我が家では、旦那が英語が分からないこともあり、映画を見に行くことは余りない。私も、元々映画を見に行くのが好きという訳ではないし、アメリカでどんな映画をやっているのかさえ、特に興味がない。しかし、日本のテレビの見逃し配信を見ていることから、日本で上映されたり、話題になった映画は、それなりに耳に入ってくる。

 

そんな作品の一つで、是非見たいと思っていたのが「侍タイムスリッパー」。もちろん、日本の映画館で上映している時期は逃してしまったので、映画の配信をやっていないかと探してみたら、音楽や映画の配信サービスも行っている大手通販サイトでやっているとのことだった。そのサイトは、多分、全世界で展開しているのだけど、音楽や動画は著作権の関係で「外国」では見られないことになっている。日本の見逃し配信を見る要領でやれば、日本で動画配信されている映画も見れるのだろうと思ったのだけど、手続きが少々面倒で、伸ばし伸ばしにしていた。

 

しかし、ひょんなことから、「侍タイムスリッパー」の英語題名が「Samurai In Time」という事が判明した。世界各国に展開しているテレビ、映画配信サービスでは、作品が国境を越えて見れることもあるので、日本で配信しているサイトのアメリカ版で調べてみると、2ドル(300円)でレンタルできることが分かった。最近は日本のアニメを日本語で観たいというアメリカ人が多くいるので、日本の映画が吹き替えでなく、日本語音声の英語字幕で観れることも多い。Samurai In Timeも、吹き替えでなく、日本語音声で見られるとのことだったし(配信サービスだったので「字幕なし」も選択できた)2時間ほどの空き時間がある時に映画を見ることが出来た。

 

結構、評判になった映画だったけど、そこまで面白くないよと言っていた(日本にいる)知り合いもいたのだけど、私は、結構良かったと思う。映画の初めは(予算がなくて、素人さんに出演してもらっていると聞いていた通り)少々演技がくさいところがあって、違和感があったけれど、だんだんそれにも慣れてきた。映画の内容は、江戸時代の侍が現代にタイムスリップして、時代劇の切られ役になる、としか知らなかったのだけど、なかなか味のある結末だと思った。

 

そして、この方法で味を占めて、少々時間が開いた今週末に探してみたのが「ベートーヴェン捏造」英語題名は「Faking Beethoven」(偽ベートーベン作り、とでも訳すのか)こちらは、何と、プライ〇会員だとプランに入っていると無料とのことで、迷うことなく「再生アイコン」を押した。

 

さて、こちらは、侍タイムトリッパーと違い、良い予算が付いていたのか、豪華キャスト。出番は余りない役(でも、有名音楽家の役)には、ギャラが高いだろうなぁと思わせる役者さんのオンパレード。話の方も面白かった。楽しく二時間弱の映画を見て、クレジットで、脚本がバカリズムさんだと知り、納得した。彼が脚本を書いた映画とか、ドラマとかを幾つか見たけれど、どれも良かったと思った。

 

観たかった映画を二本も見て、映画熱が入った私は、大評判になっている「国宝」観に行こうと予定した。こちらは、配信サービスではやっていないようだったけれど、数週間前に、知り合いが、近所の映画館でやっていると言っていた。アカデミーノミネートされた作品なので、普通のアメリカの映画館でやっているのには納得できる。友人から話を聞いた直後に検索してみた時は、我が家の近くの映画館のどこでもやっていたのだけど、公開時期を逃してしまったのか、今回はどの映画間でも上映していなかった。残念だけど、そのうち配信サービスで配信してくれるのを期待しよう。

 

それにしても、興味深かったのが、映画館の映画紹介のページでは、出演者の一番上が「Ken Watanabe」だったこと。私は、主演の吉沢亮は、大河ドラマで渋沢栄一をやった時から、結構好きになった(その前は知らなかった)けど、流石に、アメリカでは「Ryo Yoshizawa」と「Ken Watanabe」の知名度は格段に違う。これは、仕方ない扱いなのかもしれない。

 

我がピアノ教室の生徒達(それに私も)4月に予定されている発表会に向けて練習に励んでいる。

 

そんな中の一人が、日本人の小学一年生のEちゃん。Eちゃんがピアノを始めたのは一年と少し前になるのだけど、今では、ヘ音記号のド~真ん中のド、そして、ハ音記号で真ん中のド~上のド辺りなら、すらすらと楽譜が読める様になった。全音符、半音符、四分音符は全く問題なし、そして、ここ半年程は八分音符も弾けるようになった。

 

私は、どんな小さな子にでも、耳でリズムを覚えさせることはせず、自分で一定の速さで、数を数えながら弾くという事を徹底して訓練させる。レッスンを初めた時は幼稚園生だったEちゃんにも、最初から拍を取りながらピアノを弾くことを徹底させていた。ピアノを習いたいという子供は、指を動かすだけでよいと思っている子も多く、声を出して数を数えさせたり、自分が習っている曲を歌わせようとすると、恥ずかしがってしまって声が出ない子が、よくいるのだけど、Eちゃんも、そんな子だった。しかし、レッスンでは必ず「数を数えて」と言われるし、お母さんと一緒に声に出して数を数える練習を家でしてもらっていたこともあり、最近は恥ずかしがらずにきちんと声を出して数を数えながら弾けるようになってきた。

 

声に出しても、出さなくても、きちんと数を数えながら弾けるようになった生徒の演奏は、しっかりとしたリズム感のある演奏になるので、私が伴奏パートを弾いて、連弾をすることもあり、春の発表会ではソロ曲の他に連弾曲も弾かせるようにしている。昨年の発表会では、ソロ曲で手いっぱいだったEちゃんも、今年は余裕で、連弾曲が弾けるくらいに弾けるようになり、クラッシックの有名曲の簡単版で、Eちゃんがプリモでメロディーを、私がセコンドで伴奏を弾くことになった。

 

ここ数週間のレッスンで、Eちゃん一人でメロディーを、きちんと拍を取って弾けるようになったので、私が伴奏を付け、二人で弾く練習を始めた。しかし、先日のレッスンでは、やけにリズムが崩れていた。「きちんと、数を数えて」と言っても、所々で微妙にずれる(八分音符が半拍でなかったり、半音符が二拍より短かったり)そこで、一人できちんと数に合わせて弾く練習をすると、ようやく前の様にきちんと拍が取れるようになった。

 

子供は(大人もかな?)一度リズムが取れたと思うと、それが定着する前に数を数えるのを辞めてしまい、リズムが崩れ出す。私は、どの生徒にも口をすっぱくして「ピアノを弾く時は必ず数えること。出来たと思って数を数えるのとを辞めたら、絶対にリズムが狂うから」と言うのだけど、今回のレッスンでもそれを繰り返した。するとEちゃんは、腑に落ちないというか、少々泣きそうな顔をした。

 

そして、レッスンが終わり、家での練習をしっかり見ていてくれるお母さんに「家での練習中にもしっかりと数を数えて弾くことを徹底させてください」とお願いをした。すると、お母さんは「発表会では、声を出せないから、数を数えずにやってみなさい」と言っていたという。私は「あちぁ~」と心の中で思った。

 

私は、リズム感が安定してきている生徒には「声に出さなくても、頭の中で数えても良いよ、でも数を数えることは絶対にやめないこと」と教えるし、それなりに音楽をする人なら当たり前なのだけど、Eちゃんのお母さんは(少々、ピアノを齧ったらしい)口に出して数えない時でも、頭の中では数えているという事を知らなかったらしい。

 

お母さんからは「数えるな」と言われるし(これが「声に出さずに頭の中で数えなさい」だったら、Eちゃんのリズムは狂わなかったはず)私から「絶対数えろ」と言われる。これでは、泣きたくなるのも、よくわかる。お母さんには「発表会でも声に出して数を数えても大丈夫(実際、リズム感が怪しい生徒と連弾する時は、私は、小声で数を数えている)ですので、数を数えることは徹底させてください」とお願いしておいた。このお母さんは、私の指示にはきちんとしたがってくれるので、これで問題解決になるだろうと期待している。

アメリカでは「定年」というものがない。国の年金が満額で受け取れるという67歳でリタイアする人が多いようだけど、仕事が好きな人とか生活の為に働かなくてはいけない人達は将来現役だし、私の様に早々とRat Race(ネズミのレース、生活の為に仕事に追われた殺伐とした生活)から抜け出して、悠々自適生活を始める者もいる。

 

私は、人から見たらバリバリのキャリアウーマンのような経歴を持っているけど、元々仕事は給料を稼ぐためにやっているという認識で、比較的早めにリタイアしようと思っていた。それでも、リタイアは60前後くらいかと考えていたのだけど、生活費、趣味に掛かるお金などを計算して、給料の以外の収入で賄えるか照らし合わせてみると、どうにかやっていけそうだと分かり、その時点でリタイアを決めた。

 

そして、私がリタイア生活に入って数年。リタイアする前より急がしく、趣味の為にあっちに行ったり、こっち行ったりしている私を見て、うらやましくなった旦那がようやく、リタイアをする時期を決めたそうだ。

 

彼は、普通の日本のサラリーマンを引きずっていて「日本の定年と同じ様な年になったら辞めよう」と思っていたらしいけど、その時期に関しては、5年だったり、7年以内になったり、3年になったりと、結構ふらふらとしていたけれど、ここに来て、本気で時期を決め、仕事の引継ぎなども必要な会社にも知らせたらしい。旦那は、私よりも一回ほど年上なので、会社でも「そろそろだよね」という感じだったらしい。

 

そんな旦那が先日、ぽつりとつぶやいたのが「リタイアすると、収入はいくらくらいいるのかな?」私は「おい、それはリタイアるという決心をする前に考えなければいかないことだろう」と思いながら「それ、計算してないの?生活に必要なお金がどれだけるか分からないの?」と聞いた。

 

我が家は、それぞれ別会計で、生活費では、それぞれが負担するものが決まっている。旦那は、退職後は年金を頼りにしているみたいだけど、足りなかったらどうするつもりだろう。私が自分の分の金銭管理はしっかりしているので、絶対にそれを頼りにするつもりに決まっている。現在でも、旦那の資産の一部は私が管理しているのだけど、全ての管理を私がした方が良いのだろうか。

 

そして、旦那には、特に趣味のようなものはないし、私の趣味を(旅行を別にして)一緒に楽しむわけではない、リタイアして、いったい何をするつもりなのだろうか。

私が所属するアマチュアオーケストラでは、年に数回、公演を行っている。毎年、一番初めの公演は3月に行うことが多く、今年も、三月に入って直ぐに公演があった。

 

昨年の12月にホリデーコンサートを行った直後から3月の公演に向けて練習を始めたのだけど、そのころ私は旅行が重なってリハーサルに参加できなかった。一月になりリハーサルに合流したのだけど、あれよあれよという間に公演の日になってしまった。

 

アメリカでは3月はBlack History Monthといい、黒人アメリカ人の歴史を勉強しようというような月。それにあやかり、今回の公演では黒人作曲家の曲を中心のプログラムとなった(ちなみに、公演での発表曲は先生が選んでいる)

 

 

ここ数回の公演では、外からゲストを呼んでコンチェルトをやっていたのだけど、今回は、団員のソリストとクラリネットコンチェル(これは、ドビュッシーの作品)をやった。プログラムにはソリストの経歴が書かれていた。プロフィールの初め半分はクラリネットの事ばかりだったので、プロだった(家のアマオケには、元プロさんが結構いるらしい)のかなと思ったのだけど、後半には音楽でない仕事のことが書かれていて、プロではなかったようだ。それにしても、この方の仕事は、薬の開発とか研究とかなそうなのだけど、プロフィールに書かれて入りる説明は、難しくてよくわからなかった(笑)他の団員さんや旦那とも「なんか、化学系という事しかわからないねぇ」と言い合っていた。

 

ちなみに、実際の自分の演奏は、自分からしたら、とても良い出来だったと思う。毎回の公演で、全ての曲をしっかりと弾けるわけではないし、今回も弾けないところがちらほらあったけれど、今回は、テンポがゆっくりめの曲が多かったこともあるし、ハモリのBGMパートが多かったこともあり、譜面にある音の70%位は弾けたと思う。そして、ビデオを見返してみると、今までは私の弓の動きは、他の方に比べて、格段に小さかったのだけど、今回の公演では、ほぼ、他の方と同じくらい動いている。

 

 

と、まあ、自分では満足できる公演だった。

 

ちなみに、動画はWilliam Grant StillのWood Note組曲よりSinging River。

 

次の公演は4月にあるそうで、先生は、今週のリハーサルに向けて、ばんばん楽譜を配っている。そして、他にもリハーサルの当日に持参するとのこと。先生は、皆が、楽譜を渡されて初見で、公演で弾く曲が弾けると思っているらしく、一か月(4回のリハーサル)もあれば、出来ると考えているところがある。私は、もう少し時間をかけて公演に備えたいけれど、そんな贅沢は言ってられない。兎に角、自分で出来るところまで、突き進むのみ。

一週間ほど前になるだろうか、日系スーパーで買い物をして帰ってきた旦那が「生で食べられる卵を売っていた」と大喜びで返ってきた。スーパーの卵売り場で「生で食べても安全」と大々的に書かれた卵が売っていたそうだ。
 
日本国外に出ると「生水は飲んではいけない」というのはよく言われること。アメリカでは、基本、水道水は飲んでも安全(でも、不味い)だけど、決して生で口に入れてはいけない物(の一つ?)が卵。アメリカで普通に売られている卵には、よくサルモネラ菌がいるので、生卵を食べるとあたることが多い。そういう私も、数十年のアメリカ生活で、最低2度は生卵からサルモネラ菌にやられたことがある。食中毒になったことは2度以上あるけれど、卵のサルモネラだとはっきりと分かっているのが2度。それ以外にも、あたるのが怖いので、生卵は絶対に口にしないと決めて数十年は生活しているので、2度あたっているのは多い方だと思う。
 
さて、今回旦那が買ってきた卵のパッケージには「Fearless Egg」「怖くない卵」と大々的に書かれている。
 

 
この卵は「Pasteurized」されているとのこと。そういえば、数日前に行った新しくできた「すき焼き、シャブシャブ、鍋レストラン」でも、取り放題調のの数種類のたれの横に Pasturized Egg があり、これは生で食べても大丈夫だという表記なんだろうなと思っていた。
 
Pasteurized という単語は、食料品に書かれていることがあるのだけど、どういう意味か知らなかったので、調べてみると、低温殺菌処理がされているという事らしい。
 
折角、生で食べられる卵があり、日系スーパーでは「肉の日」でお肉のセールがあったという事で、その日の夕食はすき焼きとなった。
 

 
「生卵を付けて、すき焼きを食べられる!!」と卵を割り、すき焼きの具を浸して食べると美味しい。今までは、すき焼きでも卵なしで食べていたので、何となく物足りなかった。生卵に付けるだけで、こんなに味が変わるのかと驚く位の、味の違いだった。
 
これで、卵かけごはんも食べられる。とても嬉しい。
 
ちなみに、このFealess Eggのお値段は、普通の卵より少々高いくらいならしい。そして、普通の卵と混ざってしまい、間違えて普通の卵を生で食べてしまわないように、Fealess Eggは、一つ一つにハンコが押されているのも嬉しい。