運転には結構な注意が必要だった)のだけど、このお店の周りには車が沢山、そして、店内には観光客が沢山。
 
 
店内にはサンタクロースさんがいたので、一緒に写真撮影をした。
 
 
出発時には日の出の少々後だったけれど、宿からサンタクロースハウスまでは20分ほど、お店の中を見て、返ってきてで2時間余りとの時間配分となり、帰るころにはもう、夕日の時間となっていた。

 

今回のアラスカ旅行では、天気や自然環境に左右されるオーロラ観賞が一番の目的だから、少々天候が崩れても回復する時間があるようにと、滞在期間は10日ほどと長めに取った。この10日間で、事前に予約したツアーは少なかったけれど、その中の一つがスノーモビルツアーだった。私と旦那はスノーモービルツアーにはレイクタホで参加したことがあり、それがとても楽しかったので、今回は両親を連れていくことにした。

 

さて、宿泊施設から30分程雪道を走り、ツアーの開始地点まで到着した。そのツアー会社では、スノーモービルの他にも幾つかのツアーをしているのだけど、その他に、宿泊施設もあるようで、丸いドーム型の建物がいくつも並んでいた。

 

さて、ツアーカウンターに着くと、何と、我々の参加するはずだったツアーは天候不良、それも、気温が低すぎて(マイナス三十数度)中止になったという。話を聞いていると、あと数度気温が上がればツアーも出来るだろうとのことだった。我々が現地に到着したのは午前10時ごろだったのだけど、まだ日の出前で、日が昇れば気温も少々上がり、ツアーが再開できるかもしれないというので、その施設にはカフェも隣接していたので、カフェで待ちながら、ツアーの再開を願うことにした。

 
 
カフェから見た日の出の様子。
 
さて、数時間待つと、気温もどうにかツアーを実施できるまでになったとのことで、我々も、寒さ対策をしてスノーモービルに乗り込んだ。ツアーに行く前に、結構の厚着をして言っていたのだけど、ツアー参加者には無料のアウターをレンタルするとのことで、それも着こんだ。
 
 
判断力や瞬発力が落ちていて、日本では運転免許を返上している両親には運転は危ないので、私と旦那が運転手(2台)で、それぞれ両親を後ろに乗せた。
 
ツアーは本当は一時間で、ガスだか原油のパイプラインを見に行くというものだったのだけど、寒さのため、パイプラインにはたどり着けず、30分ほどで帰還となってしまった。
 
原野には、冬にも見れるの動物としてヘラジカ、キツネなどが生息しているそうなのだけど、ツアー中には見ることは出来なかった(大きな音を出すスノーモービルが近づいたら逃げてしまうだろうと思われる)しかし、ツアーが終わり、帰宅の途に就くと、道端で人だか、物が置かれていると思ったら、実はヘラジカで、スピードを落とした我々の車の前を悠々と横切って行った。
 
 
 
 

 

 

今回のアラスカ旅行の一番の目的はオーロラ観賞なのだけど、オーロラは自然現象だし、天気の都合もあるので、これは待ち続けるしかない。オーロラは冬の方が見やすいという情報に基づいて、真冬の年末年始を選んでフェアバンクス入りした。

 

この時期のフェアバンクスでは、日の出が午前11時、日の入りは午後2時半と、一日の大半が夜。夜の方がオーロラは見えやすいとのことだけど、我々がフェアバンクス入りしてから「大雪警報」のようなものが出るくらいの気候で、空は厚い雲に覆われている。そんな状況で、オーロラ観賞は、少々残念な結果になりそうなこともあり、少々観光のようなこともすることにした。

 

フェアバンクスから、車で一時間程行くと、チェナ温泉というリゾートにたどり着く。フェアバンクスの気温は高くてもマイナス10度位とのことで、道に積もった雪は溶けることは余りなく、車が走ると雪埃が舞う。

 
 
チェナ温泉地にはただ一つのリゾートがあるのみ。宿泊施設もあり、海外からのインバウンドのお客さんの呼び込みに力を入れているらしく、色々な言葉が飛び交っていた。このリゾートのウェブサイトでは日本語での紹介もあり、日本語も耳に入ってきた。
 
リゾートでは犬ぞりや、その他のツアーもあるのだけど、我々は別にリゾートの外で、手配していたので、アイスミュージアム(氷の博物館)にのみ行ってみることにした。私はこの博物館に何があるのか殆ど知らなかったのだけど、中にあるのは、氷の銅像などだった。
 
 
アイスホテルを真似した物もあり、ベットに横たわってよいという事だったので、横になったけれど、お布団の下から、氷の冷たさがジンジンと伝わってきた。私にはアイスホテルでの滞在は無理だと知った。
 
 
他には、氷のグラスでマルティーニを飲むというイベントもあったのだけど、我々はお酒は味わずにミュージアムを後にした。
 
その後は、このリゾートの温泉施設に立ち寄ろうかと思ったのだけど、露天温泉だそうで、マイナス20度の中を濡れた水着で歩くのには年老いた家の両親にはつらいだろうという事で、温泉には入らずにランチを食べて帰宅することにした。
 
こういったリゾートでのレストラン(それも一件しかない)では、高くて量は少ないというのが通常なのだけど、ここでは、お値段は高いけど、量は、ちゃんとしたアメリカンサイズだった。我々は、大抵、数品頼んで皆で分ける。ホタテのグリル焼き、何故かフィッシュアンドチップス、そして、こちらも何故かタイ風の春巻き。
 
 
 
日本への旅行で大雪直後の札幌に行った後は、一年中常夏(と言っても住人にとっては冬)の南カリフォルニアに帰宅したけれど、数日後にはアラスカに向けて飛び立った。
 
私は一度アラスカ(といっても、南の海岸付近)にアラスカクルーズをしたことがあり、アウトドア派でもないので、この先もう、アラスカに行くことはないと思っていたのだけど、少々前に、私の両親とオーロラが見たいという話になり、オーロラ観賞には最適と言われるフェアバンクスを訪れることにしたのだった。
 
さて、オーロラを見るのなら、真冬が良いだろうという事で、年末年始にかけて一週間程、フェアバンクスの山荘にこもることになった。
 
出発前にネットで調べた情報だと、フェアバンクスの12月の平均気温は最高でマイナス19度、最低がマイナス29度とあった。それを見た時は、記載間違いだろうと思ったのだけど、色々な人の話を聞いたり、幾つか違うサイトで調べても似通った情報が出てきた。
 
アラスカでオーロラ観賞をするとなると、ツアーに参加するのが一般的だろうけど、真冬のアラスカの夜のツアーに参加するのは体力的につらいものがありそうなのと、今回は年寄りの両親を連れていくという事で、のんびりと自分たちのペースで観賞したい。数人でツアーに何度も参加すると費用も掛かることから、山荘を借りることにした。これなら、夜半まで暖かい家の中で待機、夜中にオーロラが出たという事があれば、山荘の庭に出ればよい。
 
数泊の予定でいって、天候不良などでオーロラが全然見れなかったとなると悔しいので、滞在期間は一週間強としたこともあり、ホテルに泊まるより、Airb〇bで街の中心地から少々離れた場所にゆったりとした宿を予約した。
 
南カリフォルニアから飛行機を乗り継いで、フェアバンクスに到着したのは午後3時過ぎだったけれど、日の入りが早いので、外はもう、夜のいで立ちだった。気温は、多分マイナス20度位。
 
到着直後くらいから雪が降りだした。晴天でないとオーロラーは見れないだろうに、到着後数日の天気予報は嵐。嵐と聞いた時は、強風、どさどさと降る雪を想像したのだけど、アラスカの嵐はどんよりとした空から細かい雪がさらさらと落ちてくるという感じで、現地の方は普通に生活している。
 

 
買出しに行ったスーパーの駐車場に植えられた木々には雪が積もって凍っている。
 
 
一夜明けると、山荘の前には20センチくらいの雪が積もっていた。こんなに暗いけど、これで午前9時頃。
 
今回の旅では、沢山のツアーなどの予定は入れず、山荘でのんびりと過ごす予定。ただ、早く雪雲が去ってくれないかとヤキモキしている。
 

 

今回の訪日では、二つの都市に滞在する予定だったので、国際線と国内線の航空券は別々に購入した。東京から札幌までは、成田空港を利用したかったこともあり(国際線に使用した大手の航空会社の国内便は全て羽田出着だった)LCCの「桃」を使用した。航空券を購入する際に、預け荷物一つまでが無料で出来る種類のチケットにしたのだけど、荷物の重さについては少々手こずった。

 

国際線の預け荷物の重量制限は23キロなのだけど、桃だと20キロ。今回の旅行では、札幌でスキーをする予定だったので、スキー靴は持っていきたかった。スキー靴は重く、その他、色々なものをスーツケースに詰めて19キロちょっとというギリギリの重さだったので、今回の旅ではお土産の類は殆ど買わずに帰ってこないといけないなと思っていた。

 

さて、東京から札幌までの行きは、荷物制限の重さギリギリで超過料金もなく飛ぶことも出来た。しかし、札幌では「北海道限定」の海産物などが沢山あり、当初考えていたより「お土産」が増えてしまった。しかし、出発前に荷物の重さをはかると19キロとちょっと。これなら問題ないと空港に到着、トラブルなく、荷物を預けることが出来た。

 

しかし、機内持ち込み手荷物検査場で、止められてしまった。東京から来るときは、ノートブックパソコンを入れたリュックに貴重品の入ったバッグだったのだけど、帰りは預けるスーツケースがお土産で重くなるだろうと、リュックとボストンバッグという出で立ちになっていた。すると、検査場の手前の係り員さんに止められ、荷物の重さを測るように言われた。

 

機内持ち込みの総重量は11キロプラス。普通の航空会社だと手荷物の重さ上限は10キロだから、多分入れてもらえただろうけど、LCC桃の上限は7キロという事で、随分のオーバーの為、手持ちの荷物の内の一つを預ける様に指示された。それだったら、もう少しスーツケースに入れることも出来ただろうけど、スーツケースは、すでに飛行機に乗せるために行っていってしまっている。

 

一つ目の預け荷物の重さオーバーでの追加料金と二個目の荷物を預ける料金はほぼ変わらなかったので、行ってしまってスーツケースを持って帰ってきてもらうのも大変だろうと二個目の荷物を預けることにした。しかし、失念していたのは、国際線との乗り継ぎの事を考えて別に予約していた、荷物優先を買っていたこと。二つ目の荷物にも優先を購入すると、合計金額4000円となってしまった。「あぁ~、お土産を買い過ぎた」「スキー靴を借りたら1300円だったから、持ち込まずに借りればよかったのかも」といった後悔先立たず。捨てられる荷物もない。仕方なく、調が料金を払い、二つの荷物を預けた。

 

さて、成田空港に到着。国際線に乗る前に、長いフライトに備えて着替えをして、国際線の預け荷物は二つまで無料なので、こちらも二個預けることにした。ただ、それまでボストンバッグにいれていた、ちょっと重たい物(楽譜の本と靴)はスーツケースに入れたほうが持ち運びが楽なので、スーツケースに詰め直し、二つ目の荷物には主に洋服類を入れた。国際線のチェックインを終えて、荷物を預ける所で荷物を測ると、重い物を入れ直したスーツケースはちょうど20キロ、二つ目の荷物は4キロほど。持ち込み手荷物として取り置いておいたリュックを入れても、私のすべての荷物の重量は27キロほど。しっかりと荷物の入れ分けをしていれば、桃でも全ての荷物を超過料金なしで預けられただろう。

 

桃に支払った4000円の超過料金は全くの無駄だったと悲しくなった。まあ、今回の4000円は、これからは、預け荷物の荷物も重さを測ることを習ったレッスン料という事にしよう(それでも、悔しいけど)

 

それと半面、追加料金を払った「荷物優先」は、料金を払った甲斐があった。私の荷物が出てきたのは一個目と三個目。ぐるぐると回る荷物を見つめながら、国際線に間に合うかとドキドキしながら自分の荷物を待つよりも、数百円で安心が買え、さっさと荷物を拾い、国際線のチェックインに向かえたので、安い物だと思った。