家のピアノ教室では、年に2回(春と秋)に発表会を行っている。春の発表会は「正式」な発表会としていて、発表曲は基本暗譜。そして、生徒たちはソロ曲と連弾曲を披露することになっている。

 

私は、人前でのパフォーマンスは、特に好まないし、昔から暗譜も苦手だった。しかし、生徒の発表会で、先生が演奏をしないのも、不味いのではと思うので、春の発表会では、しっかり暗譜して、パフォーマンスしても恥ずかしくないレベルの演奏をしてきた。

 

今年の4月に予定されている春の発表会でも同じで、今年はメンデルスゾーンの無言歌集から狩の歌を発表することにした。私の選曲方法は消極的で、「先生の発表曲」として恥ずかしくないくらいのレベルだけど、余裕を持って仕上げられるように、そこまで難しくない曲。そして、比較的、暗譜のしやすい曲。

 

発表会の曲の練習は、一つ前の発表会の終わった直後から始めるので、狩の歌に取り組み始めたのは、昨年の4月~5月。中だるみで昨年の終わり頃には、練習するのに疲れていた感もあったのだけど、今年に入り、ギアが入り、暗譜にも取り組み始めた。

 

発表会まで、あと一か月ほどとなり、ほぼ暗譜も出来た。ラストスパートをかける前に、訂正しておいた方が良いところがないか確認の為に演奏動画を撮った。本当は、結構早いテンポの曲だとは思うけれど、早いテンポだとミスタッチが多発する可能性が高くなるので、テンポ自体はゆっくり目にすることにした。私の先生によると、テンポはゆっくりめでも、拍感があれば、ちゃんと先に進む演奏になるという。その辺りは、、、、、どうだろう?

 

一応、暗譜は出来ているけれど、通しで弾くと、止まってしまう時もあるので、今回は楽譜を開いたけれど、それがかえってあだになってしまったところもある💦

 

 

私がアメリカに移住(その時は移住とは考えてなかったけど)したのは、35年程前で、アメリカ生活期間は日本で生活した期間の倍ほどになってしまった。最初に渡米したのは大学留学の為で、元から、日本の大学は受験しないつもりだったので、同級生がが受験勉強をしている時に、私はひたすら英語の勉強をしていた。そして、多くの日本人が留学しているという西海岸や東海岸を避け、小さめの地方都市の大学に進学した。

 

キャンパスには50人ほどの日本人留学生がいたので、日本人の友人はいたけれど、授業は、もちろん全て英語だし、生活も日本人の友人との会話以外は、すべて英語の世界で、否応なしに英語力はついていった。しかし、大人になって英語圏に移住した者の常で、日本語訛りはなかなか抜けず、発音矯正レッスンを取り、随分改善されたけれど、未だに発音が難しい単語はある。

 

そういう単語の多くは、何となく耳から入ってきて、意味もこういうものだろうと理解したので、スペルを調べたこともないし、日本語訳なんてもちろん知らない物とか、その反対で、日本語ではカタカナで書かれる単語で、英語での発音をしっかりと学習したことがない物。特に、カタカナになっている日本語は、英語ではなく、ドイツ語とかフランス語とか、他の言語の読み方だったりすると、英語の発音を聞いても分からないなんてこともある。

 

先日も、そんな単語に出くわした。それは、ファラオ(エジプトの王)という単語。

 

その日、私は、二匹の犬を預かっていた。その犬たちが、子供(A君)のレッスン中に、随分と騒ぎ始めた。犬が騒ぐと、興味はピアノより犬に向かってしまう子供が結構いるのだけど、A君もそんな子で、犬を見に窓に近寄って行ってしまった。でも、レッスンも終わりの5分くらいになっていたし、やらなければならない課題などは済ませていたので、A君の意識をピアノに戻す必要もないかと、犬にまつわる雑談をしていた。

 

犬の名前の話になり「ファラオ」だよと教えて「ファラオって何か知ってる?」と聞くと、「知らない」というので、エジプトの王様の事だと教えると「それなら知ってる。フェーローだよね」という。Pharaohは英語では、日本語になっている「ファラオ」ではなく「フェーロー」と発音するらしい。

 

大人との会話だと、少しくらい発音が違っても、意味が通じれば発音を直されることは、まず、ない(それに、発音のせいで通じない単語がある時は、私は他の言い方に変えるので、間違った発音が問題になることもほぼない)でも、素直な子供たちは、忖度をせずにバシバシ言ってくるので、習うことも多い。渡米35年でも、まだまだ、習うことは沢山ある。

 

一か月に二回の頻度で受けているピアノレッスンでは、前回のレッスンを受けたばかりという感覚なのだけど、今回のレッスンもあっという間に来た。

 

現在レッスンで見てもらっているのは、ショパンの子犬のワルツ、バッハのインベンション、モシュコフスキーの練習曲の三曲。一度に一時間半のレッスンで、今までは三曲とも毎回見てもらっていたのだけど、最近はその中から2曲でタイムオーバーとなってしまう。

 

前回は、子犬のワルツとモシュコフスキーの練習曲を見てもらい、練習曲の方はどうにか合格という事で、新しい練習曲に取り組むことになったのだけど、前回のレッスンからの2週間の間には、アマオケの公演などがあり、新しい練習曲は、感じを見るために、ざっと両手で一通り弾いてみただけの状態だったので、今回は仔犬のワルツとインベンションという二曲を見てもらった。

 

最初は、前回見てもらっていないインベンションの14番。数か月取り組んで来て、ゆっくりの曲なのもあり、結構すらすらと弾けるようになってきた。私は、この辺りまでくると飽きてくるので、そろそろ14番にも飽きが来始めて、今回は合格してもしなくても、今回で卒業だと考えていた。

 

レッスンが始まり、一通り弾くと、先生には、なかなかよくなったを言われた。それでも、全体的に欠けているのが、音楽の流れだそうだ。私自身も、特にバロックの曲などは、音の羅列という感じがするのは感じていたのだけど、それは、拍感が欠けているからだそうだ。バロックの4拍子の曲では1拍子目が重要なそうで、曲を弾いている中、一拍子目から四拍子目に向かい、小節の最後の四拍子目は停止しないで次の小節の一拍子に「行くぞ~」という感覚が大事だそうだ。

 

「1と2と3と4と、1と2と3と4と」と頭の中で数えながら、先生の言うように「先に、先に」を意識して弾くと、初めよりずっと良くなったと言われる。そして、全体的に良くなってきたので、合格ですねとなった。いつもは、飽きてきて、それなら次に移りましょうというのが多いのだけど、今回はちゃんと合格点を貰えて合格となった。

 

しかし、この拍感のある弾き方というのは、自分ではどう変わったのかよくわからない。先生が音の羅列と流れのある弾き方をすると、確かに違うのだけど、私の演奏では分からない。弾きながらだと分からないのではと、レッスン後に再現して比較する為に動画撮りしてみたのだけど、違いは分からなかった。

 

仔犬のワルツでは、そろそろ指の動きにも慣れてきたので、少々テンポアップして練習をしていた。すると、ちょっと仔犬っぽさが出て来たかなと思ったのだけど、私の子犬らしさが欠けていた理由は、テンポというより、拍感の方だったようで、しっかりとした拍感で、音楽が流れて行けば、ゆっくりのテンポでも、子犬っぽさが出るらしい。その他にも、ちょこちょこと細かいところでアドバイスをもらい、レッスンは終了した。

 

先生は、私が仔犬のワルツに飽きて来たのではと心配していたけれど、自分としては、ようやく慣れてきたという感覚なので、もう少し「仕上げ」に向けて頑張ることにした。まあ、新しい練習曲とインベンションもあるので、もう一曲新曲には手が回らなそうだというのもある。

 

私には、あまり年の離れていない姉がいる。色々な理由から、あまり仲は良くないというか、向こうは、どう思っているか知らないが、私は仲良くはしたくない。しかし、仲良し三姉妹の母から見ると、それが歯がゆいのか、何かにつけて、仲良くさせようとする。仲が悪いと言っても、喧嘩をするわけではなく(私にとっては、喧嘩をするようなエネルギーさえ使うのが無駄だと思う相手なので)顔を合わせなければいけない時は、当たり障りのない大人対応をする。

 

まあ、そんなやり取りの中で、私がアマチュアオーケストラに入っている話が出て、オーケストラの演奏を聞いてみたいというような話が出たので、先日の公演のビデオを送った。

 

すると、爆笑しているスタンプが送られてきた。

 

弾いている曲は、普通のクラシックだし、爆笑するほど下手ではないと思う。私自身がついていけてないところはあるけれど、動画に、個人個人の出している音は分からないので、どれだけついていけてないのかは分からないはず。

 

思わず「笑うようなことないでしょ」と返答したくなったけれど、それをトーンダウンして、返信をしたのだけど、それでも、まだ笑っている。

 
 
これだから、この人との会話は嫌なんだと、再度、思い知らされた。もう、必要以上なコンタクトは取らずに置こうと、誓い直したのだった。

我が家では、旦那が英語が分からないこともあり、映画を見に行くことは余りない。私も、元々映画を見に行くのが好きという訳ではないし、アメリカでどんな映画をやっているのかさえ、特に興味がない。しかし、日本のテレビの見逃し配信を見ていることから、日本で上映されたり、話題になった映画は、それなりに耳に入ってくる。

 

そんな作品の一つで、是非見たいと思っていたのが「侍タイムスリッパー」。もちろん、日本の映画館で上映している時期は逃してしまったので、映画の配信をやっていないかと探してみたら、音楽や映画の配信サービスも行っている大手通販サイトでやっているとのことだった。そのサイトは、多分、全世界で展開しているのだけど、音楽や動画は著作権の関係で「外国」では見られないことになっている。日本の見逃し配信を見る要領でやれば、日本で動画配信されている映画も見れるのだろうと思ったのだけど、手続きが少々面倒で、伸ばし伸ばしにしていた。

 

しかし、ひょんなことから、「侍タイムスリッパー」の英語題名が「Samurai In Time」という事が判明した。世界各国に展開しているテレビ、映画配信サービスでは、作品が国境を越えて見れることもあるので、日本で配信しているサイトのアメリカ版で調べてみると、2ドル(300円)でレンタルできることが分かった。最近は日本のアニメを日本語で観たいというアメリカ人が多くいるので、日本の映画が吹き替えでなく、日本語音声の英語字幕で観れることも多い。Samurai In Timeも、吹き替えでなく、日本語音声で見られるとのことだったし(配信サービスだったので「字幕なし」も選択できた)2時間ほどの空き時間がある時に映画を見ることが出来た。

 

結構、評判になった映画だったけど、そこまで面白くないよと言っていた(日本にいる)知り合いもいたのだけど、私は、結構良かったと思う。映画の初めは(予算がなくて、素人さんに出演してもらっていると聞いていた通り)少々演技がくさいところがあって、違和感があったけれど、だんだんそれにも慣れてきた。映画の内容は、江戸時代の侍が現代にタイムスリップして、時代劇の切られ役になる、としか知らなかったのだけど、なかなか味のある結末だと思った。

 

そして、この方法で味を占めて、少々時間が開いた今週末に探してみたのが「ベートーヴェン捏造」英語題名は「Faking Beethoven」(偽ベートーベン作り、とでも訳すのか)こちらは、何と、プライ〇会員だとプランに入っていると無料とのことで、迷うことなく「再生アイコン」を押した。

 

さて、こちらは、侍タイムトリッパーと違い、良い予算が付いていたのか、豪華キャスト。出番は余りない役(でも、有名音楽家の役)には、ギャラが高いだろうなぁと思わせる役者さんのオンパレード。話の方も面白かった。楽しく二時間弱の映画を見て、クレジットで、脚本がバカリズムさんだと知り、納得した。彼が脚本を書いた映画とか、ドラマとかを幾つか見たけれど、どれも良かったと思った。

 

観たかった映画を二本も見て、映画熱が入った私は、大評判になっている「国宝」観に行こうと予定した。こちらは、配信サービスではやっていないようだったけれど、数週間前に、知り合いが、近所の映画館でやっていると言っていた。アカデミーノミネートされた作品なので、普通のアメリカの映画館でやっているのには納得できる。友人から話を聞いた直後に検索してみた時は、我が家の近くの映画館のどこでもやっていたのだけど、公開時期を逃してしまったのか、今回はどの映画間でも上映していなかった。残念だけど、そのうち配信サービスで配信してくれるのを期待しよう。

 

それにしても、興味深かったのが、映画館の映画紹介のページでは、出演者の一番上が「Ken Watanabe」だったこと。私は、主演の吉沢亮は、大河ドラマで渋沢栄一をやった時から、結構好きになった(その前は知らなかった)けど、流石に、アメリカでは「Ryo Yoshizawa」と「Ken Watanabe」の知名度は格段に違う。これは、仕方ない扱いなのかもしれない。